キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

面倒な世の中になったもんだ

2017年12月08日 | Weblog
来週は12時日の夜に羽田からドーハ経由でローマに行く、帰りは18日の夜に成田になるが、成田に行くのは久方ぶりだ。
昔は桜の季節に成田について帰りの車窓から花を眺めたことが多く、その桜が日本を象徴するものとして心のなかに深く入ってきた。
桜には未だ間があるが、昨日散歩していたら梅の蕾が寒さを忍んで大きくなりだしていて、あと一月で開花となる。
日本人にとっては春は梅で象徴されるが、冬至まで日が短くなるのにその先の春を待って瑞々しくなってきている梅の蕾がいとおしい。

朝2時間ばかり福田恆存「人間の生き方、ものの考え方」を読んだが、実に丁寧に具体的にものの道理について書かれてあり、文体に馴れてきたらゆったりとした気持ちで快適に読み進められるようになった。
学生向けの講演を纏めたものなので噛んで砕いた文章になっているのだろうが、分かりやすく書くには博識と力量が必要で、優れた保守思想家であることが分かる。
高校時代講演を聴き、唯一覚えているのが、川端康成をカワバタコウセイと言ったことで、そのあとクラスでみんなこればっかり口真似していた。
例えば福田恆存はフクダコウソンとなる。
話の内容は全く覚えていないが、簡単な言葉で重要なことを丁寧に話していただき、話しっぷりは正にこの本と同じで、バカな高校生を見下すことなく誠実であられたと記憶する。

産貿ホールでpassportを取り、携帯の電池が古くなったのでDocomoshopであたらしのに代えようとしたら名義が妻になっていて確認が取れないと替えられないとのこと、妻の携帯、家、息子の携帯何れも繋がらず30分の時間を潰し目的が遂げられなかった。
嫌な時代になったもんだ。

駒寿司で1.5人前のにぎりを食べる、付け台に座ると若親方が何時もの1.5イクラ抜きでと直ぐに握ってくれたのでやけに早く出てきた。
鉄火とかっぱ巻き、中とろ、赤身2貫、〆鯖、帆立、平目、烏賊、卵焼き、白海老、海老の頭の味噌汁、茶碗蒸し。

ピオシティの「美濃屋」であられを買うが、オジサン午後の勤務で会えず。
だが売場の女性中年だが美人で感じがいい。

コレット・マーレの「紀伊国屋」へ行き新刊を眺める。
島田雅彦「深読み日本文学」インターナショナル新書を買う。

藤沢に下車してBOをじっくり眺めるが収穫少なし、マルティン・ルター著 藤田孫太郎編訳「ルター自伝」新教新書 2017年を買う。
1959年に同新書で出たものの復刊とのこと。

せっかく出てきて2冊しか買えないんじゃ情けないので「ジュンク堂」に寄って新刊を眺めたが、さすがに広く見応えがあり気が付いたら2時間経過していた。
買いたいものが多く、みんな買っていると破産してしまうのと、死ぬまでに読み切れないだろうから安いのを2冊だけの購入とした。
西部邁「蜃気楼の中へ」中公文庫、新刊だが2015年に改版されたもの、初版は1985年
福田恒存「人間・この劇的なるもの」新潮文庫 これも新刊だが昭和35年初版、平成20年6刷改定、平成29年12刷とロングセラーなんだな、数年前に買っているはずだがどこかに紛れてしまっているので直ぐ読むのに買った。
日本の保守思想家はこの二人が魅力的だね、今は。




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リベラルの終わり

2017年12月08日 | Weblog
娘を送り出してベッドへ潜り込み7時半まで横になった。
朝、玄関を開けて外から雨戸を開けているが、冬椿が盛んに咲きだし十ほど咲いているので花芯の蜜を吸いに目白が群れでやって来ていた。
ついこの間までは柿を啄みに来ていたが、そろそろ終盤を迎えターゲットを替えたらしい。
だが後で二階の窓から柿を見たら、これが最後と椋鳥と雀が仲良く群れをなして柿を啄んでいた。
その姿がすごく可愛い。

