小さな森の薔薇

毎日更新 薔薇の庭を手造りしながら架空居酒屋「菜園亭」は家庭菜園の新鮮野菜で楽しみます。

買うもの?伝えるもの?

2007年12月17日 17時19分33秒 | マイガーデン(店長のつぶやき)
新聞の広告におせち料理が沢山乗って、レストランからホテル、デパート様々なお店が一年の締めくくりの予約取りに一生懸命です。食育が大切と声を大に叫んでいるのに、何の疑問も抱かずに新潟の年越しや新年の郷土食はどうしてしまったのでしょうか。
十二月の二十八日から準備を始め、浸し豆やぜんまいの煮物を一品づつ仕上げていく祖母の手は魔法のように美味しい物が飛び出してくるように見えたものでした。簡単簡単と合理化と手抜きになりやがては家の味では無く、有名割烹やホテルの味の記憶になってしまうのだと思います。以前に六十台の裕福な様子のご婦人がデパートの店員さんに浸し豆の豆はどれか尋ねている所を見かけた時に、おせっかいを焼いて教えたくなりましたが、連れの娘に地域によって違うかも知れないと言われ、困惑している若い店員さんのフロアをうろうろして先輩に聞いている姿を眼で追いかけるしかありませんでした。更に地域食の文化は薄れてしまうのだと思います。プロセスを楽しみたい身としては小豆を水に浸したりしながら娘たちと時間を共有する事が楽しいのですが、皆様はいかがでしょう。生きる為のシンプルな料理をすることも趣味などと言う時代が来てしまうのでしょうか。2007.12.9


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