小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

大晦日

2018-12-31 00:54:36 | 大晦日(今年書いた小説)
今年書いた小説

桃太郎・・・・3月18日・・・119枚

縄師・・・・4月11日・・・58枚

ある複雑な家族の話・・・・5月2日・・・183枚

日大フェアプレー物語・・・・6月6日・・・75枚

スポーツ上達小説・・・・6月30日・・・115枚

白雪姫・・・・10月10日・・・100枚

うらしま太郎2、3、4、5、6、7・・・・11月4日・・・190枚

うらしま太郎と桃太郎・・・・11月8日・・・32枚

小説家・東野圭吾・・・・11月24日・・・64枚

憲法改正・・・・12月7日・・・36枚

信心深い銀行強盗・・・・5月3日・・・5枚

うらしま太郎・・・・10月16日・・・36枚

本音と建前・・・・11月11日・・・21枚

イエス・キリスト物語・・・・11月14日・・・18枚

カルヴァンの予定説・・・・11月15日・・・21枚

一人よがりの少女・・・・11月16日・・・14枚

シェルブールの雨傘・・・・11月28日・・・14枚

119+58+183+75+115+100+190+32+64+36+5+36+21+18+21+14+14=1101枚。

22作品。

今年は、40°を越す夏の酷暑が参った。
そのため、7月、8月、9月、と、何も出来なかった。
しかし、10月から、体調が回復し出して、10月、11月、と、たくさん、書けた。
しかし、12月になって、寒くなって、また、書けなくなった。
「一人よがりの少女」、は、20年くらい前に、思いついたものだが、書き方が、わからなくて、ずっと、書けなかった。
書けて、嬉しい。
私は、体調が良ければ、いくらでも、小説を書ける。
ネタが無くて困る、ということは、無い。

2015年も、2016年も、合計1000枚、以上、書いているので、来年も、1000枚、以上、小説を書くことを目標とする。

体調が良ければ、年に、1500枚くらいは、書く自信がある。

今年は、歌舞伎の味がわかった。
それで、白波五人男の口上を覚えてしまった。
歌舞伎がわかると、ドラマや、映画は、味も素っ気も無い、ものに見えてしまう。
というより、ドラマ、や、日常生活の会話、を、歌舞伎の口調で、やったら、面白いと思うのだが。

ストレッチで、股割りをしていて、それが出来るので、いいと思っていたが、それが違うとわかった。
足を閉じた、前屈が大切で、(なぜかはわからないけど)、それをすると、体調が良くなる。

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天才が一瞬でわかってしまう真実をバカは一生かけてもわからない

