9月4日、上野に行ってきました。
美術館に向かって歩いていると、何やら賑わいが。
|
何かイベントやってる!
どうやら東京藝術大学の学園祭の関連イベントのようです。
いくつかの学科ごとにチームに分かれ、御神輿と法被を製作しており、そのお披露目です。
みんなの力作を写真に撮ってきました。
|
|
工芸×楽理チーム。 神輿の模型がこちらで・・・
|
|
実物! 表面の仕上げなどもリアルな感じですごいです。 サンショウウオって動きに欠け、地味な動物かと思っていましたが、迫力でした。
|
|
このチームの法被。 神輿とはうって変ってヱレクトリカルな模様です。
詞書きは、「テーマはグローバル化。情報が発信していく様子を波紋のように表現しました。 波紋に隠れて泳いでいるのは、神輿から飛び出したオオサンショウウオ。 彼はきっとこのグローバル化の波紋に乗って世界を、泳ぎまわるのだろう。」
|
|
デザイン×作曲チーム。
|
|
疾走するいのしし。 ふさふさした毛の感じが素敵。 前を向いて疾走しているので、神輿として担いだときに、睨みを効かせる、とはならないでしょうね。
横に見えるのはロングタイプの法被と黒いゆったりしたズボン(鳶職人風?)を着ている学生さん。
|
|
展示されているのはショートタイプだけでした。 ロングの方がずっと素敵だと思ったのだけれどなあ(欲しいくらい)。
「手前、上野に発するは菊之字般若にございやす。以後面体お見知りおきの上、おたの申し上げやす。」
|
|
日本画×邦楽チーム。 撮影角度が悪くてすみません。
|
|
筋肉隆々で迫力の牛。 やはり目があるものは、インパクトがあります。
法被は、白いボトムスとあわせて、いかにも御神輿をかつぐような出で立ちです。
|
|
さすが日本画×邦楽チーム、日本画風です。
「静寂に包まれし夜/我らは見た/仲秋の名月に照らされ/浮かび上がる緑青の幻鶏を//その幾多の瞳が見据えるは/勝利への導(しる)べ/さぁ 宴の刻は近い//刮目せよ! 」
|
|
先端芸術表現×音楽環境チーム。
|
|
卵から怪物が・・。 爪がおどろおどろしいです。
|
|
法被はこちら。 フライドチキン? どの神輿も法被もみんな創意工夫されていましたが、これは一番投げやりっぽく見える作品でした。 おそらく法被担当者がいて、適当に仕上げたのだろうけれど、周囲の誰も、これはやめよう、って言えなかったのではないかなあ。神輿は気合入っているのに残念。
「この「法被」=白衣を纏った研究者達は桐の中から一筋の光を見いだす用に、過去という従来の殻を破って未来という新たな世界へ足を踏み入れていく--。 」
|
|
彫刻×管楽器・ピアノチーム。
|
|
熊と金太郎が左右に睨みを効かせています。 金太郎がとても傾いていて転げ落ちそうですが、かついでワッショイって揺らすとまた見栄えが違うのでしょうね。
|
|
これも、シックで素敵な法被。優しい色合いです。
「金太郎をモチーフとして伝統的な和風文様である綱と金の字を基調としています。平面的な図柄による強さとグラデーションの柔らかな表情を併せました。現代性と、着る人の老若男女を問わないデザインを心がけています。」
|
|
芸術学×弦楽器チーム。
芸術学ってどんな勉強をするところなのでしょう? ものづくり、というよりは理論、なのかな。
|
|
ほかに比べると、ちょっと漫画チックな、ユーモラスなたぬき。 伏せ、をしているような感じで、ほかに比べると立体感がない気がしました。
|
|
バレエのボレロのような柄・・? 難しい色の組み合わせだと思うけれど、カッコいいです。
「芸術学、弦楽器チームは「地獄」をテーマに、御輿法被の制作に打ち込んできました。この法被は「藝」の字を中心に??の彼岸花や手が散りばめられています。?につながる御輿の狸にもご注目下さい!」 (写真がブレて読めない字がありました。すみません)
|
|
建築×声楽チーム。
やっぱ、建築、だから神殿の石柱なのかな?
