雑記帳

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私の幽霊 ニーチェ女史の常識外事件簿

2017-02-07 21:00:00 | 

朱川湊人著"私の幽霊 ニーチェ女史の常識外事件簿"
を読みました。
日枝真樹子は雑誌の編集者をしています。
真樹子が関係した話の連作短編集になっています。
"私の幽霊"は高校時代の友人が高校の近くのバス停で
真樹子の幽霊を見たと電話をしてきました。
生きているのに幽霊とは何だろう、生きているつもり
でも実は死んでいることに気づいていないという話
なのかと思いました。
そういう怖い話ではありませんでした。
こういうことがあったら面白いなと思いました。
なんだったかは本をどうぞ。

真樹子は幽霊話の時に博物館の研究員の栖大智と
知り合います。
その後に栖が連れてきた曲地谷アコという二十歳ぐらいの
女性とも知り合います。

"きのう遊んだ子"はいい話でした。
菜穂子は小学校の時田舎へ引越してきて友人がいませんでした。
記憶が途切れている時がありそんな時に菜穂子は女の子と
遊んでいたと周りのひとたちはいいます。
クラスの女の子たちにいじめられていた時にその女の子は
姿をあらわしました。
ミッコという山っ子でした。
それ以後会うことはありませんでしたが彼女はずっと菜穂子を
守ってくれていました。

アコは不思議な力を持っています。
マガチと呼ばれる民の子孫で変身能力があります。
変身することをバンテンといいます。
真樹子の部屋にアコが来ていた時に近所の家で父親が息子に
暴力を振るっているのを聞きます。
アコはたまらず動物のような姿にバンテンしてその家に
乗り込んでいってしまいます。

家に植わっていた紫陽花が土から根を抜いて自分で歩き
出したのを見たという少女がいます。

ちょっと不思議な話でした。
怖さはありません。

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