猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

今年映画館で観た映画

2015-12-31 10:38:06 | 映画
今年映画館で観た映画で、おもしろかった順。

1) イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密(イギリス・アメリカ)
2) 裁かれるは善人のみ(ロシア)
3) 恐怖分子(台湾)
4) 共犯(台湾)
5) 合葬(日本)
6) ふたつの名前を持つ少年(ドイツ・フランス)
7) 恐怖のいけにえ(アメリカ)
8) 二重生活(中国・フランス)
9) 間奏曲はパリで(フランス)
10) 草原の実験(ロシア)
11) 薄氷の殺人(中国・香港)
12) 愛して飲んで歌って(フランス)
13) チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(アメリカ)
14) 暮れ逢い(フランス・ベルギー)

皆様よいお年を。



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キル・ユア・ダーリン

2015-12-25 02:53:50 | 映画
2013年のアメリカ映画「キル・ユア・ダーリン」。
第2次世界大戦中の1944年、コロンビア大学に入学したアレン・ギンズバーグ
(ダニエル・ラドクリフ)は、大学の授業内容を始め、旧態依然とした大学の有り
様に幻滅し、自由奔放な学生ルシアン・カー(デイン・デハーン)に強く惹かれる
ようになる。そしてルシアンの仲間であるウィリアム・S・バロウズやジャック・ケ
ルアックとも交流を持つようになると、彼らの生き方や「文学革命」の思想に感
化されていく。

アレン・ギンズバーグはアメリカで最も成功した詩人の1人とのこと。大学の仲間
も皆実在の人物らしい。戦時中のコロンビア大学を舞台にした青春ドラマである。
アレン・ギンズバーグの家庭は複雑である。精神を病んだ母親、その母親を入
院させ、女を作った父親。アレンは大学と寮にしか居場所がなかった。しかし退
屈な大学の授業に辟易しているところに、奔放な学生ルシアン・カーと知り合う。
ルシアンやその仲間と交流を持つようになり、酒、タバコ、夜遊びを覚えていく
アレン。でもその姿は自由なようでいて、なんだか痛々しい。
アレンはルシアンに友情以上の気持ちを持つようになり、ルシアンもそれに応
える。しかしルシアンには、ルシアンに異常な執着を持ち、腐れ縁状態の元恋人
のデヴィッドがいた。ルシアンとデヴィッドの関係はやがて大きな事件に発展し
ていく。
ダニエル・ラドクリフの熱演が光る作品である。子役から大人になる時に失敗
する人は多いが、ダニエルは大丈夫だ。演技がうまい。そしてルシアン役のデ
イン・デハーン、若い時のレオナルド・ディカプリオにもリヴァ―・フェニックスに
も似ている美青年。美青年が出ているだけでも観る価値があるというもの。とに
かくダニエルとデインの絡みが良かった(私は腐女子ではない)。
文系青年たちの会話、友情、嫉妬、無軌道さなど、とても良かった。エンディン
グの歌がとても良くて、何度も繰り返し聞いてしまった。ちょっとビートルズ風の
軽快な歌。この歌で映画がより印象づけられた。




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酔拳2

2015-12-22 04:55:11 | 映画
1994年の香港映画「酔拳2」。
列強進出が著しい清朝末期の広東。酔八仙(酔拳)を会得したものの、酒の
勢いで暴走してしまうウォン・フェイフォン(ジャッキー・チェン)は父ケイイン
(ティ・ロン)から酔拳の使用を禁止されていた。一方、イギリスが領事館を
通じて中国の国宝を国外へ密輸していた事実を察知していた武術家フク・
マンケイ(ラウ・カーリョン)は阻止に動く。ひょんなことからマンケイと知り合い
事情を知ったフェイフォンだが、やがて英国の魔の手が彼とその仲間に及ぼ
うとしていた。

ジャッキーのアクションがキレがあって、コミカルで且つシリアスな部分もあ
り、ジャッキーワールド全開のおもしろい映画だった。私は清朝時代の物語
が結構好きなのだが、この映画は当時の風俗を細かに表現している感じで、
その背景にも興味を持てた。ジャッキーが若い!かわいい!衣装もいい。
アンディ・ラウがゲスト出演しているがやっぱり若い!かっこいい!フェイ
フォンの継母役でアニタ・ムイが出演しているが、アニタ・ムイの衣装もきれ
いで憧れる。アニタ・ムイのコメディ演技は本当に笑える。それにしても主人
公やその家族を始め、なんでこの町の人は皆強いのだ。大抵の人が武術を
使える、女性も。
ラスト近くの工場での戦いは凄かった。フェイフォンと、中国人でありながら
英国の手先になっている男ジョンとの死闘は見もの。ジョンはむちゃくちゃ
蹴りが強く、フェイフォンも苦戦する。
ジャッキー映画っていいな、と思える作品。もちろんどの映画もいいんだけ
ど。明るくスカッとするのがいいなあ。



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屋根裏部屋の花たち

2015-12-19 04:54:36 | 映画
1987年のアメリカ映画「屋根裏部屋の花たち」。
バレリーナを夢見る少女キャシー(クリスティ・スワンソン)は、両親と医者志望の
兄クリス、双子の弟妹と幸せに暮らしていた。ところがある日父親が突然の事故
で死んでしまう。母親は4人の子供たちを連れて17年ぶりに生家に戻るが、母親の
両親は駆け落ちして家を出ていった彼女をまだ許しておらず、彼女に冷たく当たる。
更に子供たちの祖母(ルイーズ・フレッチャー)は彼らを屋根裏部屋に幽閉してしま
い、彼らは母親とほとんど顔を合わせることなく暮らしていくことになる。

