マッハの貴公子 C1Runner の熱~い日記でつ(¬_,¬)b フフフ・・・

マッハの貴公子 天才タケスィが熱~く語るでつ( ̄ω ̄)ムフ~

日産リーフの中古電池はどこへ行く

2020-06-30 07:10:29 | 
電気自動車「リーフ」は、半年後の2020年12月に初代の発売から10年を迎えるでつ。
クルマの寿命を10年とすると、いよいよ使用済み電池の本格的な回収が始まるでつ。

ただ、再利用は容易でなく、倉庫に山積みになるリスクも抱えるでつ。
リーフの中古電池はどこまで再利用できるでつか。
リーフの中古電池で全く使えないほど劣化しているものは数パーセントしかないでつ。

こう話すのは、中古電池の再利用事業を手掛けるフォーアールエナジーこと4R。
4Rは、初代リーフが発売される3カ月前の10年9月に日産と住友商事の合弁で設立。
大きな目的の1つが、「中古電池の事業化を通じて、EVの残価を高め、EVの販売拡大に貢献すること。

今は中古電池の価値が正しく評価されていないでつ。
本当はまだ使える余地があるのに、その価値を十分に生かせていないでつ。
その結果、リーフの中古車価格は過小評価されているでつ。

本来のEVの価値を取り戻すことは可か。

21年から本格的にリーフの中古電池が戻り始めるでつ。
その量は「年間約5000パック」。
リーフは車両1台に1パックの電池を搭載。
電池1パックは48個の電池モジュールで構成される
ただ、中古電池の再利用事業は始まったばかり。

19年度(19年4月~20年3月)に持ち込まれたリーフの中古電池は約600パック。
一方、販売数量は約300パックにとどまるでつ。
再利用は半分に満たない。このままでは21年からの大量回収が始まると、倉庫に電池パックが山積みになるのは避けられないでつ。

リーフの中古電池をモジュールに分解し、残容量などの性能の高い順にA、B、Cの3グレードに分けているでつ。
そのための測定技術やシミュレーション技術を独自に開発。
測定やシミュレーションには、リーフの車載通信機から集めた電池の使用履歴などのビッグデータも活用。

A、B、Cの具体的な残容量や、在庫に占める比率は非公開。
ただ、目安としてB・Cグレードは残容量が7割以下とみられるでつ。
また、Aグレードは現状ではまだ少なく、B・Cグレードが大半を占めるでつ。

現状、Aグレードは確実に売れるでつが、B・Cグレードはなかなか売れないでつ。
在庫に占めるA・B・Cグレードの比率から考えると、B・Cグレードの販売が多くなるべきでつが、19年度に販売できたのは
Aグレードが約150パック、B・Cグレードが約150パック。
電池技術の進化とともにAグレードの比率は徐々に増えているでつが、B・Cグレードの販路をいかに開拓するかが現状の
大きな課題。

Aグレードが確実に売れるのは、現在のメインの販売先が日産だから。
日産は4Rの技術を把握してて、独自の品質チェックも実施。
中古電池の品質を十分に理解した上で購入。

これに対し、B・Cグレードの販売先は多種多様。
4Rは独自に開発したシミュレーション技術を使って、顧客の利用条件に合わせて寿命などの予測結果を無償で提供。
それでも、「中古の電池で本当に大丈夫なのか」「当社でテストをやらせてほしい」といった懐疑的な声が出るでつ。

このため、Aグレードに比べて、B・Cグレードの市場開拓には時間がかかっているでつ。

また、中古電池の回収が本格化するのは21年以降であり、現状では供給できる量が限られているでつ。
このため、積極的な営業ができず、慎重に進めざるを得ない」という事情もあるでつ。

Bグレードの中古電池を使った電池システムを販売する数少ない企業の1つあるでつ。
こりもリーフの電池を知り尽くしているからこそ、事業化できているでつ。

販売するキャリア付きの可搬式電池システム「LB-D2-3H(通称D2)」は、4Rが供給するBグレードの電池モジュールを3個搭載。
容量は900ワット時、最大合計出力は1300ワットで、3年保証が付くでつ。

Bグレードの中古電池は容量が6~7割残っているでつ。
それを使わないのはもったいないでつ。

D2は、すでに計60台を販売してて、バックオーダーも50台。
停電時の電源確保など、事業継続計画を主な目的とするでつが、災害時に被災地に持って行けるように可搬式を選んだでつ。

実際、その際にD2を集めて非常用電源として活用。
その時の有効性を評価され、追加オーダーにつながったでつ。

このD2は単に非常用だけでなく、屋外での作業やキャンプ、レジャー用のほか、電源を確保できないところでのサーマルカメラや
防犯カメラ、照明の利用など、幅広い用途で活用できるでつ。

中古電池は、新品に比べて安いのが利点。
ただ、現状では販売する電池システムの量が少なく、システムに付随する充電器やインバーター、電池制御システム(BMS)などの
部品コストが高くついているでつ。

今後、出荷量が増えて部品コストが下がれば、新品電池を使った同様の電池システムに比べて、価格を3分の2にできるでつ。
Bグレードの電池モジュール1個で構成する小型製品「D1-A1-S」を現在開発中で、20年秋までの製品化を目指すでつ。
また、同モジュールを14個使った「LB-D4-A14S」の受注生産(BTO)販売を20年4月に始めた。太陽光パネルと組み合わせて使えるでつ。

