金は無いけどヒマはある！１泊６日狂気の沙汰ツアー（その13）

　川崎から東京駅を経由して新宿へ。帰りも新宿からムーンライトえちごに乗って新潟へ向かうのだが、まだ発車まで１時間半ほどある。JR新宿駅内は座って待てる待合室的なものが見当たらず、どーしよーかと思っていたが、中央本線の特急が出入りするホームに暖房の効いた待合室を発見し、しばしそこでボーッとする。
　

　23:00になる手前頃、発車時刻が近づいてきたのでムーンライトえちごの停まっているホームヘ移動。新潟発の時と違って結構人が多い。乗り込んだら「本日席は満席です」という車内放送。全席指定なはずなのにデッキにも結構立ち客が多く、そのせいで座席のあるところとデッキを間仕切る自動ドアが開いたまま。あーあ、暖房効果が・・・と思ったけど、人が多ければ車内はそこそこ暖かくなるからまぁ寝られるべ、寝たいなぁ、寝るかなぁ・・・。
　
　・・・とウトウトしようと思っていたのだけれど、デッキのほうからでかい話し声が聞こえてくる。どーもケータイで話してるようなのだが、それは全国１千万（？）の鉄ちゃんにとって非常に腹立たしい内容！
　「これからキセルして新潟まで帰る、車掌は指定券の有り無ししか聞いてこないから大丈夫、オレってアタマいいだろう」だって！

　話し相手は２人いたようで、まずキセルの話は彼女にしていたようだった。さらにもう一人にはキセルの話と「オレ、今人材派遣の仕事やってんすよ、学生やっててこういう仕事もやれて、他のヤツらにくらべてすっごいいい経験できてるんすよねー。なんか仕事やってるなって感じしますよ！」とかのたまいやがっていた。
　
　はぁ・・・キセルも情けねぇし、それ以上に若いうちから謙遜のケの字も知らんと仕事やった気になってやがるのがムカツクわー！こういう若造はでぇーっきれーだ！ｅとりさんが３原じゅん子だったら"顔はダメだよボディーボディー"だ！上杉家が会津や米沢に移封されてからというもの、新潟県民には義の心も羞恥心も無いんかい！謙遜の謙の字は謙信公の謙だぞ、まったく・・・。

　とは言うものの我が身をふりかえると、働くフリをしていた頃のｅとりさんも上の人からそんなふうに（＝仕事をしてるなぁと勘違いをし、思い上がっているように）見られていたのかなぁと思えば、このキセルバカを単純に批判できません。まぁこのキセルバカよりははるかにお利口さんだったと思いますが。
　
　とにかくこのキセルバカの言動が気になっちまったもんだから、発車後の車内でもやっぱりなかなか寝られず、またもや熟睡感の得られないまま新潟に到着。駅前のコンビニに入ると、/(｀Д´)/ムッカー！キセルバカが彼女らしき女といやがった！どーやら無事キセルに成功したらしい。しっかりしろい、ＪＲ東日本！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（その14に続く）