2018-12-30 06:27:37 | 考察文
天才は直観力に秀でている。

直観力に秀でた天才が一瞬でわかってしまう真実をバカは一生かけてもわからない。

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偽善者の決まり文句

2018-12-28 19:22:31 | 考察文
偽善者の決まり文句。

「厳しくしたのは、お前のためを思って、やったことなんだ」

こういう発言を人生で一度でも、した人間は、偽善者、である。

バカと偽善者は、死ぬまで治らない。

偽善者は、性格が、軽率、なので、自分を欺いているのである。

この性格の、軽率さ、は、死ぬまで治らない。

偽善者は、自分の、「悪」、を直視する勇気がないから、自分を直視できないのである。

なので、自分、や、自分のした行為を、曖昧なまま、にしておきたいのである。

ニーチェが言うように、人間は、自分の、「悪」、を直視すべきなのである。

企業の不祥事がいい例である。

不祥事の事実を直視する勇気がないから、徹底的な内部調査をすることが、こわいのである。

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右翼の西尾幹二氏も安倍晋三を徹底批判

2018-12-27 11:06:56 | 政治
右翼の西尾幹二氏も安倍晋三を徹底批判している。

憲法改正し、自衛隊を軍隊にし、戦後レジームの脱却を、主張している、西尾幹二氏も、安倍晋三首相を徹底的に批判している。

もっとも西尾幹二氏は、知識は、膨大だが、思考能力は、小学生以下だが。

西尾幹二氏は、安倍首相を。

戦後最悪の総理大臣、膿を出し切ると言っているが、膿は自分自身、昭恵夫人は白痴、似たもの夫婦、総理大臣は、誰がやっても同じ。

と、言っている。

チャンネル桜の、アホの水島聡は、安倍首相を応援していて、西尾幹二氏に、苦し紛れに対応している。

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人間の記憶について

2018-12-10 04:13:43 | 考察文
人間は、自分が、発言したことは、忘れないものだ。

それは、感情をともなっているからだ。

僕自身を振り返っても、大学の中間試験、や、卒業試験、で、口頭試問、で、言ったことは、今でも、鮮明に覚えている。

それは。

人間は、感情をともなった、自分の発言は、忘れないからだ。

では。

発言すれば、覚えられるか、というと、そうではない。

誰もいない所で、一人で、覚えるべきこと、を、繰り返し、言っても、覚えられないだろう。

それは、なぜか、というと。

口頭試問の時は、教授が、聞いていて、教授との間に、緊張した、色々の感情が、起こっているから、それは、感情をともなった発言なので、忘れないのである。


しかし。

誰もいない所で、一人で、覚えるべきこと、を、繰り返し、言っても、それは、何の感情も、起こっていない、ので、記憶として、定着することはないのである。

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日本の高学歴という言い方はおかしい

2018-12-10 03:41:59 | 考察文
「日本の高学歴という言い方はおかしい」

と、僕は思っている。

日本では、東大だの、京大だの、偏差値の高い大学を出た人間を、高学歴の人間と言っている。

しかし、これは、おかしい。

日本では、大学は、入るのが、難しいのであって、入学できたら、100%、全員、卒業できるのだ。

だから、偏差値の高い大学に入れたことが、「高学歴」、ということになる。

しかし。

大学の入学試験というのは、高校の勉強の範囲で、難しい問題を、作って、出していて、それを、解けた人が、高学歴、ということになっている。

しかし、高校の勉強が、良く出来る、ということが、はたして、「高学歴」、と言えるのであろうか?

高校の勉強など、大学で学ぶ、勉強に比べたら、はるかに、低い、レベルの内容である。

だから、一流大学、でなくても、三流大学であっても、大学の勉強を、しっかり理解できている、生徒、一流大学卒、でなくても、卒業成績が良い生徒、こそ、「高学歴」、の人間、と言うべきだと思うのだが。

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科学技術の発達と政治

2018-12-10 02:30:14 | 考察文
僕か、非常に、おかしいんじゃないか、と思っていることがある。

そして、それを、僕は、世間の、バカな人間どもが、絶対、間違っていると確信しているのだが。

それは。

今年の自民党の総裁選で、9月19日に、石破茂は、渋谷で、街頭演説した。

あれを、(何となく)、聞いていると、石破茂は、非常に、論理的であり、言うこと、全て、正論に聞こえてしまう。

自然災害への対応、だの、防災省の設立だの。

実に、最もだ。

それは、石破茂に限らず、全ての国会議員についても、考えてることは、同じだが。

しかし。

世の中は、どうなるか、先が見えない、(わからない)、のである。

特に、科学技術において。

科学技術が進歩する、ということは、政治家も、国民も、誰も疑わない。

しかし。

彼らは。

AI(人工知能)、は、もっともっと、進歩していく。

医療技術も進歩する。

パソコン、や、スマートフォン、の技術も進歩していく。

自動運転の、電気自動車も進歩していく。

ということは、疑わない。

し、実際、進歩していくことは、間違いない。

しかしである。



もしかすると、地震、や、異常気象、豪雨災害、など、の予測も、アメリカなどの国での、基礎研究によって、地震、や、自然災害、も、もしかすると、予測できる、科学技術が発達するかもしれない。

その可能性は、否定できない。

そうなれば、自然災害の、ハード、や、ソフト、の、政治的対応も、必要なくなる。

法律も必要なくなる。

しかし、バカな、人間どもは、地震、や、自然災害、などを予測する、科学技術の進歩など、起こらない、と、勝手に決めつけている。

(そこまでは、科学技術をもってしても、予測不可能だ)

と、勝手に、非常に、ロマンチックに、決めつけている。

しかし、そんな、ことは、断定できないのだ。

地震、や、自然災害、を予測できる科学技術が進歩する、という可能性は、否定できないのだ。

そうなれば、防災省も必要なくなる。

政治、や、官僚、公務員、の在り方にしても。

AIが、発達して、AIが、政治家、の代わりに、なって、AIが、国家の、行政を決め、立法を決め、司法を決める、という社会になることだって、あり得ることだ。

そうなれば、選挙区の在り方、だの、政治献金、だの、政治の問題は、すべて、解決する、ということだって、あり得ることだ。

しかし、人間は、「科学技術が進歩しても、そこまでは、出来ないだろう」、と、勝手に、ロマンチックに、考えている。

その考えがおかしいのだ。

科学技術は、「妥当なことは進歩するだろうが、そんな、途方もないことは、達成できっこない」、と、バカな人間どもは、はなから、決めつけて、考えているのである。



しかし。

歴史を振り返ってみれば。

ワットが蒸気機関を発明したために、産業革命が起こり、産業革命は、資本家と、労働者を分け、資本主義、および、それに対する、共産主義、という、政治的なイデオロギーが起こった。