ただ、L-B. Engineering Japanのような例は少ないでつ。
EV中古電池の特性を熟知していないと、最終的な電池システムの品質を保証するのが難しいでつ。

また、日産リーフの中古電池を使った製品で火災などのトラブルが起きると、リーフの信頼性やブランドにも傷がつくでつ。
このため、4Rとしても、信頼できるパートナーにしか中古電池を販売できないのが実情

4Rでは中古電池単体の販売に加え、最終的な電池システムに組み上げて販売する事業にも力を入れているでつ。
その代表例が、太陽光パネルと組み合わせて使う定置型の電池システム。

19年10月に、容量40キロワット時の電池システムを15基(合計600キロワット時)導入し、実証実験を続けているでつ。

4Rはモデルの改良版「V2X付蓄電池」の販売も始めたでつ。
コストを抑えたほか、EVやプラグインハイブリッド車(PHEV)と電力のやり取りができる「V2X機能」を追加。

競合他社の電池システムに比べて価格を3分の1に抑えたでつ。
リーフのBグレード中古電池を使って安くしたほか、太陽光パネル、電池、V2Xのそれぞれに必要となる
パワーコンディショナー(PCS)を1つに統合することで低コスト化を図ったでつ。

PCSの統合によって、電力変換時の損失も削減。

容量は15キロワット時の倍数を選択できるでつ。
標準容量は45キロワット時。
産業用では1年保証が多い中で、6年保証という選択肢もオプションで用意。

コンビニに限らず、介護施設や病院、自治体などに広く売り込むでつ。
これまでに10件ほどの受注を獲得。

平常時は太陽光パネルと電池の組み合わせで二酸化炭素(CO2)を削減しつつ、災害時にはそこから電力を取り出して、
事業継続、または防災用に使うでつ。
電池が足りなくなったらEVを呼んで、EVからも電力を供給できるでつ。

使用電力の100%を再生可能エネルギーにする「RE100」や、SDGs(持続可能な開発目標)などを背景に、こうした電池システムへの
ニーズは高まるでつ。

市場開拓に少し時間がかかっているが、全く悲観しておらず、V2X付蓄電池など仕込んだ製品により、間もなく中古電池の市場は
大きく花開くと確信してるでつ。

新たな電池システムの販売が増え、Aグレードだけでなく、B・Cグレードの中古電池のニーズが高まれば、EV電池の価値は
正しく評価されるようになるでつ。

電気自動車の最大の課題、航続距離と使用済の電池の再利用。
こりがなんとかなれば、電気自動車の普及もだけど、廃棄物として扱われないことが大事でつなぁ~
電気自動車の電池が使い捨てにならないようにしてほしいでつ。

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大和榛原牛 うし源のステーキが、まいう~ヾ(≧∀≦)ノ"ワ~イ

2020-06-29 07:10:29 | グルメ
久々に、うし源でつ
まずは…




ローストビーフでつなぁ~
コリは…
サーロインかなぁ~




炙りユッケでつ
お肉にしろ魚にしても、生より炙る方が味が出るでつ
ここで…




地元の野菜サラダでつなぁ~
そして、うし源と言えば…




ローストビーフでつ
こりは、ミスジでつなぁ~
ミスジのローストビーフは、口の中でトロケルでつ




今回のステーキは、イチボでつ
イチボは赤身に分類されるけど、そりでも脂がほどよいでつ
さらに…




お米マスターのと味噌汁が、超まいう~でつなぁ~
榛原牛を満喫したら…




シャーベットがまたいいでつなぁ~
奈良のお肉は最高でつ

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米国の発電事業者から水素だきガスタービンを初受注なり~

2020-06-28 07:10:29 | ガスタービン
再生可能エネルギー由来の水素燃料利用も視野に米国ユタ州で水素だきの大型ガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電設備を
初めて受注。
最新鋭の「JAC形」ガスタービンを中核とした84万キロワット級の設備で、2025年に水素30%の混焼で運転を開始。

45年までに100%での運転を目指すでつ。
水素は、MHPSが参画する再生可能エネルギー由来の水素貯蔵プロジェクトから供給することも視野に入れているでつ。

今回受注したのはユタ州の独立系発電事業者(IPP)インターマウンテン電力が計画する設備。
水素だきガスタービン技術を適用した「M501JAC形」2基を中核に、GTCC設備を納入。

ガスタービン2基は高砂工場(兵庫県高砂市)から、蒸気タービンと発電機は日立工場(茨城県日立市)から供給。
あわせて20年間の長期保守契約(LTSA)も締結。

発電所は、州都ソルトレークシティーの南西約140キロメートルに位置する石炭火力の更新に伴って建設。
設備はインターマウンテン電力が所有し、ロサンゼルス水道電力局が運営。
電力はカリフォルニア州とユタ州へ供給。

ユタ州では岩塩空洞の開発・運営を手掛けるマグナムデベロップメントが、岩塩坑に水素を貯蔵するプロジェクトを進めているでつ。
太陽光や風力による電力で水を電気分解し水素を製造・貯蔵する案件で、「先進的クリーンエネルギー貯蔵事業(ACES)」と
呼ばれているでつ。

19年にマグナムデベロップメントと提携し、再生可能エネ由来で世界最大級となる100万キロワットのエネルギー貯蔵施設の
開発を目指すでつ。
将来的には、この設備から今回受注したGTCCへ水素を供給することも想定。

