作品紹介・あらすじ
女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説! 幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――「約束は守ったよ、褒めて」 吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。 【編集担当からのおすすめ情報】 ベストセラー『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』に連なる一年ぶりの長編!「自分の作品のなかで、犯罪というものを一番掘り下げた作品です。執筆中、辛くてなんども書けなくなりました。こんなに苦しかった作品ははじめてです。響子が交わした約束とはなんだったのか、香純と一緒に追いかけてください」――柚月裕子
読書備忘録
これ、あの事件?当時朝から晩までテレビから流れていたから・・・と思ってしまった。
フィクションであり架空の・・・って書いてあるけれど・・・フィクションなんだけれど似ている。
狭い世界で閉鎖的な人、みんなが同じ意見じゃないといられない土地、しかも代々伝えられる。逃げ出せればいいけれどなかなかできなかったら?
だいたいお墓に入れない?おかしな話じゃないですか?住職の毅然とした態度を願ったけれど、婿養子!
とにかく遠縁であったために身柄引受人に指名された香純と母親・・・わけあって香純ひとりで遺骨を持って現地に向かうが・・・
地元の新聞社の樋口の助けもあって徐々にわかってくる。
すっごい虐め!何なの!哀しすぎるわ!
「約束は守ったよ、褒めて」え?優しすぎる。