しかし。

ワットが、蒸気機関を発明できなかったら、資本主義、だの、共産主義、だの、という、政治的な、イデオロギーも、起こらなかったはずだ。

だから、人間は、将来のことは、わからないのだから、あまり悲観的になり過ぎる必要もないと、私は、思うのだ。

追記 バカな人間ども、なんて言って、ごめんなさい。

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憲法改正 (極右小説)

2018-12-07 16:35:33 | 小説
「憲法改正」

という極右小説を書きました。

ホームページ「浅野浩二のHPの目次その2」

http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji2.html

に、アップしましたので、よろしかったらご覧ください。

(原稿用紙換算36枚)

ブログにも入れておきます。


「憲法改正」

ついに地球は、西暦2000年を、向かえた。
西暦2000年は、日本では、小泉純一郎政権から始まった、と言ってもいい。
(正確には、小泉政権が始まったのは、2001年4月26日、からであるが)
その前の、森喜朗総理は、「日本は神の国」、発言の失言で、自民党の支持率は18.4%まで、急落した。
野党は内閣不信任決議案を提出した。
自民党で、森喜朗に代わる総裁選が行われた。
小泉純一郎は、自民党を派閥の構造を嫌い、「自民党を変える。変わらなかったら、自民党を、ぶっ壊す」、と、派手なアピールをして、橋本龍太郎を破り、国民の人気と期待を博して、勝利し、第87代、総理大臣になった。
日本は、不良債権など、バブル崩壊の後遺症に、悩んでいた。
銀行や証券会社も、破綻する、という前代未聞のことが起こった。
地価は下落し、銀行は、企業に金を貸さなくなった。
日本の土地神話が崩れて、土地が、銀行の担保物件にならなくなってしまったからである。
小泉純一郎は、「官から民へ」、と、郵政事業にしろ、道路にせよ、民営化すれば、景気が回復する、という信念を持っていた。
しかし、小泉純一郎は、経済オンチで、経済政策は、金融担当大臣の竹中平蔵に、任せきりにした。
竹中平蔵は、公的資金を、銀行に投入して、これは、国民の不興を買った。
小泉政権には、賛否両論があったが、(正確には、批判の方が圧倒的に多かったが)、国会でも、官僚の書いた作文を読むではなく、自分の、言葉で話すので、ともかく政治が、面白くなった。
2002年(平成14年)9月には、北朝鮮を訪問し、平壌で、金正日と、首脳会談を行い、日朝平壌宣言に調印した。この時、金正日は、日本人の拉致を認めた。
2005年8月8日、参議院本会議で、郵政民営化関連法案が否決された。自民党にも、郵政民営化に反対する議員は、多く、小泉純一郎は、彼らを、自民党の抵抗勢力と呼んだ。そして、国民の信を問う、として、衆議院を解散し、総選挙を行った。
郵政選挙では、小泉純一郎は、選挙区に、郵政民営化を支持する者を刺客として、送り込んだ。
結果は、自民党 (その中でも、郵政民営化を支持する候補)、の圧勝だった。そんなことがあって、小泉政権の支持率は高いまま続いた。
2006年9月26日、小泉純一郎は、総裁の任期の満了をむかえ、まだ国民の小泉内閣の支持率は、高かったが、いさぎよく総理大臣を退任した。
その後、安倍晋三が、自民党総裁となり、第一次、安倍政権となったが、持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、一年で、総理を辞めることになった。
その後、福田康夫、ついで、麻生太郎、と、自民党総理になったが、いずれも、一年程度の短命で終わった。
小泉政権が終わったことで、自民党は、また、元の木阿弥の、派閥の論理の政党になり、低迷する景気による閉塞感や、首相の指導力低下、などに、国民の不満は過去にないほど高まった。
また、利権と支持母体で、ガッチリ固まった、自民党に、国民は、嫌気がさしていた。
そこで、政治献金を受け取らない、鳩山由紀夫、菅直人、の、民主党が、力をつけてきた。
小沢一郎の自由党も、民主党に加わった。
そして、2009年、7月13日、首相の麻生太郎が衆議院を解散した。