1970年代以降、水素を一部含む燃料を使用する約30カ所の発電所にガスタービンを納めた実績と
大型ガスタービンについても燃焼器などを独自開発し、天然ガスに30%の水素を混焼する技術を既に確立。




 
オランダでは、44万キロワットのガスだきGTCC発電所を25年までに水素専焼へと転換するプロジェクトにも参画。

いよいよ水素社会へ発進したでつ

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理研、スパコン「富岳」初公開なり~

2020-06-27 07:10:29 | 情報技術
理化学研究所(理研)は16日、神戸市内にある次世代の国産スーパーコンピューター「富岳(ふがく)」を初公開。
富士通が開発した中央演算処理装置(CPU)などが入る専用棚432台がずらりと並ぶでつ。
2019年夏に停止したスパコン「京(けい)」の後継機で、約100倍の計算能力を目指しているでつ。

理研計算科学研究センターに設けられた計算機室を報道陣に公開。
1台の専用棚に京の4倍となる最大384のCPUを収容。

富岳は2021年度に運用開始予定だったでつ。
新型コロナウイルスの感染拡大対策の効果や感染症がもたらす社会経済的影響の研究を今年4月に開始。
電車内のクラスター予測やレストランでの飛沫感染、院内感染の防止などで実際に結果を得ているでつ。

富岳は10年がかりで開発。
スーパーコンピューターの計算速度に関する最新のランキングが公表。
世界トップクラスの性能であることを証明。

高い省エネ性にも注目が集まるでつ。
富岳が世界一を奪還。
日本の底力を見せてくれたでつ。

コンピュータをはじめとする電子業界で、存在感薄かったけど、
電子立国 日本は、やっぱり凄いでつ。
いろんな問題解決に貢献するでつなぁ〜

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微粉バイオマス専焼技術を適用した カーボンニュートラルな発電システムへの取り組み

2020-06-25 21:33:33 | ガスタービン
昨今,地球温暖化への関心の高まりとともに,脱炭素,低炭素化に寄与する再生可能エネルギ ーの利用が世界的に拡大しているでつ。

この再生可能エネルギーの中でも,バイオマス発電は大容 量かつ安定した調整電源としての役割を担うことができ,カーボンニュートラルの観点から火力発 電所の CO2 排出量低減にも寄与することができるでつ。

高バイオマス混焼率の微粉炭焚発電システムの開発・実機での検証を経て,バイオマス専焼 時のボイラでの粉砕性/燃焼性/灰付着性に配慮した,高効率な微粉バイオマス専焼発電システ ムを開発。

本システムは,新設火力発電所への適用のみならず,既設石炭焚き火力発電 所へも大幅な設備改造なく適用可能な技術となっているでつ。





2015 年の気候変動枠組条約第 21 回締約国会議(COP21)で採択されたパリ協定において, 今世紀後半には温室効果ガスの排出を実質的にゼロ(人為的な排出と吸収を同じにする=ネット ゼロ)にすることが目標として定められたでつ。

これにより,世界的に脱炭素,低炭素化に寄与する再 生可能エネルギー普及の動きが高まっているでつ。

中でも木質バイオマス燃料を利用した発電システ ムは,他の再生可能エネルギーと比較し,大容量かつ気候変動の影響を受けないロバストな電源 としての役割を担うことが可能であり,重要な電源として位置づけられているでつ。

このバイオマ ス発電において,従来の中規模出力容量(75MW~112MW)のバイオマス焚ボイラの主流である CFB(循環流動層)ボイラと比較して,高効率(蒸気条件の高温高圧化),低所内動力,高稼働率 が達成可能な微粉直接燃焼方式によるバイオマス発電システムを開発。

この微粉 バイオマス専焼発電システムの開発経緯や特徴を記載するでつ。
従来,繊維質が多く含まれるバイオマス燃料を微粉炭機(ミル)で粉砕することは困難,という認 識により,バイオマス燃料をボイラで使用するケースにおいては,ミルでの粉砕を必要としない CFB ボイラ等に適用型式が限定されてきたでつ。

だけど,CFB ボイラの場合,運転中の循環材の適正 な管理や炉壁,伝熱管への摩耗・減肉対策が必要となり,その補修費用・期間の観点からメンテ ナンスにかかる負担が大きいでつ。

また,CFB ボイラの特徴上,ボイラ火炉の必要圧力が大きく,風煙 道系の補機動力が大きくなる傾向にあるでつ。

一方,微粉直接燃焼方式を適用した中規模容量ボイラは,運転管理やメンテナンスが比較的容易かつ高効率。

このため,当社は,バイオマス燃 料の中でも原料を細かく破砕し,水分調整された後に圧縮成形された木質ペレットを対象としたでつ,

微粉直接燃焼方式によるバイオマス専焼ボイラの開発に取り組んできたでつ。

以下に,その主要技術 である燃焼システムと,バイオマス燃料をボイラで燃焼する上で重要となる灰付着抑制技術につ いて下記に示すでつ。

微粉バイオマス燃焼システムの確立 従来の微粉炭焚ボイラから大幅な機器仕様の変更を行わずに,各運転パラメータを調整す ることで,バイオマス専焼に対しても高い信頼性と燃焼効率を確保することが可能な微粉バイ オマス燃焼システムの開発。

