猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

デッド・サイレンス

2022-03-27 22:00:09 | 日記
ある日の夜、ジェイミー・アーシェン(ライアン・クワンテン)と妻リサ(ローラ
・レーガン)の元に差出人不明の包みが送られる。中には腹話術の人形が入って
いたが、夫婦には全く心当たりがなかった。その後外出したジェイミーが帰宅す
ると、リサが舌を切り取られて殺害されていた。人形が入っていた箱を調べると、
そこには「レイブンズ・フェアのメアリー・ショウとビリー」と記されていた。
レイブンズ・フェアはジェイミーとリサの故郷だった。ジェイミーは事件の捜査
を担当するリプトン刑事(ドニー・ウォールバーグ)から容疑者としてマークされ
ながらも、レイブンズ・フェアへ赴き、絶縁状態だった父に会いに行く。

「SAW ソウ」のジェームズ・ワン監督によるオカルト・ホラー。地味だがなか
なかおもしろかった。ジェイミーとリサ夫婦の元に差出人不明の大きな箱が届く。
開けてみると腹話術の人形が入っており、ジェイミーは不審がるがリサは面白が
って人形を椅子に座らせる。その後ジェイミーは外出し、帰宅するとリサが舌を
切り取られて惨殺されていた。ジェイミーは刑事に「この人形が届いてからおか
しなことになった」と言うが、刑事は「人形が殺したとでも言うのか」と、逆に
怪しまれる。箱には「レイブンズ・フェアのメアリー・ショウとビリー」と書か
れており、ジェイミーは自分とリサの故郷であるレイブンズ・フェアに行ってみ
ることにする。
腹話術の人形って何となく不気味だと思う。顔つきのせいかな。故郷へ帰ったジ
ェイミーは、長く連絡を取っていなかった不仲の父に会いにアーシェン家へ行く
が、父はいつの間にか再婚していた。再婚相手はジェイミーを歓迎する。父は体
が不自由になって車椅子生活になっており、再婚相手が全て世話をしていた。ジ
ェイミーは父や町の葬儀屋から腹話術師メアリー・ショウに関する忌まわしい話
を聞かされる。それは父が子供の頃の話だった。それから町では次々と奇怪な出
来事が起こり始め、ジェイミーやリプトン刑事も巻き込まれていく。
さすが「SAW ソウ」の監督作品だけあって残酷描写もあり物語は結構怖い。大
体差出人のわからない荷物が届いて、中身が腹話術の人形だなんてすごく気味が
悪いではないか。面白がっているリサって呑気だなーと思った。リサが殺される
のにはちゃんと理由があったのだ。簡単に言うとメアリー・ショウの呪いなのだ
が、彼女はちょっと気の毒と言えなくもないが、自業自得なのではないだろうか。
それにしてもジェイミーはリサが殺された理由を知りたいとはいえ、夜中の墓地
に行って墓を掘ったり、勇気があるというか何というか。
次々と人が殺されるが、皆舌を切り取られていて、すごく不気味。昔のメアリー
・ショウとの因縁のせいで、レイブンズ・フェアはすっかり呪われた町になって
しまっている。メアリー・ショウが所有していた人形101体が並んでいるシーン
は本当に怖い。人形って見方によっては怖いと思う。私は苦手である。ラスト近
くでジェイミーの父と再婚相手の真実がわかるシーンは衝撃的。全く予想してい
なかったので、そう来たか!という感じ。物語も地味だしジェイミー役の俳優も
ちょっと存在感が薄いのだが、とにかく不気味でおもしろかった。




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コメント (4)
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