解散総選挙が行われた。
結果は、民主党の大勝だった。
民主党は、衆議院408議席のうち、絶対安定多数を超える308議席を確保した。
しかし、民主党には、これといった政策が無かった。
選挙前には、マニフェストを作ったが、それは、熟慮して作られたものではなく、自民党の政策と違う政策にすれば、いいんだ、といういい加減なものだった。
そして自民党に勝って、政権を獲ったことに、浮かれていた。
それまで、野党として、自民党を批判ばかりしてきて、批判の仕方は上手かったが、責任ある政権運営の経験がなく、現実の行政の能力は、全くなかった。
鳩山由紀夫、は、選挙演説で、アメリカ軍の普天間基地移の移設先を「最低でも県外」、と明言していたが、それが現実的に困難であることに、総理になってから気づき、これが、野
党になった自民党、および、沖縄県民に、さんざん、批判、批難され、窮地に立たされた。
高速道路の無料化、などという、受益者負担の原則を無視した公約まで、平気で、していたのだから、あきれるほかない。
翌年の、2010年7月11日に行われた参議院選挙では、民主党は、過半数を割って、負け、国会は、ねじれ、状態になった。
鳩山由紀夫、がダメなので、次は、菅直人、が総理となったが、2011年(平成23年)、の東日本大震災、および、福島の原発事故の対応も、悪かった。
そして、菅直人、の支持率も低下し、次いで、野田佳彦が、三番目の民主党の総理大臣になった。
しかし、社会保障と税の一体改革関連法案で、党内は、意見が、バラバラになり、離党者が相次いだ。
野田佳彦は代表選挙当時から消費税率を、5%から10%に引上げる消費増税を訴えていたことも、国民の不興を買っていた。
2012年12月16日、野田佳彦は内閣不信任決議を受け、衆議院を解散し、衆議院解散総選挙を行った。
国民は、民主党の、いい加減さに、イラついていたので、自民党が圧勝した。
これによって自民党は、政権与党に復帰した。
2012年12月26日、安倍晋三、が、第96代内閣総理大臣に選出され、第2次安倍内閣が発足した。
安倍晋三は、金利0の、大胆な金融緩和 (異次元緩和)、を、行い、それを自ら、「アベノミクス」、と、名づけて、権力を誇示した。
「アベノミクス」、政策は、最初に、大企業の株価が上がっただけで、(政府が強引に株価を上げただけで)、財務省は、国債、をジャンジャン発行した。
そのため、国債の発行額は、1000兆円を超えた。
安倍晋三は、日銀に、自分の、お友達を送り込んで、日銀に国債を買い取らせた。
円安となり、自動車などの、輸出企業は、儲けたが、日本は、原料を外国から、輸入して、加工し、製品にして、外国に売る、加工貿易の国なので、原材料の高騰で、中小企業は、経営が困難になって、次々に倒産していった。
「アベノミクス」、では、インフレターゲットを2%に設定したが、インフレにすれば、景気が上がる、という考えは、高度経済成長期、や、安定成長期、の時代に当てはまる、ことであって、バブル崩壊後の、デフレ社会においては、かえって、物の値段が低い、デフレの方が、庶民の暮らしには、有難いのである。
株価は上がったが、それは、一部の富裕層と、外国人投資家を儲けさせるだけだった。
大企業を優遇し、法人税の減税まで、行ったが、そもそも、安倍晋三には、国民のことなど、眼中にも、心中にも、無いので、非正規社員が増え、実質賃金は上がらず、国民の所得が、上がらない以上、国民は、消費を抑えるので、内需が上がらず、GDPの要因の55%を占める、内需が上がらない以上、トリクルダウンなど、起こるはずもなく、企業は、内部留保を溜め込むだけで、企業は、株に投資するだけで利益を上げ、GDPは上がらず、グローバリズムも、あって、所得の格差は、ますます広がる一方だった。GDPを上げ、経済を成長させるには、労働者の賃金を上げ、国民の所得を増やし、消費を上げることが必要なのに、安倍晋三は、企業の利益を上げることしか、考えていないので、企業のコストである人件費を削減する、「働かせ改革」法案を強行採決した。
そのため、過労死する者が、相次いだ。
そもそも、「アベノミクス」、とは、実体経済を、考えない、株価だけを上げて、見た目の数字を、国民に、よく見せるためだけの、バブル的、経済政策に過ぎなかった。
