採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

2005ウィーン・プラハ:ナッシュマルクト

2005-09-05 | +海外

2005ウィーン・プラハの旅程へ


市場が好きなので、ナッシュマルクトに行ってみました。
結論からいうと、やや値段が高めで観光客向けの市場だった。

・買い物している地元の人が比較的少ない
・中東風の食材店も多いが、それを買い物にきている非白人はあまりいない
・値段は市街中心部側(ナッシュマルクトの場合北側)ほど高い(京都の錦小路と同じだ)
・スーパーマーケットの方が品質がよく値段が安いものもある(野菜など)
・野菜などくたびれ気味のものもあるので買う場合は要注意
・農家が、直売品・手作り品を持ち込んで売っているような店はない
・イタリア産生ハムの値段はユリウス・マインルより安い
・フランスからの輸入チーズ(山羊乳)の状態・値段を数件のチーズ屋でみてみたが、さほどお買い得ではなかった

いまひとつな感想ばかり書いてしまいましたが、これだけの種類の店が集合しているところはほかにないので、やはり行く価値はあると思います。

■ヨーロッパ風のもの




●生ジューススタンド
アボガド1.40e(189円)、マンゴー2.0e(270円)、バナナと苺1.5e(203円)、キウイとバナナ1.5e(203円)、マンゴーと苺2.0e(270円)、エキゾチック2.0e(270円)、パイナップル1.5e(203円)、ラズベリー2.0e(270円)、などなど。
ラズベリーを試してみました。すっぱ!でもおいしかった。
●ザワークラウト
この樽はディスプレイ用でしょうね。
ここでこれを買って、あとソーセージを買って煮込めば簡単にディナーができあがり。キッチン付きの宿だったらいいなあ。
●ピクルス
1本買って、食べながら歩きました。(妊婦だと思われたかな?)
酸っぱすぎなくておいしかったですよ。
液が白濁しているので、酢漬けではなく発酵させているのだと思う。


■中近東風のもの
中近東のお菓子はどれも最後に砂糖又は蜂蜜シロップに浸してある風で、大変あまいものが多いです。
でもナッツがおいしいので大好き。
自分で作れるものならばつくりたいなあ。フィロ生地が近くには売っていないのです。それにおいしいピスタチオは高価なんですよね。



●にんじん
にんじん・水・砂糖に、小麦粉又はコーンスターチ少々を加え固く煮詰めて、表面にくるみを貼り付けココナツをまぶしたもの。1個0.7e(95円)。
煮詰めるとにんじんではない感じになります。
おいしいので時々自分でもつくります。


●左:MABURUMI
昔ブルーマと呼んでいました。
ピスタチオナッツを飴で固めたものを、糸状のフィロ生地で巻いてこんがり焼き、切ったあと多分シロップをかけたもの。100g2.2e(297円)
とても甘いけれどピスタチオの質がよければとてもおいしい。大好きなので、最終日に買って持って帰りました。
これは自分では作れないなあ。

●右:KOLSCHKOR(バクラヴァの仲間だと思う)
フィロ生地を重ね、間にカシューナッツ粉と砂糖をはさんだもの。100g2.2e(297円)



●左:Nuss tascheナッツの包み
重ねたフィロ生地の上にココナツとクルミの粉を置いて四方から生地を寄せて包んだもの。これを「鳥の巣」と呼ぶこともあるようです。100g2.2e(297円)
●右:Vogel nest鳥の巣
糸状のフィロ生地をくるりと巻いて、その中にホールピスタチオを詰めたもの。100g2.2e(297円)。
買ってみました。ナッツぎっしり感は、ブルーマの方が上でした。
●ごまクッキー
Barazekともいいます。表面にごま、裏面にピスタチオが貼り付けてあるクッキー。1個0.8e(108円)
ここのは裏のピスタチオが控えめでさびしかった。
大昔食べたのは、裏にぎっしりピスタチオがあって本当においしかった。
レシピを持っていたのだけれどなくしてしまいました。
ネットで検索したレシピがあるので、また作ろう。
●別の店のごまクッキー
さきほどのよりもやや大きめ。1個0.9e(122円)。



●ピスタチオ入りMAMUL
植物油脂(マーガリン)ベースのクッキー生地に(ものによっては薔薇水の香りつき)ピスタチオ餡を包んだもの。表面は粉砂糖。Maamoolとも言うようです。1個1.1e(149円)
●くるみ入りMAMUL
植物油脂(マーガリン)ベースのクッキー生地にくるみ餡を包んだもの。表面は粉砂糖。Maamoolとも言うようです。1個0.8e(108円)。ピスタチオの方がずいぶん高いのですね。
●別のお店のマムール
1個1.0e(135円)。
くるみ、ピスタチオ、デーツの餡。
デーツの場合は表面に粉砂糖をまぶさないのが習慣のようです。デーツはそれだけでとっても甘いから?