|
|
タコのにょろにょろ感がすごいです。 ただ、模型だとタコと目があうけれど、神輿だとタコの目は(斜め下からは)見えなくなってしまっているかも。
|
|
神輿は海系でしたが、法被は黄色・オレンジ・黒と派手なアバンギャルド風。 よく見ると黒のところはタコの足なのですね。
「人間に痛めつけられた自然は人間の文明によって気づかれた神殿を闇へと引きずり込む。 自然が引き起こす永遠の流れに人間は沈んでいく。 時に飲み込まれ、もがきながら歴史が続く限り両者はお互いを飲み込もうとめぐり続ける。」
|
|
油画×指揮チェンバロ・打楽器オルガンチーム。
ほおー、さすが油絵チーム、という色塗り。 芸大油画科といえば山口晃氏の出身はここですよね。彼が在学中にはどんな御神輿だったのでしょう。
|
|
実物は、模型ともまた違う色塗りになっていました。 現代アートみたいだけれど、私は具象の方が好きかなあ。
|
|
法被はわかりやすい感じ。
「夏と言えば青い海! 燃えるような日差しの太陽! 今年は何とも涼しげなちりめん波法被を紹介します! 暑い夏はこの法被で乗りきろう!! 」
|
みなさんは、どの御輿、法被が気に入りましたか?
ダンナサマは、サンショウウオ御輿に一票だそうです。
東京芸大といえば日本一入るのが大変な学校のひとつですよね(きっと)。
そりゃあもう、才能にあふれた若者が集まっているのでしょうね。
神輿のそばに待機している学生さんたちは、みんな若くて楽しそうで、マカナイのおばさんとしてでも、仲間に入れて~と言いたくなる程でした。
神輿作りみたいなのは、個人の創作とは違って、チームでの作業。
個性的な人々の意見をまとめて、完成にもっていくのは大変だったことでしょう。
意見が分かれたこともあったのではないかな・・。
フライドチキン法被以外は、みんな頑張っていて素晴らしかったです。
能書きをカッコつけて、手抜きの作品を高く売る、というのは、大人の世界で十分。
厳しい選抜を通った人ばかりとはいえ、やはり優劣や得意不得意はあるのだろうなあ。
入学後、多くの課題で、(自分より)はるかに優れた作品を見続ける、というのは厳しいことだろうなあ、と思います。
卒業後、作家、となる人は、どれくらいいるのだろうか。
いわゆる油絵や日本画で食べていける人は少ないだろうなあ。
でも、ネットが普及して、むしろ何らかの創作物を売る機会は増えたのかも。
みんな頑張ってほしいものです。
|
神輿のそばから芸大構内にかけて、ずらーっと屋台が並んでいました。 芸大なので、販売されているのは、タコ焼きやお好み焼きではなく、学生さん(や先生?)達の作品。
|
|
こんなフェルト細工とか、陶芸、ガラス器、オリジナルプリントのTシャツ、あと各種素材のアクセサリー類がとても多かったです。
学生さんガンバレ、という気分になって、ついグラスを2個買ってしまいました。
|
うっかりお買い物したくなってしまうのがキケンですが、来年もまた行って見たいです。
サンショウオに思わず反応してしまいましたが、何でサンショウオにしたのか聞きたいです。(イモリとかトカゲならわかりもするのですが・・・)
私も行った気分味合わせて頂きますね♪
見せていただいて嬉しかったです。
それにしてもすごいですね。
いつか実物を見てみたいと思います。
こちらは今のところ大丈夫ですが、かつて私がすんでいた千葉県市川市が大変なようです。
チームの中でも意見が分かれたのではないかと思いますが、実物は、どれよりも迫力の仕上がりでした。
目もちいさめでにらみを効かせる力は弱いはずなのですが、生き生きした動きのあるフォルムが抜群でした。
来年も見に行ってみたいです。
あんな大きなものを、三次元的にきちんと作るのは大変でしょうね。さすが芸術家の卵さん達です。
(おそらく)すぐに壊してしまうなんて勿体ないです。
来年も見に行きたいです。
毎年ニュースになるのかしら。
追っかけのお客さんもいそうです。
私も毎年みたい!
幸いうちのあたりは川からは遠く、被害はありませんでした。でも、未明の雨音は、怖いくらいでした。寝ていたのに起きてしまうほど。
宮城の方でも川が氾濫したそうですね。
稲刈り間際の田んぼの被害も大変そうです。早く水がひきますように。
客観的 総体的 に見るとこんなだったんですね
今はPC使えるから完成度がすごい!
来年はわたしも見たい
私も毎年見たくなってしまったほど。
近くの学生さんの作品売店群は、欲しくなっちゃってキケンです。
この夏、ca_nonnさんも東京ミッドタウンに行かれていたのですね。
ひろびろして、目の保養になるものが沢山ありますよね。