実体経済をともなわない、政策なので、翌年からは、すぐに、景気は低迷した。
安倍晋三が、大企業を優遇したのは、メディアを、押さえるのも、目的であった。
「アベノミクス」、が失敗だったとは、安倍晋三も、分かっていた。
しかし、「アベノミクスは失敗だった」、と、認めて、それを正直に発言すると、国民の反感を買うので、「アベノミクスは道半ば」、だの、「継続は力なり」、などと言って、大胆な金融緩和を続けていれば、やがて景気は、良くなる、と、安倍晋三は、国民を欺き続けた。
安倍晋三は、そういう、恥知らずな、総理大臣だった。
参議院でも、自公で、過半数をとったので、安倍晋三は、なりふり構わず、次々と、政府に有利な、独裁国家法を強行採決していった。
特定秘密保護法。集団的自衛権を認める安保法。共謀罪(テロ等準備罪)。
その他、カジノ法案だの、無数の悪法を強行採決していった。
そして、組閣では、自分の言いなりになる、「お友達」、を、起用し、「安倍一強」、とまで、いわれる、盤石の体制を作り上げた。
2012年12月の解散総選挙では、民主党が惨敗した。
あまりの、ひどい敗北に、民主党の幹事長の細野豪志は、ブルブル震えながら、当選者の花つけ、までしなかった。(出来なかった)
そして、民主党は、バラバラになった。
もう、国民は、民主党も信用できず、やむを得ぬ選択肢として、自民党の与党、を認めざるをえなかった。
しかし、安倍晋三は、自民党が大勝し、民主党が、手ひどい敗北をしたことに、つけ込んで、独裁者の本性を、むき出しにした。
安倍晋三は、内閣人事局を、つかって、手段を選ばず、官僚を意のままに、あやつった。
さらに、大企業を優遇し、権力で、メディアを押さえ、日銀にも、お友達を送り込み、日銀をも、意のままにした。
官僚は、安倍晋三の、強行な政治手法に、おびえ、安倍晋三の、ご機嫌をとった。
「忖度」、という言葉、が、流行り、それは、安倍政権において、当たり前のこととなった。
しかし、安倍晋三の、本当の狙いは、憲法改正し、自衛隊を日本の国軍にすることにあった。
しかし、憲法を改正するには、数々の困難があった。
その上、中国の漁船も尖閣諸島にやって来なくなり、また、信じられないことに、北朝鮮が、それまで、打ち続けていた、核ミサイル、ICBM(大陸間弾道弾ミサイル)の、実験をしなくなり、北朝鮮は、非核化を訴え出し、2018年6月には、アメリカのトランプ大統領と、シンガポールで米朝首脳会談を行い、2018年9月18日には、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領を平壌に招き、抱き合って、南北首脳会談を行い、南北融和の方向に舵を切り替えた。
しかし、安倍晋三は、これに困った。
北朝鮮の核開発、核ミサイルの実験の脅威は、自衛隊を軍隊にする大義名分であったからだ。
しかし、軍備を増強し、憲法改正し、自衛隊を国軍とする、大義名分が無くなってしまったのだから。
安倍晋三は、悩んだ。
「どうしたら、憲法を改正して、自衛隊を国軍に出来るか」
ということに、安倍晋三は、頭を悩ませた。
そんな、ある日のことである。
国会が開かれていた。
共産党の委員長の、志位和夫が政府に、いつもの通り、激しい口調で、質疑していた。
「安倍総理。北朝鮮も非核化を約束して、米朝合意、南北合意をして、核ミサイル発射実験をやめ、核施設を解体し始めました。一体、どこの国が、日本に攻めてくると言うんですか?」
内閣は、答弁に苦しんでいた。
「防衛大臣。石破茂くん」
と、議長が言った。
安倍晋三は、憲法改正のために、防衛問題に強い、石破茂を防衛大臣にしていた。
「議長。総理ですよ。総理に聞いているのですよ」
と、志位和夫は、声を荒げた。
その時である。
東京の新宿の、空中に、円盤状の未確認飛行物体が、現れた。
(確認されているのだから、未確認物体、という、言い方は、おかしいが)
スタジオアルタの、映像が、変わった。
真っ赤な、頭に鉢巻きを巻いた、タコのような、生物たちが、写し出された。
「フォッ、フォッ、フォッ。我々は、太陽系の外の、M78星雲からやって来た、M78星人だ。タコ星人とも、呼ばれている。我々の国は、資源が乏しくて。また、放射能の汚染もひどくてな。そこで、地球を征服することに決めたのだ。地球には、資源が、たくさん、あるからな」
