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採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

2007ウィーン:楽友協会ホールでコンサート

2007-06-04 | +海外
音楽の都ウィーンですから、一度は音楽鑑賞に行きたいと思っていました。
ダンナサマは大のクラシックファン。前回はオペラ座で「トスカ」を見たのでした。今回はできれば楽友協会ホールで何かを。
調べてみたら、こんなものがありました。


演目

楽友協会ホールだけれど演奏するのはウィーンフィルでなくてウィーン放送交響楽団(ラジオシンフォニーオーケストラ)。指揮はドミトリー・キタエンコ(当初は35歳の若手指揮者キリル・ペトレンコの予定が交替に)。そしてチェリストのミーシャ・マイスキーも。
演目は「ちょっとFujikaには難しいかも」とダンナサマに言われた現代音楽の古典(?)だとか。
うーむ。
私は音楽全般に疎くて、かろうじて好きなのがバッハなどのバロック音楽。しかも楽器が少ないほど好きで(一番好きなのはチェンバロ)、沢山の音があるオーケストラはちょっと苦手。オーケストラで現代音楽となると、確かに私には理解不能かも~。
でもいいや、とりあえずホールの雰囲気を3次元で楽しめますからね。

到着した翌日、勇んで切符を買いに。
ここで私が大チョンボ(今回の旅行は本当に失敗が多かった)。
ホ○○君もウィーンに滞在していたので、彼もきっとコンサートに行くだろうとつい3枚切符を買ってしまったのでした。けれど確認したらその日はどこか別の町に移動してしまうとか。そして切符は払い戻しできない・・・・。

ダンナサマの知り合いみんなに声をかけてもらったのだけれど、誰一人、タダであげる、といってももらってくれる人もいません。自分のミスだけれどイライラしてきます。
そこではっと思い出したのが宿のオーナー。オーナーの奥さんは音楽家だし音楽学校の教授だから、音楽好きで時間のある知り合いが一人位ならいるかもしれません。結局オーナーに1枚もらってもらいました。


さてさて演奏会当日。
あまりに歩きすぎて、全身、特に足腰が痛みます。おしゃれ服とおしゃれ靴に宿で着替えたものの、あまりの痛さに3歩歩まず。
結局上はおしゃれ服だけど靴はショートブーツ(お買い物用)、という組み合わせで出かけて行き、現地で履き替えました。


2007/4/19 楽友協会ホール外観

コートを着ている場合、クロークで預ける必要があります(有料)。おそらく座席が狭いので、ふかふかしたコートがあると着席のじゃまになるからではないかしら。
ドレスの女性は、どうしても上に何か着ることになりますから、小銭を用意しておくといいかも。

いざ有名なホールへ!


ホール内部


天井


パイプオルガン

あちこちが、というかどこもかしこも金色に輝く華麗で優美なホールです。そして驚いたのが大きさ。というか小ささ。ウィーンフィルの本拠地だし、世界に名の知れた楽友協会大ホールだというのにとてもこぢんまりしています。そういえばオペラ座の時も意外と小さいな、と思ったのでした。
私が行ったことのあった日本のホールは、厚生年金大ホールなどいわば現代建築ばかり。そういうところは観客収容数が桁違いなのですね。こちらのホールは中学校の体育館に椅子を並べたような小ささです。


舞台が広げられています

ステージも小さめで、今回などは座席を一部取り外し、台を追加してステージを広くしてありました。RSOは大所帯なのかな。

我々の席はParterre, Reihe32, Platz5,6という番号で、1階正面席(平なところにある席)最後部真ん中付近。別の観点からみると、立ち見席のすぐ前。後ろは結構にぎやかでした(演奏中、ごとーん、と音がして、恐らく誰か倒れてしまったよう)。
前には柱が1本あって、ちょっと視界の邪魔に。
選べるのであれば31列あたりがベストポジションではないかしら。


プレゼントした隣の席に誰か来るだろうか(もしかしたら来ないかも)とわくわくしていたら、なんと若くてハンサムなお兄さんがやってきました!

休憩時間などにちょっとお話したところ、彼はピアニストのよう。時によっては一日中ピアノを弾いているし、ベッドサイドには楽譜がおいてあるとか。いつも考えるのは音楽のことばかりで、夢の中でもピアノを弾くのだそうです。
すごい!ほんもののピアニストとお話できるなんて。
どんな手なのか気になって仕方ありませんでした。でも、意外と普通の、小さめの手。手の大きさは彼よりもダンナサマや私の方が大きいくらいです。

住まいの隣人とうまくいかないこともあるとか。
練習の音が気になるのかしら?と聞いたら、どうも音楽家のライフスタイル自体気にくわないようだとか。意外ですね。音楽の都なだけに、市民はみな音楽家のファンなのかと思っていました。私は自分が全くの音痴なだけに、楽器が演奏できる人は無条件で尊敬してしまいます。

この若きピアニストは、ダニエル・シューベルトさんというお名前。作曲家のシューベルトと同じ名字ですね。
一緒に写真を撮らせてもらいました。


若きピアニスト Daniel Schubert氏と

ピアノの練習で忙しくて髪を切るひまもないのかな、とか思ったけれど実は大違い。写真を、と言ったら、「ちょっと待って!」と鏡を探して髪を整えているのです。スタイリッシュな方だったのでした。私なんて鏡をみたらなるべく眼をそらすようにしてしまうのに・・・・。

何十ユーロ損したかと思ったけれど、本物のピアニストとお話できてよかったです。
そのうち日本に演奏会に来たりしないかな~。


そうそう、この日の演奏会ですが、えーと、やはり私にはちょっと難しい音楽もありましたが、それでも美しい演奏を楽しめました。
ダンナサマによると、抑制の利いたよい演奏だったとか。ミーシャ・マイスキーのチェロも綺麗でした。休憩をはさんだ後半にはチェロが登場しなかったのが残念。


このあと再び靴を履き替えて歩いて宿に帰り、買ってあったワインとチーズとサラダで余韻を楽しみつつお夜食にしたのでした。

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Unknown (ポメマル)
2007-06-05 01:59:52
ワオ 学友協会ホール。
いつも目にするのはニューイヤーコンサートの花で溢れんばかりに飾られた時です。
こういうシンプルなのを見られて嬉しいです。
でも金ぴかでゴージャス。
何人くらい収容のホールなんでしょう。確かに大きくはないですね。
ウィーンフィルというのはいつもは存在せず、ニューイヤーコンサートの為に結成されるようなことをチラッと耳にしました。本当の事はよくわかりませんが。
Fujikaさんスラッと背が高いのですね。
ピアニストのシューベルトさんが小さいのかな?
生でお話できるなんて羨ましい。私は語学さっぱりです。
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 (●ポメマルさま~Fujika)
2007-06-05 18:21:02
椅子はぺたんとしたシンプルな木製でしたが内装はどこもかしこも金ぴかですよね!更に花を飾ったら綺麗でしょうね。
シューベルトさんは小柄な方でした。すらっと見えるなんて嬉しいです~(下半身を写さなかったのがポイントだわ。きっと)。
ダンナと私と脳みそ2個寄せ集めて、かろうじてノン・ネイティブひとりとお話できるくらいですから、恥ずかしい限りなのです。
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