朝飯は鮭、さつま揚げ、白菜と油揚げの味噌汁、ピクルス。

10時に下の息子と大磯方面に散歩に出たが日差しは強いが風が冷たかった。
ヤオマサに行って魚を見ていたら、担当のoさんが朝米神で揚がった烏賊を持ってやって来た。
何時もタイムリーに魅力的な魚を持ってきてくれるが、中から見かけてわざわざ持ってきてくれているようなのだ。
スタッフがみんな高橋さん知ってますからとのことだが、魚についてあれこれ言うので覚えられたようだ。
烏賊を刺身用にさばいてもらって、岩手の蛸も買う。
陳列無人販売の大手スーパーに対して資本力と規模が劣る地場スーパーが対抗するには、商品に対する高い知識をもつこと、それを対面販売の要素を採り入れて分かりやすく親切に消費者に伝えることも一つのやり方だろう。
価格競争一辺倒で組織の機能を低下させた大手スーパーは難攻不落の相手ではない。

杉山のバアサンは家の廊下で日向ぼっこをしていた。
抜糸も済んで顔が明るく、昨日美容室で髪も切ってさっぱりしていた。
絹ごし豆腐二丁を買う。

やや空が霞んでいたが冬枯れ前の山が美しい。
知人から電話がありワインのことを色々聞かれた、新しい形態の商売を始めるらしい。

家に帰ったら来日しているスペインのワインメーカーから近況を尋ねる電話があり、読書と映画で英気を養っていて元気だと伝え、今回は残念ながら日本で会えなかったが来年スペインに行くから会おうと約束をした。

昼飯は中華丼、妻は炒めものを炒め過ぎる傾向があり、途中から私がフライパンを振ったが、片栗粉と出汁の比率が悪くやや水分不足でとろみが不足した。
それでも食べるときに酢をかけたら水分補給になって味も引き締まりぐっと美味くなった。
食後に「美濃屋」の切り山椒を食べた。

プレシネは「大いなる男たち」1969年米 ジョン・ウェイン主演の西部劇だったが、一度観たやつであった。
ネットで調べてみると今年放送したものがかなり今後の放送予定に入っている。
放映権は回数に変えられるのではないようだ、テレビ視聴料金が共生となったので900万人からカネが新たに入ってくるので、いい映画の放映権を買い取って見せてもらいたいものだ。
4月以降150本以上は映画を観たが、もちろんすべてを網羅したわけではないが観るべき映画をある程度観たようで、失われた40年を取り戻したような気がしている。
1時からの放映時間に縛られた9か月であったが、来年は頻繁に旅に出よう。

深酒の疲れが出たので早めに風呂に入りベッドで横になって本を眺めていたら眠ってしまい、晩飯だと呼びに来た妻に起こされた。
晩飯は烏賊と蛸の刺身、烏賊のげそ焼き、湯豆腐、馬鈴薯と玉葱、ソーセージ、ベーコン炒め、烏賊は刺身もげそ焼きも美味かった。こういうの食べてると他所で食えないね。
蛸も味わい深くて美味かった。
餌がいいんだろうね、海底に岩があるところに伊勢エビなどがいるから明石や佐島だけじゃなくて三陸も美味い蛸がいるんだね、もっとも人間に狙われるから蛸にとってはあまりいいところではないのかもしれない。
刺身が美味かったのは素材の良さと新鮮さに加えて、上の息子が包丁を研ぐに凝っていて、動画を観て出刃と刺身包丁を研ぎあげて見違えるような切れ味にしたのも大きな要因だとおもう。
刺身は角が立ってなきゃあすかぴんだからね。

湯豆腐も久し振りで美味かったので、晩飯には大いに満足した。

7時のニュース、江の電の旅番組、プライムニュースを観た。
PNは西尾幹二と山口二郎が右と左から安部批判をする趣向だったが、西尾幹二がほとんど話し、その内容は予想されたものであったが、現在の外交問題にたいして山口二郎が、リベラルではできないから自民党に頑張ってほしいと最後に発言し、反町理もビックリした顔をしてエンディングになったのが印象的だった。

今日12月8日は開戦記念日で、真珠湾奇襲攻撃を祝し山本五十六に南方熊楠から紀州蜜柑が贈られたが、このエピソードを山田風太郎の「人間臨終図巻」で知ってから毎年思い出してはにたっとしている。
またこの日釈迦は菩提樹の下で悟りをひらいた。
「お事始め」すなわち正月の準備の「年用意(春仕度)」の日でもあり特異な日である。
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