微粉バイオマス燃焼システムの概要を図1に示すでつ




木質ペレットは,従来の竪型ミルで石炭粉砕時と同等の粒径(75μm 程度)まで粉砕すると, ミルの差圧や所要動力が大幅に増加。

これは,バイオマス燃料は繊維質が残存し,粉砕 性が石炭に比べて劣るためであり,経済性を考慮すると木質ペレットの粉砕後粒径は~1mm 程度が適正。

だけど,ペレット粉砕後の粒径は従来の微粉炭と比べて粗いため,ミ ル出口からのバイオマス粒子の排出性低下,及びバイオマスの着火安定性や燃焼効率の確保が微粉バイオマス専焼に向けた大きな課題。

そこで,ミル出口からのバイオマス粒子の排出性を改善するために,搬送空気量(1次空気 量)を従来の石炭焚と比べて増やし,ミル内の空塔速度を増加。

実際に,木質ペレットを 適正な粒径まで粉砕(解砕),微粉粒子として安定的に排出可能であることをテストミル にて検証することに成功。

また,実機においても従来の石炭専用粉砕ミルからの構造の設計 変更を行わずに,安定して連続運転できることを確認。

また,粉砕後の粒径が粗いバイオマス粒子の着火安定性や燃焼効率確保の課題に対しては,旋回燃焼(CUF:Circular Ultra Firing)方式を採用することで解決を図ったでつ。

本方式は,バ ーナから火炉中心へ微粉粒子と空気を噴射し,火炉内に旋回する渦状火炎を形成することで,燃料/空気の混合が良好となり,バイオマス燃料の高効率燃焼を促進でつ。

適用したバーナは石炭焚で実績豊富な低 NOx バーナ(M-PM バーナ)であり,微粉バイオ マスの燃焼に対しても,その有効性を当社の大型燃焼試験炉にて確認。

その後,実機に おいても安定かつ適切にバイオマスの燃焼が行われていることが各種計測結果(熱流束分 布,未燃分,NOx 値等)から示されたでつ。

灰付着抑制技術の適用は、 一般に,バイオマス燃料は石炭に比べてアルカリ金属成分(Na,K 等)が多く,木質ペレット もその傾向は同様。

バイオマス燃料中のアルカリ金属は炉内にて揮発して NaCl や KCl ガスとなるでつが,その発生量は炉内温度が高いほど多くなる傾向にあるでつ。

また,発生したガスは後 流の伝熱管部に到達して管表面にて冷却・凝縮し,バインダとなって灰付着を誘発するでつ。

その ため,他の燃焼方式と比べて炉内温度が高い微粉直接燃焼方式によってバイオマス専焼を実 現するためには,本課題を解決する必要があったでつ。

そこで当社では,図2に示す通り,炉内へ石炭由来のフライアッシュ(石炭灰)を投入し, NaCl や KCl ガスと反応させることによって,アルカリ金属の揮発量を低下させ,伝熱管部での 灰付着を抑制することを可能。




本技術の効果は,後述の当社グループ会社が燃焼装置のバイオマス専焼化改造を実施し た海外向け石炭焚ボイラでも実証済であり,バイオマス燃料性状と石炭灰性状に応じた最適量 の石炭灰を投入することで,従来の微粉炭焚ボイラと同等の伝面仕様にてバイオマス専焼対 応が可能。
微粉バイオマス専焼ボイラを適用した発電プラントの特徴及び概念図について,図3に示すでつ。




本設備の最大の特徴は,石炭由来のフライアッシュを炉内投入することにより,ボイラ炉壁・伝熱 管表面への灰付着を抑制することでつ。

バイオマス安全対策は、 木質ペレットは石炭と比較し揮発分が高く,100℃を超す雰囲気では揮発分の放出により酸化・ 蓄熱が進行しやすくなるでつ。

このため,バイオマス専焼時には石炭焚ボイラと比較してミル入口/出 口空気温度を低い温度で適正に維持・管理することで,ミル内の発火を防止。

また,バイオマ スは微粉が発生しやすく,最小着火エネルギーは石炭の 1/10 程度,爆発下限界濃度は約 40% であるため,従来の微粉炭焚ボイラよりも粉塵爆発防止対策の強化が必要となるでつ。

粉塵爆発につ いては三要素(粉塵濃度,着火源,酸素)が揃った雰囲気において発生するでつが,石炭と比較しこ れらの要素が揃いやすい雰囲気に晒されるミルや微粉炭管については,万が一の粉塵爆発を想 定し,急速燃焼抑制装置(消火容器,圧力感知器等で構成)を設置。

また,着火源となり得る 異物や金属類の,燃料搬送設備側での除去等,上流側での管理も重要。

排ガス処理システムは、

(1) 脱硝装置 バイオマス中に含まれる被毒成分に起因する灰付着・触媒活性低下による脱硝触媒劣化速 度の上昇については,ボイラ炉内への石炭灰投入により影響の緩和を図りつつ,環境規制値 に応じた触媒量の選定や,必要に応じた予備層の設置を考慮。

(2) 集塵装置 石炭焚ボイラのフライアッシュと比較し,バイオマス専焼ボイラのフライアッシュは燃料中灰分 割合が少ないこともあり,相対的に灰中未燃分が増加する傾向にあるでつ。