そう、М78星人は、言った。
「し、しかし。地球を征服するというのなら、どうして、日本にやって来たのだ?地球の超大国は、アメリカだぞ。なぜ、アメリカに、行って、言わないのだ?」
そう、安倍晋三は言った。
「アメリカや、中国、ロシア、などの大国は、国家が認める正式な軍隊を持っている。そして、憲法で、交戦権も、憲法で認められている。だから、そういう、国家に、宣戦布告すると、我々も、本格的な戦闘をしなくてはなくなる。我々も、それは、避けたいのだ。しかし、日本は、間抜けな国で、憲法で、軍の規定がない。交戦権も認めていない。何をしても、抵抗しない、羊のような、骨なし、の国だ。だから、侵略するのに、一番、都合がいい国なのだ。フォッ、フォッ、フォッ」
そう言うや、UFO(未確認飛行物体)、は、新宿に、爆弾を投下した。
ドカーン。
バーン。
爆弾が破裂した。
「きゃー」
「ひいー」
人々は、悲鳴を上げた。
「フォッ、フォッ、フォッ。どうだ。無条件降伏するか。それとも、我々、タコ星人と戦うか。よく考えておくことだな。まあ、我々の科学技術は、お前ら、地球人より、はるかに上だからな。お前らに、勝ち目は、絶対、無いだろうがな」
そう言って、UFOは、去っていった。
これは、大変なことに、なった。
と、日本国中が、あわてふためいた。
国会もざわつき始めた。
「ど、とうすれば・・・」
与党も、野党も、関係なく、あわてた。
「日米同盟だ。アメリカに、助けてもらおう」
安倍晋三は、そう言って、すぐ、アメリカに飛んだ。
しかし、アメリカのトランプ大統領は、渋い顔で、「確かに、日本とアメリカは、日米軍事同盟を結んでいる。しかし、それは、あくまで地球人の話であって、地球の、どこかの国が攻めてきた場合の話だ。宇宙人が攻めてきた場合に、協力して、戦う、とは、日米同盟の規定にはない」と、突っぱねた。
そう言いつつも、アメリカのトランプ大統領の本心は、M星人は、日本だけを、ターゲットにして、宣戦布告してきたのだから、アメリカは、その戦いに、巻き込まれたくない、というのが、トランプ大統領の本心だった。
UFOは、その後も、しばしば、奇襲的にやって来ては、爆弾を投下した。
「フォッ、フォッ、フォッ。どうだ。無条件降伏するか。しないならば、いつまでも、攻撃をつづけるぞ。無条件降伏したら、女は、美人は、生かしてやるが、ブスは、全員、ガス室で、塩素ガスで殺す。あと、高齢者や傷害者も、ガス室で塩素ガスで殺す。働ける者は、全員、M星人の、奴隷として、生かしてやる。無条件降伏するならば、もちろん、日本人の全員の、財産は、没収する。食料は、配給制にして、生活保護ていどの、生活は、保障してやる。天皇は、もちろん殺す。反抗する者は全員、死刑だ。無条件降伏するか、我々と戦うか、よく、考えておくことだな。まあ、日本に勝ち目は、まず無いだろうが。フォッ、フォッ、フォッ」
そう言って、UFOは、去って行った。
与党も、野党も、戦おう、と腹をくくった。
「で、でも・・・・。戦っても・・・・・、勝ち目など、ないのではないでしょうか?」
山尾志桜里が、おそるおそる言った。
みなが、ギロリと山尾志桜里をにらんだ。
「あんたは、美人だから、殺されない、と、計算して、そう言っているのだろう。しかし、日本人の多くの女は、ブスだ。ブスでも、かけがえのない命だ。日本人を守るのが、政府の役割だ。そういう女たちを、あんたは、見殺しにする、というのだな。売国奴」
と、山尾志桜里は、与党からも、野党からも、猛バッシングを受けた。
山尾志桜里は、何も言い返せなかった。
日本の女たちのうち、美人が、「無条件降伏しては・・・」、と、恐る恐る言うと、日本国民は、言った女を、「売国奴」、と、ののしった。
しかし、この、ののしり、は、「自分さえ助かれば、ブスの女は殺されてもいい」、という意図なのだからして、この、「売国奴」、呼ばわりは、正当なものであった。
「だから、憲法改正して軍隊を作っておくべだったんだ」
と、自民党議員たちが言った。
「し、しかし。まさか。宇宙人がせめてくるとは。・・・想定外だった」
と、野党は言った。
「想定外で済むか」
と、自民党議員たちは、怒った。
