このお正月、きのこオフ会の時にお世話になった「わらび山荘」でのパーティにお呼ばれすることになりました。(詳しくは後日記事にしますね)
うち1回のお食事の献立を考えることになりました。
パーティだし、デザートが必須よね・・・と悩んでいたところ、「ズコットっておいしいのよ~」とふみえさんから甘い言葉が。
実は私自身は食べたことないお菓子なのですが、ネットで調べたところ持ち運び易そうだし、材料もほとんど全部揃っているため挑戦してみることにしました。
初挑戦で大舞台!いいのかしららららら・・・・。
まずはレシピを検索・プリントアウト。
お呼ばれの前日は実家滞在中のため、実家に材料と道具を全部運んで実家で作成です。
31日に移動のため、30日に作成開始。失敗したら後がない。
どうしよう。
大体、スポンジ生地(ジェノワーズ)なんて、年に数回も作らないんだけど。
念のため市販のスポンジを買うべきかとも思いましたが、あわただしくて買いそびれました。
さあ、いよいよ崖っぷち。
■■ズコット
(こちらのレシピを参考にさせて頂きました)
■材料
(内径21cm、球面の長さ31cmのボウル2台分)
(オリジナルレシピ直径15センチのボンブ型の3台分に相当)
(A)ジェノワーズ (21cm×28.5cmの、角バット1枚)
(1)卵S・・・4個
(2)グラニュー糖・・・90g
(3)薄力粉・・・80g
(4)バター(余熱オーブンに短時間入れて溶かす)・・・30g
(B)ジェノワーズ・カカオ (これを2枚作る)
(1)卵S・・・4個分
(2)グラニュー糖・・・90g
(3)薄力粉・・・70g
(4)ココア・・・10g
(5)バター(余熱オーブンに短時間入れて溶かす)・・・30g
(C) ガルニチュール
(1)アーモンドホール・・・150g
(2)ヘーゼルナッツ・・・150g
(3)松の実・・・80g
(4)ピスタチオ・・・70g
(5)カカオ分66%チョコ・・・300g(計量しておいたものの試食してみて少し減らしました)
(6)生クリーム(乳脂肪分35%と47%)・・・4パック(800cc)
(7)クリームチーズ・・・500g
(8)(砂糖・・・70g)・・・・今回クリームチーズが甘かったので使用せず
(9)アマレット・・・・適量
(D) 仕上げ
(1)砂糖・・・適量
(2)湯・・・適量
(3)アマレット・・・たっぷりめ
(4)Bigレモンのジェリー(接着用)・・・適量
■作り方
(1)準備
・工程が多いので前日までに全て計量及びナッツ類を刻むところまでしておく
・(C-1)アーモンド(C-2)ヘーゼルナッツ(C-4)ピスタチオはオーブンで香ばしくなるまで焼き、ヘーゼルナッツは剥ける皮を剥く。松の実程度の大きさに刻んでおく。
・チョコレートも刻む。
(前日ピールのチョコがけの残りを平らに流しておいたものも活用)
・スポンジを焼く型にアルミ箔を敷いておく。
・スポンジをしまう大きさのビニール袋を用意
(2)ジェノワーズを作る。全卵と砂糖を最初湯せんで温めながらよく泡立て、粉類をふるい入れ、更に溶かしバターも混ぜる。
型に流し、表面をならして、200度で約9分焼く。
焼きあがったら型から外し、ビニールに包んで乾燥しないようにする。
これを3枚作成(白1枚、チョコ2枚)。
(3)生地を型に貼り付けていく。
白のジェノワーズにレモンジェリーを塗り、茶色の1枚を載せて貼り付ける。
大きな、のしもち2枚がさね状態になる。
短辺の端から、約1cmの幅でスライスする。
スライスしたものを断面を上に置き(白と茶の2色のリボン状)、中心を通る斜めの線で直角台形が2つ出来るように切る。このとき直角台形の底辺の長さがボウルの曲面長さの半分になるようにする(型紙を用意すると便利)。
ボウルの中心を決めて、この直角台形の鋭角部分を中心に合わせるように、きっちり並べていく。最後の1つ分が狭くなったりするが、スポンジなので適当に詰め合わせてきっちり並べる。
ここに、アマレットシロップをたっぷり塗り、乾燥しないようにとっておく。
(4)底及び埋め込み用スポンジの準備
丸一枚分残っている茶色のジェノワーズから、底面の大きさに切り出す。これを厚さ半分にし、2台分とする。
