キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

鞍馬天狗のオジサンは

2023年10月06日 | Weblog
期待をしていなかった晩飯だったがトビウオの刺身があり、これはこの辺では臭いからと喰わなかったが、近頃では管理がいいから臭いもせずに白身の歯応えのある刺身を楽しめるようになった。
初めて食べたのが中学3年の時に陸上部の合宿でお世話になった大島の民宿だった。
二宮では食わないので変なもの出すなと思ったが案に相違して美味かった記憶がある。
菊正宗純米辛口を燗して呑んだ。
今日の料理のポテトサラダが出来ていて美味かった。
我が家の伝統的な料理なので、外で食べたもののほうが美味いと感じたことが無い、伝統的な料理と云っても母が作り始めたもので他にスパゲティミートソース、蟹玉がある。
途中で自分で買った月桂冠の辛口本醸造に替えて吞んだ。
最後はヤッパリティーチャーズのストレートで、海老せん、無花果、バナナを肴に飲んだ。

夜、0時から4時、午後2時間、酒を飲んだ後1時間から2時間眠るのが習慣になっているから、7時間くらい眠っている。
年取ったら何時も眠っているように感じてるが、平均的な睡眠時間なんだなあ。
酒を飲んだ後に8畳で横になって竹中労「鞍馬天狗のオジサンは」を読んだが、最初のほうがアラカンの聞き書きの部分で、これがめっぽう面白い。
嵐寛寿郎はジイサンになってから観たので、若いころの男っぷりもその活躍も知らなかったので、今回ビデオで無声映画を観るまでは大した人だとは思っていなかったが、滅茶苦茶面白い人で驚いた。
生まれも育ちも京都で、丁稚に上がって8年辛抱したがお店がつぶれて、親戚の伝手で役者になった。
ドサ周り一座から歌舞伎の世界に入ったが、歌舞伎は家柄が無いと出世できないので飛び出して、ひょんなことから映画に入り、浮き沈みがあったものの「鞍馬天狗」と「むっつり右門」で大当たりした。
母とマキノ監督から素人と商売モノの女優には手を付けるなと云われ、もっぱら芸者と四畳半でオメコに励んだ。
日本のあほな映画評論家はこういった娯楽映画には見向きもしないから、役者として評価されなかったが、客に観てもらってなんぼのもんだと50年間走り続けた。
カネが入ると4畳半へ通ったが、”カネだけ今だけ自分だけ”の今の人間とは違い、女に使う前にスタッフにカネを分けたので長く走ることが出来たのだろう。
話の内容も面白いが京都弁の話っぷりが凄く面白い。
コメント
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