「実は、私は、防衛問題で、あらゆる事態を想定していたんた。そうすると、(宇宙人が攻めてきたら)、ということも、冗談で、考えたこともあった。しかし、まさか、本当に、宇宙人が攻めてくる、とは、思ってもいなかった」
と、石破茂防衛大臣が言った。
「ともかく。そんなことを、言っている暇はない。急いで憲法改正しなければ」
と、自民党議員たちが言った。
これには、野党も反対する者はいなかった。
日本国民も。
選挙の度に、「安倍やめろ」、と、安倍政権を批判してきた、リベラル派の人々も、顔が青ざめた。
そして、「オレ達が、悪かったー。やはり、安倍首相の言うように、オレ達は、(こんな人たち)、だったんだー」、と、叫んだ。
共産党の志位和夫も、「私が間違っていた」、と、冷や汗、タラタラで、土下座して、国民に謝った。
その後も、タコ星人は、時々、地球にやってきては、地球を攻撃した。
「フォッ、フォッ、フォッ。どうだ。我々と戦うか。それとも、無条件降伏するか、まだ、決めていないのか?無条件降伏するならば、女は美人だけは、生かしてやる。だが、美人といっても、普通程度では、ブスと見なし、皆殺しにする。我々の、美人のレベルは高いからな。まあ、小川彩佳、や、桑子真帆、くらいなら、美人と認めて、生かしてやる。あとのブス女どもは、全員、ガス室で、皆殺しだ。まあ、日本の女の9割は、殺されることになるだろうな。そして、美人は、生かしてやるが、我々、タコ星人の、慰み者となるのだ。男どもは、我々、タコ星人の、奴隷となるのだ。反抗する者は、死刑だ。そして、屈強な男は、コロシアムで、死ぬまで、戦わせるぞ。まあ、日本人の9割は、殺す計画だからな。そして、日本を征服して、我々、タコ星人の国家を作る。そして、日本を拠点として、地球の、全ての国を征服する。国連決議だの、軍事同盟など、こっちの方の武力が、圧倒的に強ければ、全く意味をなさないのだよー。では、また来るよーん」
と言って、広島に原子爆弾を投下して、去って行った。
日本国民は、それまで、安倍政権に、強くに反対する者もいれば、支持する者もいたが、日本国に対する愛国心という点では、同じなのであった。
タコ星人に、外交での、解決策は、あり得なかった。
なぜなら、タコ星人の出した妥協案では、日本人の9割、を、殺す、か、奴隷にする、と言ってきたのだから。
「このままでは、日本は、M星人に滅ぼされてしまう」
ここに至って、日本人は、命の危険を、初めて実感した。
天皇陛下も、M星人は、「日本政府が、無条件降伏しても、M星人は、女のブスは殺す。高齢者、や、障害者は殺す」、と言ってきたので、「これでは、日本人を見殺しにすることになる。日本人の血を絶やしてはならない。ここは、何としても、M星人と、戦わねばならない」、と言った。
国民も同様だった。
異論を唱える者はいなかった。
急いで、憲法改正がなされた。
憲法9条を改正し、自衛隊は、日本の国軍であること。
交戦権を認めること。
さらに、18歳から、男子は、二年間の、軍役につくこと。
が、早急に認められた。
これには、保守、自民党は、もちろんのこと、公明党、立憲民主党、社民党、共産党、その他、全ての、政党が、賛成した。
賛成せざるを得なかった。
そうしいないと、日本国は、M星人の、植民地にされてしまうのだから。
何をされるか、わかったものではない。
ぐすぐすしている暇はなかった。
そのため、憲法改正案が、衆議院で、全会一致で、成立し、次いで、参議院でも、全会一致で、認められた。
そして、国民投票でも、日本国民全員が、その憲法改正案に賛成した。
日本の、ほんの一部の、美人は、反対したかったが、反対すると、日本国民から、一斉に、「売国奴」、と、ののしられたために、仕方なく、賛成した。
こうして、日本は、自衛隊を、国軍とし、交戦権を認め、そして、18歳の男子の、二年間の軍役も、認める、新憲法が成立した。
そして、日本の非核三原則も、破棄し、日本は、核兵器をアメリカから購入して、準備して、タコ星人との、全面戦争に備えた。
M星人は、時々、いきなり、やって来ては、日本に爆弾を落として、去って行った。
この戦いは、日本にとって、圧倒的に不利だった。
なぜなら、日本は、地球の、北緯20度、東経136度、に固定されていて、それを、動かすことなど、出来ないが、M星人は、宇宙から、やって来ては、爆弾を投下して、去っていくのであるから。
