採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ニンニク2013:収穫とその後の処理~珠芽がまたいっぱい

2013-06-12 | +ニンニク

そろそろニンニクの収穫時期です。

昨秋の植え付け時、畝つくりやマルチ張りの手間を軽減すべく、一畝を幅広くすることにしました。
(一畝にいっぱい植えられれば、畝の数は少なくなります)
使ったのは6列の穴あきマルチ。
畝は2本になり、長さはのべ8mくらいでしょうか。


先週日曜日、試しにちょっとだけ収穫してみたのですが、ひとしきり作業しても、植わっている分が一向に減った気配がないです。
よく考えたら、穴の間隔が15cmなので、1m÷15cm≒6 。たった1mで6×6=36個も植わっていることになります。
8メートル分も植えたので、
(8メートル ÷ 15cm) × 6列 ≒ 320。

タマネギ苗は途中でどんどん消えていきますが、ニンニクは立派な球根があるので、途中で死ぬ苗はごく少ないです。
なので植えた分だけ収穫できるということになります。

320個かー。はー(遠い目)。
この計算を、植えるときにしておけばよかったよ・・・。
どうりで、30個ほど収穫しても、1割未満だし、見た目変化がない訳だ。


本当は今週末にまとめて収穫しようかと思っていたのですが、量が多いときは一気に作業するのは大変なので(最近少しは知恵が付いてきました)、ウィークデイのうちからコツコツはじめることにしました。
ほぼ毎日、収穫、根切り、茎切り開き、軸折り取りの作業のどれかをしていますが、終わらないです。


うううぅぅ、植えすぎた。
(昨秋のサツマイモ収穫が思い起こされます。あの時も、何でなかなか終わらないんだろう、と途中で植えすぎに気づいたんだよなー)

とりあえず、可愛い三つ編みを作るまでは頑張ります。

あ、今のうちに計算しておこう。

320個だとすると、三つ編みは・・・・1房10個とすると、32房、7個とすると45房。 
(ちょっと気が遠くなった。計算しなければよかったかも。ぐし。)



 

ニンニク

引き抜いたニンニク。
これらは全て、珠芽(ムカゴ)出身のニンニク達です。
webを検索してみても、珠芽を植えたというブログやHPはほとんどありませんが、結構まともなニンニクが採れるので、植える価値ありです。
とある研究によると、7~8gの鱗片と約3gの珠芽から、ほぼ同じサイズのニンニクが収穫出来るのだそうです。 

ニンニク

ニンニクの収穫時期の目安は、葉が半分くらい枯れて、掘ってみて根っこの部分が平らになってきたら、だそうです(左図の真ん中)。
でも、家庭用ならばもう少し太らせて、右の状態でもいいように思います。 

ニンニク

実物を並べてみます。
左は、根っこ部分が出っ張っており収穫にはやや早いという段階。
真ん中は、営業用としても概ね適期。
右は、更にぷっくり太って、玉の上部が割れてきています。でも割れても保存には問題なしです。折角の家庭菜園なので、小さめで採るよりはこのくらい太らせた方がお得なのではないかと思います。 

ニンニク

我が家のニンニクは、花ではなく、大きめの珠芽がつくタイプです。
花芽は、茎の先端からひょろりん、と伸びてくるので通常それをつみ取りますが、Myニンニクの珠芽は茎の中に収まったまま。

今年はその珠芽がとりわけ自由奔放・やりたい放題です。
上のは突き破って出てきていますし、真ん中のは茎の中で迷走。

ニンニク

こんな感じで茎の中に、珠芽とそれを包むものがぐしょぐしょに折りたたまれて入っています。

ニンニク

これは、ニンニクのすぐ上に珠芽が。玉と同じ大きさの珠芽です。
この珠芽を取り除いておけば、ニンニクがもっと大きく育つのかもしれませんが・・。

ニンニク

こちらも、ニンニク本体のすぐ上に大きな珠芽がゴロゴロとついています。

上からするっと飛び出てくるのならば摘み取ることができますが、場所的にも手間的にも(畑で一個ずつ茎を切り裂くなんて無理!)つみ取りは不可能なので放置しています。
(珠芽をつけっぱなしでも、それほど玉が小さい気はしないです) 

ニンニク

収穫後、茎を切り裂いて中心の軸と珠芽、珠芽を包む葉っぱ(?)を取り除きます。
写真の上が取り外した軸と珠芽。
軸の下部と上部、2段階に珠芽がついています。 

ニンニク

このニンニクは、珠芽はないのですが、茎が枝分かれしてしまいました(使う分には問題なし)。 

ニンニク

干すために、今年は簀の子を導入してみました。 
(この簀の子の分は珠芽出身と鱗片出身が混ざっています) 

