漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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辛味で体を鼓舞する

2018-01-20 | 薬膳・食育
寒いときはトウガラシの効いたピリ辛料理が食べたくなります
トウガラシはお腹や胸や背中を温めて、消化を促す働きもあります
お腹が温まれば元気になれそうですよね。気分が落ち込んでいる時もいいかもしれません

写真はモランボンのページから

トウガラシ以外にも辛いものはあり、その辛味にはいくつかの性質があるので組み合わせてみましょう

・発散:体の中に侵入しようとする邪気を追い払う
風邪を引きそうなときとか寒気がするときは、ショウガやネギ、ニンニク、シソなどがいいですね

・行気:気のめぐりを改善する
なんとなくイライラする、胸のつかえ、お腹の張りなどを感じるときは
大根や、カルダモン、厚朴、枳実、陳皮、ミントなど香りのある辛味
トウガラシの激辛はイライラを助長するかもしれませんので控えめに

・行血:血の巡りをよくする
冷え性や生理痛、不妊、慢性疾患などは血流改善が必須
紅花、玉ねぎ、ラッキョウなど

ところで暑い地方のカレーは辛いのですが、
さまざまなスパイスを組み合わせることによって
こもった熱を発散するので、食後は涼しくなります(辛涼解表)
夏にカレーが食べたくなるのは、体がそのことをわかっているからでしょう
食文化は奥が深いです

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