雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

神去(かむさり)なあなあ日常

2010-12-20 21:30:58 | 
三浦 しをん
徳間書店
発売日:2009-05-15


三浦しをん著"神去(かむさり)なあなあ日常"を読みました。
平野勇気は高校を卒業すると先生に就職先を決められて
むりやり神去へ送り出されました。
神去は三重県中西部奈良県との県境近くです。
林業をすることになります。
出迎えてくれたのは飯田与喜、ヨキです。
勇気はヨキの家で暮らすことになります。
精一さん、ヨキは年齢は書かれていませんけど二十台
半ばから三十台の若い人です。
おやかたさんは中村精一、精一さんです。
班には他に巌さん、三郎さんがいます。
嫌だ嫌だといいながらも勇気はいっしょうけんめい
働きます。
季節により山は姿を変えます。
山の仕事は雪起こし、下草刈り、植林、枝打ちなど
休むことなくあります。
夏の祭り、葬儀、48年ぶりのオオヤマヅミさんの
お祭りなどに参加します。
いっしょに働く人達の能力の高さに追いつこうと
頑張っています。
林業という仕事とはどんなものなのかわかります。
神去村は林業の村です。
昔ながらのしきたりや行事が生きています。
精一さんの家に村中の人が集まってお酒を飲み
料理を作り食べるという行事が開かれたりします。
人と人との繋がりがひじょうに強いです。
こういう生き方いいなあと感じさせます。
木を育てるという仕事、何十年という単位の気の長い
仕事です。
いますぐ結果を出せといわれる仕事と較べてしまいます。
勇気は林業を続けていくつもりです。
「なあなあ」は「ゆっくりいこう」「まあ落ち着け」など
いろんな意味で使われます。