結果としてボイラ出口 煤塵の電気抵抗が低下し,かつ粒径が相対的に小さくなるため,電気集塵機では除塵率が低 下する恐れがあるでつ。

このため,本システムでは灰物性の変動の影響を受けづらいバグフィルタ を採用することで,高除塵率を維持しつつ,後流への灰中未燃分のキャリーオーバーを防止 。

(3) 脱硫装置 木質ペレットに関する品質規格である ISO-17225-2:2014(Solid biofuels–Fuel specifications and classes- Part2: Graded wood pellets)で規定されている燃料中硫黄分(Sulfer<0.05wt%) 以内であれば,原則脱硫吸収塔の設置は不要。

また,バグフィルタ入口煙道に消石灰を 噴霧する簡易脱硫を設置することも可能であり,環境規制値に応じたシステム設計が可能。

炉底灰処理装置は、 石炭焚ボイラと比較して,バイオマス焚ボイラでは燃料中の灰分や微粉度の違いにより相対的 に炉底灰中未燃分が増加する傾向にあるでつ。よって,本設備では湿式 DCC を経た炉底灰を一時 ボトムアッシュ貯槽に貯留,コンベヤ及びスクリューフィーダにてミル入口に移送し,リサイクルす る系統を設置することで,ボイラ炉底から系外に排出される灰中未燃分を低減する計画としてるでつ。

発電効率は、 微粉バイオマス専焼発電プラントには,中規模容量スチームパワーでは最高レベルとなる,主 蒸気温度/再熱蒸気温度 566/566℃級(蒸気タービン入口)の再熱システムを採用。

75MW 級, 112MW 級それぞれで発電端プラント効率 40%(LHV 基準)以上を狙ったサイクル設計を行って いるでつ。

稼働率及び所内率は 既に述べたとおり,一般的に CFB ボイラは燃焼効率を高めるため,炉内で流動材を所定の速 度で循環させているでつが,この循環する流動材に起因する摩耗や減肉のために,炉内耐火材の補 修や伝熱管への減肉対策が必要。

また,風煙道系に必要な圧力も高く,プラント運転に必 要な所内動力(所内率)も比較的高いでつ。

一方で,微粉燃焼方式は,これらの補修,減肉などによるメンテナンス費を比較的低く抑えられることができ,定期検査1回あたりのボイラ停止期間も相対 的に短くすることができるでつ。

また,ボイラ火炉及び風煙道系に必要な圧力も低く抑えられるため, 結果として高稼働率,低所内率(75~112MW級CFBボイラ発電プラントと比較し,約70~80%程 度のプラント所要動力)が達成可能。

よって,高送電端プラント効率が求められる IPP や, 高稼働率・安定運転が求められる自家発電設備,CO2 低減を狙った既設石炭火力発電所のバイオマスへの燃料転換等のケースにおいて,微粉バイオマス専焼発電システムの適用は,即効性 のあるソリューションになると考えられるでつ。

高バイオマス混焼率の実績 当社は,日本国内向けに 112MW 級の新設石炭・バイオマス高混焼発電設備を複数プラント 納入。

いずれの発電設備でも,定格負荷で熱量比にてバイオマス 30%混焼を達成したことを確認.

石炭からバイオマス専焼への改造実績 が,海外にてバイオマス専焼化改造に関与した実績を表1に示すでつ。




ここで示した設計コンセプト,燃焼試験装置での検証,国内での微粉炭バイオマス高 混焼発電設備の運転実績や海外でのバイオマス専焼化改造を経て,微粉バイオマス専焼発電シ ステムを確立。

本システムは,カーボンニュートラルの観点からみた CO2 排出量低減の役割, 及び高効率な安定電源を担うという役割を同時に達成,

即効性のある技術。

今後,新 設のみならず既存の石炭焚き火力発電所へ本技術を適用することで,高効率で安定稼働な再生 可能エネルギーによる電源普及を目指し,低炭素社会への一層の貢献を図っていくでつ。

いずれの案件も,石炭から バイオマスに燃料転換を実施したものであり,トラブルなく安定運転されているでつ。

また,ボイラ周り補機や排ガス処理装置等のプラント設 備においても,バイオマス専焼に配慮した対策,設計を施しているでつ。

以下に,各々の設備の特徴 及び設計配慮点について述べるでつ。




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ホンダ車はサウンドだなぁ~

2020-06-24 07:10:29 | 走り屋
ホンダが元気ない感じが21世紀になって感じられるでつ。
革新的な車もなく…

どこか無難な感じの車が多い感じ。
ちょっと…
おとなしいイメージでつなぁ~

で~最近、ホンダ車をレンタルで乗ると…
昔というか80年代の元気だったホンダ車のようなワクワク感…
フルスルトルで走りたい感じがない…

やんちゃな80年代のホンダ車。
挑戦的な車が多かったでつなぁ~
ホンダが変わったというかヤングからシニアに変わったのは、オデッセイが出たくらいかなぁ~

それ以降SUVやミニバンが主力。
セダンやクーペが…

ふと思ったでつが、欧州車がなぜ売れるか…
しかもセダンやクーペが売れてるのは…

やっぱりエンジンサウンドだと思うでつ。
車というか走り屋をその気にさせるのは、エンジンサウンド。
加速する時のフィールでつなぁ~

最近は、HVとか音しない車に乗ってても面白みが全くない。
特にホンダエンジンの独特のホンダサウンドは、走る気にさせるし、ドライブしてて楽しい。
音楽聴きながら走るのもいいけど、やっぱりエンジンサウンドを楽しみたいのが走り屋のサガ。

