雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

ペンギンを愛した容疑者 警視庁総務部 動植物管理係

2017-02-06 11:28:00 | 

大倉崇裕著"ペンギンを愛した容疑者 警視庁総務部
動植物管理係"を読みました。
"小鳥を愛した容疑者"、"蜂に魅かれた容疑者"の続編です。
元捜査一課の刑事でしたが頭を撃たれて動植物係に異動
した須藤警部補と、動植物に関する知識に優れた薄圭子
巡査の二人が活躍します。
被害者、あるいは容疑者の飼っていた世話をする人が
いなくなったペットの世話をするのが彼らの仕事です。

"ペンギンを愛した容疑者"
アフリカに住むケープペンギンを飼っていた食品会社の
会長が飼育室内で殺されました。
とてもいい環境の飼育室で飼われていました。
ペンギンの世話をしていたのは動物と関わった仕事を
本格的にしたいと思っている秘書です。
家には妻と妻の兄がいました。

"ヤギを愛した容疑者"
小学校の駐車場で教頭の三好が殺されました。
怪我をして意識不明の津浜がその近くで倒れていました。
津浜はヤギを二頭飼っていて月に数回小学校に連れていき
ふれ合い教室を開いていました。
しかし三好はこの催しを中止させるよう動いていました。
テストの用紙がヤギのまわりにまかれヤギに踏み荒らされ
一枚が完全に紛失しました。
このことに津浜は何か思うことがありました。

"サルを愛した容疑者"
リスサルを飼っている五反田に指名され薄らはサルの面倒
を見ることになりました。
被害者の名子が五反田の家で殺されました。
二人は別れることになり名子は荷物を取りに来ることに
なっていました。
五反田は家を長期間空ける叔父にサルの面倒を見ることを
条件に家に住み小遣いをもらっていました。

"最も賢い鳥"
被害者の梶田は鳥を飼っていました。
ヨウムです。言葉を覚えてしゃべります。
もともとは伊勢が飼っていたのですが仕事がうまくいかなく
なった時に手放しました。
仕事が軌道に乗ってヨウムを返して欲しいと申し入れて
いましたが、聞いてはもらえませんでした。

動物のことについては非常に詳しいのに、日本語の言葉や
言い回しにはうとく、とんちんかんな受け答えをする
薄がおもしろいです。
須藤は意識をなくすことがあり、後遺症が時に現れます。
動物が絡んだ事件を解決する二人が楽しいです。

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