小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

暑い

2013-03-19 16:24:24 | Weblog
今日は暑かった。部屋ではクーラーを冷房にした。25℃

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スポーツ上達法

2013-03-19 16:04:11 | 武道・スポーツ
正社員のテニスコーチがこれほど給料がいいとは知らなかった。もっとも、儲けてるのは、やり方がアクドいからであるが。コーチの傲慢な態度も、うなずける。しかしである。傲慢なコーチも安泰の身分ではない。スクールの社長は、儲けしか頭にないから、どうやってスクール生を増やすかは、常に考えている。スクール生に人気の無いコーチは、リストラとか正社員ではなくパートに変更ということも、行われている。社長も、スクール生を増やせるような魅力のあるコーチを募集している。テニススクールの朝から午後までの日中のクラスは、ほとんどが、おばさんや、既婚の女性である。だから、昼のスクール生は、コーチは男で、性格が面白く、顔もハンサムであることも、人気の要素である。そして、生徒が打ちやすい球を打ってくれるコーチを求める。そして、生徒はコーチのテニスの経歴、実力に、ものすごく、こだわる。これは生徒の方がバカなのである。ほとんどの生徒は、上手いコーチに教われば、上手くなれる。あるいは。上手くなるためには、実力のより高いコーチに教わることが必要だ。という誤った考えを持っているからである。運動の上達とは、実力の高いコーチに教わることだと盲信している生徒が非常に多い。しかし、それは誤りである。運動の上達の基本とは、量質転化であり、それに加えて自分の努力、やる気、工夫、研究心、なのである。つまり、運動の上達とは、自力本願でしか上達しないのに、盲目の生徒たちは、運動の上達は(親鸞の)他力本願でしか、起こらないという間違った信仰におちいってしまっているのである。
ここで、天才柔道家の木村政彦の文を引用しよう。
「私がいいたいのは、必ずしも強い相手と練習しなくても、当人さえその気になれば、いつどこででも練習はできるということである」
「強い相手と練習するのが、本当の練習だと思っているのではないか、ということである。が、本当の練習というのはそういうものではない。もちろん、強い人とやるのも結構だが、弱い人、たとえ白帯の人とやっても、決してそれは無駄にはならないのである。弱い人とやるときには、自分の得意でない技を使用できる。これが累積されて、やがて自分の得意技に躍進する。また相手に裏をとる程の力量がないので、自分の掛け技の経過を見極めることができる。私はそこに弱い人との練習の意義を見出すのである」
(木村政彦)

人気が無く、そのコーチのレッスンには誰も出ない、ようになれば、スクールも、儲けられないから、別の所から、実績のあるコーチを雇うこととなる。そして、人気のないコーチは、新しい人気のあるコーチに取り換えられて、正社員でなくなるか、あるいはリストラということになるだろう。ともかくレッスンのコマ数を減らされる。だろう。テニスコーチの収入は出来高払いなのか、定額制なのかは、知らないが、極端な話、そのコーチのクラスに一人も生徒が出なくなったら、スクールとしても、当然、コーチを替えることを考えるだろう。ここは会社の外回りの営業と同じであろう。契約を一人もとれない社員を会社が快く思うはずがない。リストラされたら、あとは、採用してくれるテニススクールを探すことになるだろう。
しかし。テニスに限らず、どんなスポーツでも、運動神経のいい人なら、一年間か二年間、みっちり、テニスを練習すれば、もう基本は身につく。そして、そこで上達の頭打ちが起こって、それ以上には上手くならない。テニスの基本が身についている人など、日本に無数にいる。中学生は、ほとんど軟式テニスだが、高校生、大学生なら、もう基本が身について、日本でも相当なレベルの人はいくらでもいる。(日本では)自分が上手く出来ること=優秀なコーチの必要かつ十分条件だから、儲けようと思ったら、大学のテニス部で上手い人をアルバイトで、雇った方がテニススクールとしては、ずっと安上がりである。

コーチのアドバイスなど不要である。
それは医療でも同じ事が言えるのだが、患者が医院に来た時、医者の中には、医院に来た患者には、何か薬なり治療なりをしなければ、医療らしくない、と思っている医者も多少はいるだろう。しかし「何も薬を出さない」というのも、立派な治療の選択肢の一つなのである。それは人体には自然治癒力があるからである。高脂血症、糖尿病、肥満、老化、など、つまりは生活習慣病は、患者本人が自覚して、食事制限、運動、規則正しい生活、よい緊張感のある生活、などをしない限り、治らないのである。
それと同様、人間には、スポーツにおいて、自然上達力が、生まれつき、そなわっているのである。コーチの助言などほとんど意味がない。(むしろ害がある方が多い)私の出身高校はスポーツ校で、サッカー、バスケットボール、テニス、ラグビー、などがあり、スキーも一週間の課外授業があり、その他、転回運動もあった。初等科からきたヤツは、みな、運動神経が良く、彼らは誰に教わることもなく、どんなスポーツをやらせても、上達が早い。そして、各自、自分の限界というものがある。彼らは、スポーツコーチなどに頼らず、自分で練習して自分の限界まで上達する。そして、彼らにスポーツコーチをつけたら、自分の限界を超えて上手くなれるか、といったら、(全く例外なく、とは言わないが)ほとんどそれは期待できない。
期待できるものがあるとすれば、それは、筋トレさせ、ランニングさせ、基礎体力を上げさせることである。そういう基礎体力が上がれば、試合で勝てる実力は上がりうる。

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