欧州車が人気あるのはそのサウンドだからでつ。
BMW、メルセデス、フェラリーと独特のというか伝統にサウンドがあるでつ。
それが重みでもあるし、そのサウンドが聴きたくて乗る人も多いと思うでつ。

ホンダのHVはモータが主。
でもトヨタ方式のようにエンジン主にするとホンダセダンが復活するかもでつなぁ~

でもシビックセダン。
いい車なんだけど、やっぱりシビックはコンパクトなすFFライトスポーツでないといけないでつなぁ~

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パソコン周辺メーカの拠点は…

2020-06-23 07:10:29 | ビジネス
アイオーデータは、金澤にあるでつなぁ~




パソコン周辺機器メーカは、地方が拠点が多いでつ。
地方の方が優秀なエンジニアが多いちゅうことかなぁ~

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ふき山椒

2020-06-22 07:10:29 | グルメ
母や祖母が生きてる頃は、この時期は山ふきだったでつ。
この間、スーパーセンターオークワに売ってたので購入したでつ




こういうのは、地方のスーパーでないと売ってないでつ。
でも…
甘めの味付けと山ふきの風味がないでつ

母や祖母の手作りの山ふきは、山椒もたっぷりだけど、醤油とカツオやイリコの出汁が効いてて
こりだけで何杯でも食べれたでつなぁ~

大きな鍋に一杯作って、近所にたくさん配ってたでつなぁ~
ファンも多かったなぁ~

母の実家の自然のふきが一番だったなぁ~
信楽のふきも美味しかったなぁ~
今、山ふきって食べる人少ないのかなぁ~

山ふきも日本の伝統として残してほしい食材でつ

最近はこういう二度と食べれない味があることに気付いたけど、この味を継承してくれる
嫁さんがほしかったなぁ~と思いながら、ふき山椒をいただいたでつ。

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ハリア発売されたでつなぁ~

2020-06-21 07:10:29 | SUV
近年トレンド化しているSUVのなかでも、“都会派”路線で、舗装路での快適性や高級感といった魅力を
いち早く打ち出したハリアーの新型モデルが6月17日に発売されたでつ。

通算4代目となる新型ハリアー。
4代目のスタイリッシュなエクステリアデザインにハイクオリティな造り、FFの2.5ハイブリッド車を新設定したことなどが
人気要因として上げられるでつ。 

現行モデルの発売を機に、3代目までトヨペット店の専売モデルだったのをトヨタ店、カローラ店、ネッツ店を含めた
トヨタ全系列店扱いに切り替えたことで、販売力が格段に増強したことも重要なファクターとなっているともいえるでつ。

グレード別先行予約の構成比を首都圏のケースで見ると最上級の「Zレザーパッケージ」70%、「Z」20%、「S」10%などとなっているでつ。
ハイブリッド車は約半分、80%がFF車で占められるでつ。

ボディサイズは全長4740mm(先代比+15mm)、全幅1855mm(同+20mm)、全高1660mm(同−30mm)。
ホイールベースは2690mm(同+30mm)だが、オーバーハングはフロント側が−5mm、リヤ側が−10mmほど短縮すたでつ。

エンジンは…
ハイブリッドモデルは2.5ℓ直4(A25A-FXS)とTHSIIの組み合わせ。2WDはシステム出力218ps(160kW)、WLTC走行モード燃費21.6km/ℓ。4WD(E-Four)はシステム出力222ps(163kW)、WLTC走行モード燃費22.3km/ℓ。

ガソリンモデルは2.0ℓ直4とダイレクトシフトCVTの組み合わせ。最高出力171ps(126kW)、最大トルク207Nm。
WLTC走行モード燃費は、FFが15.4km/ℓ、4WDが14.7km/ℓ

先代に対して大幅な進化を遂げた感のある新型ハリアー。
だけど、最もインパクトがあるのはひょっとするとその価格。

先代は294万9480円からという価格設定だったが、新型はその進化の度合いを考えると、300万円を優に超えてもおかしくなかったけど、実際には新型のエントリーグレード(「S」グレード)の価格は299万円。
価格は、299万円~504万円だから幅が広いでつなぁ~

だけどRAV4のがSUVとしていい気がするでつ。
そいと立位置が曖昧なとこがあるでつ。

そいとキープコンセプト出し過ぎな感じも新鮮さがないでつ。
SUVとしてあの価格出すならランクルだなぁ〜

でも一度は実物見るかなぁ〜

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石炭ガス化技術と水素製造でつ。

2020-06-20 07:10:29 | ガスタービン
世界における総発電電力量の6、7割を占める化石燃料の中でも石炭は、その豊富な埋蔵量と安定した価格と供給により、
今後も重要なエネルギー資源としての利用拡大が期待されているでつ。

一方、石炭は地球温H菱化の主要因であるC02発生量が石油や天然ガスに比べて多いため、徹底的に高効率化をはかり
CO燐生量計刷、化することが重要。
それを可能とするのが次世代の発電技術である石炭ガス化複合発電。

石炭ガス化複合発電とは、石炭を高温でガス化して気体燃料とし、これをガスタービンで燃焼させ、さらにその排ガスの
熱で蒸気を発生させて蒸気タービンを動かす複合発電システム。