●左:KUNAFEクナフェ
糸状のフィロ生地の間にくるみ粉をはさんで色を付けずに焼き上げ、最後蜂蜜シロップを浸したもの。100g個2.0e(270円)。
●中:HARISI
(買っていないのでよくわからないのですが)ピスタチオとアーモンドの粉を混ぜた生地を焼き、最後シロップを浸したものだと思う。100g個2.0e(270円)。
●右:BARULIA
(買っていないのでよくわからないのですが)糸状のフィロ生地を平らに敷いて上にピスタチオを載せて焼き、蜂蜜シロップを浸したものだと思う。100g個2.0e(270円)。



●GURABIA
Ghourabiehガライベとも言うようです。
バター又はマーガリンをたっぷり使って白く焼き上げたさくさくしたクッキー。1個0.8e(108円)。
買ってみました。くぼみにはピスタチオがはまっていましたが、うっかり写真の前に食べてしまいました。
生地は期待したほどさくさくではなかった・・・。
自分で作ってみるかな・・・。
●ロクム
ターキッシュデライトとも言う甘いお菓子。
ゼリー状のものにナッツが混ぜ込んであるもので、ゆべしに食感が似ていると思います。
C.S.ルイスの『ライオンと魔女』に出てくる「プリン」と訳されたお菓子はこれなのだそうです。
今回は買いませんでしたが、もし出された場合、甘いゼリー部分は好きではないので、ナッツだけほじくり出して食べてしまいます。
●ショーケース
下の段はすべてロクムです。このように、お菓子をピラミッド型に積み上げて見せるのが中近東風のようです。
●パン屋のショーケース
お菓子に比べて大きくて安いですね!
一番上:大きな丸平パン。1個0.7e(95円)、3個1.5e(203円)。
まん中:平パン。1個0.6e(81円)、5個2.5e(338円)。
一番上:輪っかのごまパン。1個0.5e(68円)、4個1.5e(203円)。



中近東のお菓子は、私にとってはなつかしくてみんな欲しくなってしまうものでした。
いくつか買って帰ったとはいえ、もっと沢山欲しかったなあ。
パンも買って帰ってみればよかった。


ネットで調べると、アメリカにはこういった中近東のお菓子のベーカリーがいくつもあるようです。やはり移民が多い国だから、需要も供給もあるのでしょうね。
日本には箱入りの輸入はあるかもしれないけれど、作っている店はないような気がします。
トルコ料理レストランなどでデザート用には作っているかもしれないけれど、テイクアウトはできないだろうなあ。
あったとしても、ナッツが高いからお菓子も高いだろうなあ。
やはりがんばって自分で作ろう。


4/27昼に食べた、ボレッキというトルコ風(?)のパイと羊肉串焼き
中国の葱餅のように薄い生地をくるくる巻いて焼いたもの。具は白チーズ。
オーブントースターで温めなおしたらもっとおいしいだろうなあ・・・。

とても大きかったので、半分ほど食べたところで、一息つく必要があり、そのため写真をとることが出来ました。
いつもはあっと気付いたときには全てがおなかの中。



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2 コメント

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中近東のお菓子 (エリフ)
2006-07-07 23:20:03
こんばんわFujikaさん。



詳しくURLも教えてくださいましてありがとうございました。



どれもおいしいそうな写真ですね♪



わたしはMABURUMIがとても気になります!



ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアには中近東のお菓子広まっているのに、日本ではまだあまり知られていないから寂しいですね。



わたしはトルコのスイーツを食べてから、日本のケーキにはあまり興味がなくなってしまいました。



中近東のお菓子は、」確かに甘すぎて食べられないお菓子もあるけど病み付きになってしまうほどおいしいものもたくさんあると思います。



それでは、今度Fujikaさんのブログのレシピ参考にして何か作ってみようかなと考えてます。





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●エリフさま (Fujika)
2006-07-10 09:52:08
MABRUMI、甘いけどおいしいです~。食べたいなあ。

糸状のフィロ生地を使ったお菓子は、とても自分で作れる気がしませんが、トルコの女性は自分で作ったりするのでしょうか。

日本では売っていないから作れるのなら作ってみたいものです。



トルコのお菓子、どんどん紹介して下さいね。

日本でももっとメジャーになったらいいのになあ。

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