農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

「絵と写真でつづる酒田」展

2017-12-17 19:33:49 | 日記
現在酒田市資料館で開催中の企画展
「「絵と写真でつづる酒田」は見ごたえがありました。

ふるさと酒田の明治から昭和にかけて、
往時の様子が偲ばれる貴重な写真や絵が多数展示されています。

その中から印象に残ったものをいくつか上げますと・・・

●山居倉庫からの米積出風景(明治~大正)
 山居倉庫から新井田川に浮かぶ艀(はしけ)に大量の
 米俵が積み出されている圧巻の作業風景。
 女丁持ちが列をなして背負った米俵を舟に積み込んでいます。
 川へ下りる坂道は現在の実生橋方向にあります。

●眼鏡橋(新井田川橋)
 明治23年に掛けられたにアーチ式の新井田川橋
 (今の旧商業高と東高を結ぶ橋)は眼鏡橋と呼ばれた美しい橋でした。
 その橋の上を幌馬車やダラ汲み運びの人たちが行き交います。
 この橋は昭和24年河川改修でコンクリートの橋に付け替えられました。

●古水戸(ふるみと)
 昔光ヶ丘の南側にあった大きな沼。
(現在東北トーソーや東邦運輸がある辺り)
 最上川の河口の名残だそうです。
 ここは市民の散歩コースで、釣り場やカモの狩場、
 そしてシジミも採れたらしい。
 昭和10年からの大浜工場地帯の開発で消滅。

●五十嵐豊作氏の絵画
 「追憶の鵜渡河原画集」から展示多数。
・昭和20年の最上川の凍結
 凍った最上川を徒歩で渡って、浜から松葉売りがやってくる図。
 松葉は薪の炊き付けに最適で、わが家では今でも毎日使っています。
 最上川が凍って人びとが歩いて渡ったことは聞いたことがありますが、
 昭和20年以降はどうやら凍結はしていないらしい。
 絵では安全に渡れるルートが刺した竹で目印されています。

・西川原(今の千石町)の田園風景
 昭和40年代市立病院ができるまで、現在の千石町は
 西川原と呼ばれる美田が広がっていました。
 五十嵐さんの絵画には西川原での農作業風景や
 子どもたちのざっこしめなどが多数出てきます。
 風景の目印は東側に今でも筋状に残っている松並木です。


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