我が国において石炭をガス化する技術はこのIGCCによる発電を中心として開発が進められているが、石炭ガス化技術により
生成されるガスは一酸化炭素(CO) と水素 (H2) を主成分としており、発電だけではなく水素製造、化学品原料製造、合成燃料製造など
幅広く利用可能な技術。

特に水素は非常にクリーンなエネルギーとして次世代のエネルギー相会の中核として期待されているでつが、自然界に
そのままエネルギーとして利用できる形では存在しないでつ。

将来的には再生エネルギーを用いて水を電気分解して水素を製造することも可能であろうが、当分の聞は化石燃料から
製造する必要があるでつ。

現在の主流は天然ガスや原油から水素が製造されているでつが、資源量や価格、供給の安定性などを考えると石炭からの
水素製造は極めて重要であり、現に中国では石炭からの合成燃料や化学品原料の製造に大いに力を入れているでつ。

石炭ガス化による水素製造は、必要な水素の製造と同時にCO2の分離・回収も可能な技術であり、水素社会実現のための
キーテクノロジーのーっとしても注目されているでつ。

本稿では、石炭ガス化技術と生成ガスからCOを分離・回収することで可能となる水素製造。

石炭ガス化の歴史石炭のガス化は、今から約200年前の1792年にジェームス・ワットの下で技師を務めたウィリアム・マードックが
石炭から可燃性ガスを取り出したことが最初とされているでつ。

マードックは、球形の金属容器に石炭を入れて加熱し、乾留することによって水素・一酸化炭素・メタンなどのガスを発生。
このガスは夜間の照明用に使われ、ガス灯の普及とともに各地へ広がっていった当時のエネルギー源の主流は石炭であり、
石炭ガスはその簡便さから都市の照明用ガスあるいは暖房用として利用されるようになり、イギリスでは1810年初頭より、
またアメリカでは1820年頃からその専門会社が設立されるようになったでつ。
我が国では、 20世紀初めに海外の技術を導入して、石炭による都市ガス供給が行われるようになったでつ。

ドイツにおいて、第一次世界大戦突入を契機として、国内で、豊富に産出する石炭のエネルギーを利用する目的から、
石炭ガス化の技術開発が盛んに行われ、各種技術(ノレノレギ炉(固定床方式)、ウインクラ炉(流動床方式)、
コッパース炉(噴流床方式,) )が開発されたでつ。

マードックの石炭ガス化は間接加熱による索杉鴻卒炉で、あったが、これらは石炭を部分燃焼させながらガス化を行う直接ガス化。

その後安価で取扱いが容易な石油の普及により石炭ガス化の需要は減少したでつが、 1973年の石油危機後は再び見直され、
都市ガス用・産業用だけではなく発電用としても注目されるようになり、近年は発電用を主目的としたガス化炉の開発が盛んに
行われているでつ。

だけど、主として公害問題から天然ガスの利用も活発に行われており、経済的に競合状態にあるでつ。

石炭ガス化の原理は、石炭のガス化は、石炭に水蒸気、酸素、空気などを作用させて一酸化炭素と水素を主成分としたガスへ
転換することであるでつ。
一般的なガスイ七の基本反応式を次に示すでつ。
①石炭 → H2 十 CO21 + チャー (C)
② C +O2→CO2
③ C 十四仇→ CO
④ C + CU2→ 2CO
⑤ C + Hρ → CO + H2
⑥ C 十 2H20 → CO2 + 2H2
⑦ CO 十 HzU→CO2 +H2
③ C + 2Hz→ CH4

式①は石炭の熱分解であり、水素や炭化水素ガスなどの揮発分とチャー(固定炭素と灰分から成る残留固形分)に分解するでつ。
式②と③は酸素との反応で燃焼と部分燃焼を示しており、ガス化に必要な反応熱を供給しているでつ。
式④と⑤は主となるガス化反応式であり吸熱反応。
これらの反応に伴い式@ベ②に示す反応も行われるでつ

石炭ガス化炉は、石炭をガス化するには、まず微粉炭機にて石炭を粉砕、乾燥し酸化剤と共にガス化炉に投入。
ガス化炉では反応により CO、H2を主成分とする高温の可燃性ガスが生成されるでつ。

ガス化炉の形式として
(1)固定床又は移動床、
(2)流動床、 (3)噴流床の
3形式。

これらは石炭の粒径や部分燃焼温度などが異なるでつ。
現在の商用ガス化炉は、高温・高速反応による高経済性により噴祈抹が主力。

固定床ガス化炉は火格子の上に置かれた石炭を時間をかけてガス化する最も古くから実用化されて来た方式で、
30mmの塊炭を上部から投入し酸素などの酸化剤は炉底部より供給されるでつ。

反応速度が遅いため処理量は少なし¥流動床ガス化は粒径が数m mの比較的半島、粒子を用い、空気等で流動化させながら
部分燃焼させガス化する方式。

前後の比較的低温で燃焼させるため、灰の融点が高めの石炭に適し、また高灰分炭などの低品位炭にも適しているでつ。
また粗い粒子が取扱えるため廃棄物やバイオマスの利用にも有効で、あるとされているでつ。

ただし流速一定で設計するため出力が直径の2乗に比例するので、単一ガス化炉の最大容量に制限があり、これを補うものとして
循環流動床方式も研究されているでつ。
噴流床ガス化炉は粒径がO.lmm以下の微粒を用い、18000C程度の高温で部分燃焼。