M星人が、宇宙のどこの惑星に、いるのか、わからないのだからして、日本は、仮に、ICBM(大陸間弾道弾ミサイル)を、持っていたとしても、敵国の場所が、わからないし、日本の科学技術では、太陽系を出ることは、出来ないのだから、タコ星人に対しては、攻撃のしようがない。
それは、あたかも、第二次世界大戦で、アメリカ軍が、サイパン島を陥落して、往復爆撃機B29で、本土に行って、爆弾を投下して、また、サイパン島に戻って帰るのと、同じである。
安倍晋三は総理大臣の他、防衛大臣も、兼ねることとなった。
そして、国家総動員法が作られた。
これも、与党も、野党も、全会一致で、可決された。
なにせ、日本という国家が、消滅されてしまう危機なのだから、平和主義、などと、あまいことなど、言っていられない。
灯火管制か行われた。
学童疎開が行われた。
学童は、タコ星人の、攻撃の避難のために、防空壕を、せっせと掘った。
Jアラートは、ひっきりなしに鳴った。
学校では、軍事教練が行われた。
学校の教師は、生徒に言った。
「いいか。タコ星人が、本土侵略してきたら。一人が、二匹の、タコ星人を殺せば、理屈からいって、タコ星人を、やっつけることが出来るのだ」
と、言って、竹やりの、軍事教練が行われた。
「これで、いつ、M星人が、やって来ても戦える」
そう、思って、戦闘準備に入ったころである。
なぜか、UFOは、全く、やって来なくなった。
しかし、いつ、やって来るかは、わからない。
そのため、タコ星人の奇襲にそなえて、日本は、完全な、戦闘モードに入った。
安倍晋三は、憲法改正が行われたことを、喜ぶどころでは、なかった。
日本が、滅びるか、どうか、の瀬戸際なのである。
ある時。
安倍総理の秘書が、官邸にやってきた。
「総理。ちょっと、極秘のお話が・・・・」
秘書が言った。
「なんだ?」
安倍晋三が聞いた。
「安倍総理。私が、これから言うことは、極秘にして下さい」
と、秘書は、念を押した。
「ああ。極秘にするよ」
安倍晋三は、言った。
「実はですね。タコ星人、というのは、あれは。憲法改正したがっている、総理の御意向を忖度したお芝居なのです。日本の官僚たちが、日本の重工業のトップのメーカーに、命じて、円盤状の飛行物体を、作らせたんです。国民は、まんまと、お芝居にひっかかってくれましたね。やっと、憲法改正できましたね。総理におかれまししては、ご満足のことと、存じます」
と、秘書は言った。
安倍晋三は、真っ青になった。
「ば、バカ。いくらなんでも、やり過ぎだ。なぜ、私に事前に言わなかった?もし、このことが、国民にバレたら、私は、八つ裂きにされる。そんなことも、わからないのか?」
安倍晋三は、怒鳴った。
「す、すみません。敵(国民や野党)、を、欺くには、まず、味方(総理)から、と思いまして。総理は、国民の命など、何とも思っておられないので、てっきり、喜んでくれるかと思いまして」
と、秘書は言った。
「そ、それは。財務省の役人の二人、程度の話だ。100万人を超す、無辜の日本国民を殺したら・・・・確かに、君の言う通り、私は、国民の命など、虫ケラのように、なんとも思っていないのは、事実だが、私が致命的に国民に嫌われてしまうじゃないか。そんなことも、わからないのか?」
安倍晋三は、言った。
「すみません。総理。配慮が足りなくて」
秘書は言った。
「と、ともかく、このことは、絶対の極秘事項だ。特定秘密保護法を作っておいてよかった。こればかりは、何としても、隠し通せ」
安倍晋三は、そう、秘書に命じた。
「は、はい。わかりました」
こうして、タコ星人の、お芝居のことは、国民に知られることは、なかった。
しかし、国民は、いつ、タコ星人が攻めてくるか、わからない、不安におびえて、戦闘準備状態が続いた。
しかし、こうして、日本は、憲法改正することが出来て、日本は、自衛隊を国軍と認め、そして、交戦権も認め、そして、核兵器も保有する、戦争の出来る、当たり前の普通の国になった。
めでたし。めでたし。


平成30年12月7日(金)擱筆




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