残りのスポンジをうまくやりくりし、中に敷き込むためのものを切り出す。
円の1/4程度ずつに分かれてもよい。白・茶が混ざってもよい。
それぞれ厚さを半分に切っておく。中に2枚敷きこむことになる。
(5)ガルニチュールを作る。
(ボウル2台分のフィリングなので、出来上がりかなり大量になるので、なるべく大きなボウルを使うこと)
クリームチーズに生クリームの半量を、少しずつ注ぎながら混ぜてなめらかにする。残りの生クリームを、氷水にあてながら5~6分立てに泡立てる。
これをチーズクリームに混ぜ、更にナッツ類、チョコレートを混ぜる。
何だか固かったので、アマレット少々も混ぜました。
(6)組み立て
スポンジを敷き詰めたボウル2台に、ガルニチュールを塗るように詰める。
中に敷きこむためのスポンジを並べ、ここにもシロップをたっぷり塗る。
更にガルニチュールを詰め、スポンジももう1枚並べ、シロップを塗る。
最後、ガルニチュールをボウル満タンよりやや少なめ(底の厚さ分)になるように詰め、底用のスポンジを載せる。シロップを軽く塗っておく。
ぴったりラップして食べるときまで冷蔵庫にしまっておく。
Bigレモンピールの副産物、レモンジェリー。 | |
懸案のスポンジ、何とか餅にならず焼き上がりました。 | |
リボン状のスポンジを、中心を通る斜め線でカット。直角台形が2つ出来ます。 | |
母にボウルに並べるのをお願いしました。 綺麗では?? | |
不思議なことに、もう1台は色違いになります。これも作ってみてびっくり大感激。 | |
白バージョンと茶色バージョン。 | |
詰め終わりました。 なんだか目が回りそうな模様・・・。 1台はパーティへ持参、もう1台は実家用です。 | |
すごい綺麗~。 (お母さんありがとう!) オリジナルレシピの写真よりずっと綺麗な気がします。むふ! | |
フィリングに使ったのは蔵王チーズのクリーミースプレッドというほんのり甘く味付けしてあるもの(aiwhasさんありがとうございます!)。 | |
既に1回目のスポンジを埋め込んだところ。 (写真がひどい手ぶれ。確かこれは母の撮影だわ) ところでみなさん、白バージョンと茶バージョン、中心部分にクリームを詰めるともやは区別がつかなくなるのですよ。 私にしては珍しく前もってそれに気づき、予めボウルにマークしておきました。 | |
ここに2つ目のスポンジを敷き、シロップを塗ります。残りスポンジからやりくりしたので、4分割です。 シロップたっぷりめがよいと思います。 | |
もう1個の方。 こちらは白・茶混ざってますが、最終的には大した問題ではなくなるのでOKです。 | |
最後に底生地を載せたところ。 スポンジがやや焦げてますがひっくり返せば見えなくなるはず・・・。 さてこの状態で白樺湖まで運びました。 出来上がりは・・・? | |
えいやっ! かぱっとな。 わ~い。 綺麗だ~。 でもお皿に載せたのは失敗で、カットするのでまな板の方がよいです。 | |
断面はこんな感じ。 スポンジが2枚入っています。 上側のスポンジがやや薄い色なのは、シロップを塗り忘れたためかも・・・。 ピスタチオのグリーンが綺麗。 | |
実はとてもスライスしにくいケーキでした。 でも多少崩れても食べてしまえば平気よね?? |
■今後の課題
・スポンジがもっとしっとり湿っている方がいいかも。
生クリームの比率をもっと高くし、シロップももっとたっぷり塗る方がよいかも。
・もしくは、フィリングに、クリームチーズではなくマスカルポーネやリコッタチーズなど柔らかめのものを使用するのも美味しそう。(ただしフレッシュチーズだと日保ちがしなさそう)
・今回は、輸送と日持ちの点で、クリーミースプレッドを使ってとてもよかったと思う。
・ジェノワーズの一般的な配合はよく知らないが、(私の好みよりは)とても甘いスポンジ生地だった。
クリームが甘さ控えめだった分、丁度くらいだったのではなかろうか。
・クリームにレモンピールやオレンジピールを細かく刻んで入れたらどうだろうか。
・生クリーム4パックは、見るだけで鼻息が荒くなりそうな分量だった!