ニンニク

こうやって茎に切り目が入っていると乾燥し易く傷みにくいし、発芽も遅くなるように思います。

ニンニク

今年もまた大量の珠芽がとれました。
しかも結構大粒です。
中国産ぷちニンニク(一球タイプ)と同じくらいの大きさのものも。
今年の秋も植えてみようかと思います(大きいのは食べる)。

毎年全ての珠芽を植えていたら、すごく増えてしまうってことか・・・。 

 


■■ニンニクの収穫と乾燥
(1)ニンニクを、ほどよい時期に収穫する。
 ・葉っぱの下数枚が黄色くなり、上数枚はまだ緑の状態になったら
 ・玉の根っこ部分が、水平になってきたら
 ・粒が太ってくると玉の先端が少し割れる。商品価値は下がるが、家庭用で使う分には問題なし
 ・更に太ってくると、玉の先端がぱっかり割れて、外側を包む皮や葉が腐って取れてしまう。こうなると三つ編みが出来ないので、私としてはこうなる前に収穫したい。
収穫の際は、移植コテなどを根の付近に差し込んで土をほぐしてから、茎を引っ張っています。
ほぐさずに茎を無理矢理引っ張ると、根もしっかり張っているし土も硬いため、茎が千切れてしまったりするのです。
1個ずつ、この作業をするのは結構時間がかかります。
普通はどうやって収穫するものなのでしょう?

(2)畑の、マルチでないところに並べて数時間おき乾燥させ、家に持って帰る。
すぐに持ち帰ってもいいが、数時間でもおいておくと、しんなりして少し軽くなり、持ち運びやすくなります。
ビニールマルチの上に玉を置いておくと、高温になるため煮えて(傷んで)しまいます。煮えてしまった部分は外からみると緑色になります(経験あり)。

(3)2日以内に、根っこを切り落とし、またカッターで玉のすぐ上から茎に切り目を入れて、中心の軸を切りとる。 
こうすることで、茎葉の乾燥が速やかに進みます。
(時間が経ってしまうと、根の部分は固くて切りにくくなります)
珠芽は軸少しをつけたまま乾燥させてとっておき、翌年播くことをおすすめします(畑の場所が余っていれば)。
ちゃんとニンニクがとれます(軸から外してしまうと、乾燥しすぎてちんちくりんになってしまいます)。

(4)干す。干し方は試行錯誤中。
今年は桐の簀の子を使って、横倒しに干しています。 
育苗用パレットもよいそうなのですが、目の粗いものが見つからず、簀の子にしてみました。



■ニンニク2013 メモ
・植え付けたもの(全て自家採種)
  珠芽 昨年とれた珠芽全て
  小玉ニンニク 一番小さなニンニクの房、1房分
  大玉ニンニク 一番大きなニンニクの房、2房分
・植え付け時期:10/17,18 大粒ニンニクの一部:11/7
・6列の穴あきマルチは、見た目より数が多いので注意。
・今年は珠芽がとりわけ自由奔放なのだが、何故だろうか。肥料過多?肥料が後効きした?
・地面から掘りとるのをスピードアップするにはどうしたらいいのだろうか。


■参考情報
(1)側球と珠芽の生産性に関する論文
7~8gの側球(いわゆるニンニクのひとカケ。鱗片)を植えたものと、約3gの珠芽を植えたものは、ほぼ同じサイズのニンニクが収穫出来るのだそうです。なんとお得な!
つまり、珠芽は(鱗片よりも)小さい粒でも、植えると結構大きく育つということ。
更に、早めに植えた方が大きなニンニクが収穫出来るそうです。 

■My畑のニンニク関連記事 
●2011年
ニンニクの珠芽について
うちの品種は花が咲くのではなく、こぶ状のむかご(珠芽)が出来るタイプだということが分かりました。

収穫とその後の処理
 
試行錯誤中。翌年、もっとよい乾燥方法(茎に切り目を入れる)を思いつきました。

三つ編みニンニク

初めて挑戦。可愛くできました。

●2012年
収穫・乾燥 
茎に縦に切り目を入れて干したら、すごく乾きやすくてよかったです。

乾燥方法再考

干し方は、玉を上にして吊すと問題があるということが分かり、玉を下に干すようにやり直しました

珠芽を植えたものの収穫

珠芽からもちゃんとニンニクが出来るということが分かりました。

三つ編みニンニク作り
前年とは玉の配置をちょっと変えてみたりもしました。
かなり力はいるけれど、可愛いものが出来るので好きな作業です。

ニンニク保存

スライスを干してニンニクチップに。また微塵切りをオイル漬けにしました。 
他にも保存方法のアイデアをまとめました。 

●2013年
4月頃、葉っぱが青々 
今年は小粒の鱗片や珠芽も沢山植えてみました。どうなることか、楽しみです。 

収穫 (この記事)
思ったより沢山植えていたようで、収穫後の処理にも時間がかかっています。 

 

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