サスペンス映画と言っていいのだろうか、陰惨で後味の悪い物語である。優しい
両親、兄、双子の弟妹と幸せに暮らしていた少女。父親が急死したことで少女
たち兄妹に不幸が訪れる。舞台がかなり昔のアメリカのようで、保険金の制度など
も整っていなかったのだろうか。一家はたちまち困窮し、母親は17年帰っていなか
った実家に、子供たちを連れて戻ることになる。子供たちは母親の実家のことは
何も聞かされていなかったが、とても大きな屋敷で、資産家であることを知る。し
かし最初こそ広い屋敷ではしゃしでいた子供たちだが、祖母は孫たちに冷酷で、
やがては彼らを屋根裏部屋に閉じ込めてしまう。食事を運ぶだけの祖母。母親は
子供たちに、「お父様の許しをもらったら、必ずここから出してあげる」と言い、時々
顔を出していたが、やがて来なくなる。キャシーは母親が裏切って、自分の生活を
楽しんでいるのでは、と疑うようになる。
屋根裏部屋といってもかなり広く、バスルームやトイレもあり、とりあえず生活は
できる。だが日光に当たらないために、幼い双子は弱っていく。気持ちの悪い映
画である。母親を疑うキャシー。信じたい兄クリス。皆不安と絶望にさいなまれる
ようになっていく。祖母役のルイーズ・フレッチャーが無表情で冷たく、怖い。この
人は「カッコーの巣の上で」のファシスト看護婦の人だが、本当にこういう役が似
合う。
終盤は本当に残酷な展開になっていく。いつの時代も、子供より自分の幸せを
優先させる母親はいるものだ。この映画、原作小説があって、原作の方がもっと
気持ちが悪く、ラストも違うらしい。この作者はどうしてこんな物語を書いたのだ
ろう。でも読んでみたい。



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裁かれるは善人のみ

2015-12-16 22:52:18 | 映画
ロシア映画「裁かれるは善人のみ」を観にいった。
入り江のある小さな町。自動車修理工場を営むコーリャは、再婚した若い妻
リリア、亡き妻との間に生まれた息子ロマと共に、祖父の代からの家に住み
続けている。ロマは継母であるリリアに心を開かず、反抗してばかりだ。1年
後に選挙を控えた強欲な市長のバディムは、ある計画のため権力に物をい
わせ、コーリャの土地を買収しようと画策する。コーリャは市を相手に訴訟を
起こし、友人である弁護士のディーマをモスクワから呼び寄せた。

タイトル通り、悲惨で救いのない物語である。でもとても見応えがあって、140
分という時間を感じさせなかった。物語はコーリャの家の中から始まる。古い
家だが、妻のリリアが窓に可愛いカーテンを掛け、たくさんの植木鉢に水を
吹きかけている。明るい陽射しに清潔なキッチン。いつもいつも思うけど、ヨー
ロッパの家のキッチンってどうしてあんなに可愛いんだろうなあ。古くて決して
広いとは言えない家なのに、住みたくなってしまう。
市長から土地を買収される話が出ており、立ち退きを迫られているコーリャ。
悪代官のようなこの市長はいろんな手を使ってコーリャを破滅させようとして
いる。リリアは夫の土地への執着や、難しい年頃のロマの反抗に疲れている。
美しい顔に疲労が見てとれる。更にコーリャがモスクワから呼び寄せた、友人
の弁護士ディーマの出現によって、コーリャ一家には予想もしていなかった
不幸が訪れる。ロマがもうこんな家いやだ!と言って泣き叫ぶシーンが印象
的である。
宗教的な映画でもある。悪徳な市長にさえ信仰心はあるらしい。コーリャが
神父に何故こんな目にあわなければいけないのか、と相談した時、神父は
ヨブの話をする。コーリャは意味がわからない、と去っていく。私も初めはよく
わからなかったのだが、調べてみるとしみじみわかってきた。
コーリャのあまりにも救われないラスト。そして市長は教会の礼拝で、幼い
我が子に「神様は全て見ておられるのだよ」と説く。ゾッとするシーンである。
それにしてもロシアの人ってよくお酒を飲むなあ~。お酒飲まなきゃ話がで
きないのか?と思うくらい。
潮が引いた海辺に巨大な鯨の白骨が横たわる景色がとても印象的で、泣き
叫ぶようなエンディングの曲も良かった。


  **********************

選択性夫婦別姓が憲法違反ではないという結果が出て驚いた。なんで同姓
を強要されなくちゃならないの?塚本協子さんはさぞ悲しまれたことだろう。
別姓にして欲しいと言っている訳ではないのだ。別姓でも同姓でも選べる
ようにして欲しいと言っているのだ。それのどこがいけないのか。世界中の
ほとんどの国は選択できるようになっていると聞いた。同姓を強要している
のは日本を含め3カ国くらいだとも。なんという保守的な判断だろう。
民法で夫の姓妻の姓どちらにしても良いとあるが、ほとんどの夫婦は夫の
姓で届けるだろう。女性が夫になる人に「私の姓にして」と言ったとしたら、
大抵の男性は嫌がるだろう。どっちを選んでも良い、となっていてもだ。まだ
日本では嫁をもらう、嫁ぐ、という観念が強く残っているからだ。嫁に行くの
ではなく、結婚するのだ。結婚の意味をわかっていない人(特に男性やその
両親)は多い。男女がお互い実家の戸籍を抜けて、新しい戸籍を作ることが
結婚だ。男性の家に入るのではない。一体いつの時代の話なのか。
私は1度結婚していて、当時は若かったので特に考えていなかったが、今に
なってみると同姓の強要はおかしいと思う。残念な判断である。



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