・今回たまたま2個作ったので、白・茶の模様が綺麗に出たが、1個作る場合はどうしたらいいのだろうか。
・シロップに使用したアマレットが結構美味しかった。ない場合はブランデーでもいいかな?
すごく綺麗な出来上がりですね。
売り物になるよ~~
fujikaさんのことだから味もめちゃGoodでしょうね。
おまけに見た目も楽しませてくれるのでいいですね。
・・・・それと、ちょっと拾い物が1個。
>材料(B)の(2)グラミュー糖
あぁ、どうしても黙っていられなかった私を許して~~~
と入れたはずなのに、違う絵文字が入っちゃった
ごめんなさいね~~~
それにしても、すげー。設計図がすげー!
これ、参考になさったレシピの写真より、
は~る~か~に~圧倒的に美しいじゃありませんか。
私も、ジャムなどにグラニュー糖を入れる時、鼻息が荒くなったりします。バター250g、なんてのにも、荒くなりますね。まして、生クリーム4パック。鼻息が荒くなるどころか、耳から煙も出そうだわ。
でも。でも。美味しいのでしょうねぇ
おいしそうですね・・。
最近はお菓子作りする気力がなくなっちゃいました。近くのケーキ屋さんで買ってくるばかりです。
東京に居たとき、友達とよく作ったけど・・・。
そう、遅れててしまいましたが、あけましておめでとうございます。
今年も良いお年でありますように。
これ見てちょっと頑張らねば!と
やる気が出てきました。
パン・ディ・スパーニャ(ジェノワーズ)が
と~~~ってもキレイです!
お母様との共作ですか、素晴らしい!
本来の詰め物は、生クリームが主体で、ナッツがミッチリ入る事が多いです。
ナッツもイタリア人が大好きなノッチョーラ(ヘーゼルナッツ)主体です。
でも今は好き好きなんだと思うので、これで良いのではないでしょうか。
仕上がりもGoooooodですね。
フィリングが難しそうなので、私はカスタードクリームとか詰めてやってみようかしら。
このお菓子初めてみました。
作っていて綺麗で楽しかったのですが、切り分けにくいケーキでした。
フィリングとスポンジがもっとしっとり密着していればよかったのかしら・・。
ナッツやチョコチップがゴツゴツ・ポリポリとして、楽しい食感のケーキでした。
作っているときは、実はゆきあたりばったり方式で・・。
前日まで、紙を切って並べたりしていたのですがうまくいかず、当日、現物で何とか辻褄あわせました。
生クリーム4パック、一抹の爽快感(?)がありました。
(チーズを減らして「5パック」の方がもっと柔らかくてよかったくらいですよ!)
でも、10人分以上のホール×2台だし、一切れに直したら大したことはないかも。
ケーキなのに、ぽりぽりかりかりした食感で、面白いのです。食べて頂く機会があったらいいな~。
冬はきのこがなくて寂しいですよね。
きのこスポットの落ち葉かきをしようとおもったら、剪定用ノコギリをなくしました。ショボン。
こんなケーキは、よほどのイベントの時でないと(大きさ的にも)挑戦しにくいですよね。でも今回は面白かったです。
普段滅多にケーキを買わないのですが、研究のためにもたまにはケーキ屋さん覗いて見るべきだと思いました。本当のズコットってどんな味かまだ知りません・・。
(外見だけしか見えないのが結構ミソだな☆)
ズコットで検索すると、レシピが意外と少なかったです。あまりメジャーではないお菓子なのでしょうか。
(日本ではフランス菓子が主流だからかな)
本物を食べてみたいです。
「スパーニャ」って、スペインでしょうか。意外な呼び名でした。
先日TVで、泡立てた生クリームにつぶあん、刻み干し柿を混ぜて、カステラを敷いた型に詰める、というお菓子をやっていたそうです(母から聞きました)。
名前はつけていなかったようですが、和風ズコットだったのかな。面白いですね。