雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

教場

2015-03-05 21:00:00 | 
著者 : 長岡弘樹
小学館
発売日 : 2013-06-19

長岡弘樹著"教場"を読みました。
警察学校の学生たちが起こすいろんな出来事です。

"勝負"
父親が警察官の平田は一番成績が悪いです。
クラスメートの宮坂は前に平田の父親に命を助けられた
ことがあります。
本当はできるのに平田に合わせてできないふりをしています。
病気になった教官の代わりに風間という教官がきました。
学生の細かな話を聞いて大きな出来事を防ぎます。

"牢門"
しのぶの恋人はひき逃げで死にました。
クラスメートの沙織に何通もの脅迫状が届きます。
しのぶが可動式の駐車場で機械に足を挟まれて動けなく
なりました。

"蟻穴"
鳥羽は白バイに乗ることを希望しています。
水難訓練で無理をしました。
鳥羽は稲辺のアリバイを証言しなければいけない時に
嘘をつきました。
嘘をついたのは理由があります。
そのために鳥羽は代償を払うことになりました。

"調達"
日下部はクラスの中で最年長です。
クラスメートの樫村がよからぬことをしているのを知りました。
樫村から交換条件を持ち出されました。
学校ではボヤ騒ぎが起きました。

"異物"
由良はクラスメートに馴染もうとしませんでした。
彼は子供のころにスズメバチに刺されトラウマとなって
スズメバチを恐れていました。
車を使った授業の時に車の中にスズメバチがいました。
コントロールを失って由良は教官の風間を轢いて怪我を
させてしまいました。
スズメバチを車に入れたのはクラスメートの一人だと
由良は疑います。

"背水"
都筑はトップの成績で卒業することを目指しています。
彼は卒業文集の編さん委員を押し付けられました。
彼が背水の陣を敷いてやったことは?

警察学校って何をどうやって教えているのだろうと
思っていました。
どこまで現実を現しているんでしょうね。
教官が暴力を振るうし、学生同士は傷つけ合ってます。
こんな風なところを出てきた人たちがいい警察官に
なれるんでしょうか。
読むのは楽に読めます。
教官の風間はすぐれた探偵です。