粒径が小さいため比表面積が大きく、また高温のため反応速度が極めて早く、さらにガス化炉の設計は3乗則によるため
コンパクトで大出力を得ることができ経済性に優れているでつ。

燃料の供給形態としては乾式(ドライフィード方式)と湿式(スラリーフィード方式)がある。湿式の場合、石炭を水と混合して
スラリー化 してガス化炉へ供給するためパイプラインで送ることができるでつが、索ぱ負失が大きく、乾式の方が
プラン ト効率は高くなるでつ。

またガス化剤としては、酸素(酸素吹き)と空気(空気吹き)があり、酸素吹きは生成ガス中に窒素を含まないため、現在化学プラントを
中心に広く用いられ、水素製造にも適しているでつ。

しかしガス化剤となる酸素製造のための空気分離装置の動力が大きく 、発電プラン トとしての効率が低下するため、発電用途の
IGCCの場合は空気吹きの方が効率が高いでつ。

石炭ガス化による水素製造方法は。石炭ガス化による水素製造プロセス。
ガス化炉で生成されたガスは、 胞 とCOが主成分であるが、その他窒素化合物(Nfu)、硫黄化合物 仕掛やCOS)などの
不純物が含まれるため、それらを除去するガス精製設備。

不純物が除去された生成ガス中のCOは水蒸気 (Hρ)を用いて次に示す化学反応(シフト反応)により CO2とに転換されるでつ。
COは分離 ・回収され、純度の高い水素が取り出せるでつ。
CO + 1的 → CU2 十 lli (シフト反応)

ガス精製設備は、ガス化炉から発生した石炭ガスは熱交換器で適切な温度まで冷却され、ガス精製設備へと送られるでつ。
ガス精製設備は石炭ガスに含まれる窒素化合物や硫黄化合物などの不純物の除去、精製を行う設備。

現在のガス精製は湿式が主として用いられているでつ。
ガス化炉からの生成ガスを冷却・洗浄し、吸収液にて硫黄化合物を吸収する方式。

洗浄塔ではダスト、微量成分、Nfuの除去を行う。生成ガス中の硫黄化合物は、 H2S(硫化水素)、 COS(硫化カルボ、ニル)が
主形態であるため、アミン翻夜での吸収を可能とするよう COS変換器における触媒反応によってCOSをH掃に変換。
その後、生成ガスをアミン水溶;夜にくぐらせlliSを吸収するシステム。

処分離・回収技術は、まず生成ガスに水蒸気を添加してCOをCO2と胞にするシフト反応を行い、その後CU2を分離・回収するでつ。
CO2の分離・回収技術には、化学吸収法、物理吸収法、膜分離法、吸着法などがあるでつ。

それぞれの方式には長所・短所があり、目的とするガス濃度、設備費×運転費など経済性その他を総合的に判断して
採用する方式が決められるでつ。

(1)化学吸収法
アルカリ性樹夜を吸収液として利用し、 CO2を化学反応で吸収。
アルカリ樹夜としてはアミン水瀦夜などが用いられるでつ。
アミン類が低温でCO2を吸収し、高温で放出する性質を利用してて、 CO2の回収に熱エネルギーが必要となるでつ。

2) 物理吸収法
メタノールやポリエチレングリコールなどの吸収液を使用して、高圧・低温でCU2を溶解・吸収。
その後、減圧することでCO2を回収することができるでつ。

(3) 膜分離法
高分子膜、セラミック膜などにより各気体の透過速度の違いを利用して混合ガスから各気体を分離する方法。
選択率の向上、膜の高寿命化、モジュール化技術などの開発段階の技術。

(4) 吸着法
活性炭などの多孔質の吸着剤を用い、高圧でCOを吸着させ、減圧するとCO2を放出して
回収する方法 (PSA)でつ。

処分離・回収方式は、ガス精製設備で硫黄分 (Hs) を除去してからのCO2分離・回収技術が、実際には処理ガス中に硫黄分を
含んだ状態でCO分離・回収が可能な方式。
処理ガスから事前に硫黄分を除去する方式をSweet方式。
硫黄分を除去しない方式をSour方式とし、Sweet方式で、は処理ガス中に硫黄分が含まれず技術がすべて適用可能であるでつが、
Sour方式で、は処理ガス中に硫黄分が含まれており、物理吸収法のみ適用可能。
物理吸収法では一つの吸収液でCU2とH2Sの吸収が可能で、しかもCO2とH2Sの溶解度の違いにより選択的に回収が可能。
一方化学吸収法では、H2S回収時にCO2が混入してしまい選択的な回収が困難なためSour方式には適用できないでつ。

CO回収・貯留技術は近年、地球温暖化問題解決のために燃料もしくは排ガス中からCO2を回収し、これを地中あるいは海中に
貯留する、いわゆる CCSが盛んに提唱されているでつ。
従来、石油/化学プラントで、は水素を取り出すために分離されたCO2は利用されるもの以外は投棄されていたでつ。
CCSが行われると、 H2とCO2が同時に有効な物質として取扱われるため、両面で有効となるでつ。
しかし、このCCSは設備費増加や運転費用増大という経済的に負の側面を持つため、 CO2を有価物として取扱うメカニズムが
存在しないと本格的な適用は難しいでつ。

究極の水素社会はCO2を全く排出しない社会であり、再生可能エネルギーなどからの水素製造が必要であるでつが、
それまでの過渡期に関しては、化石燃料による水素製造も有効な技術。

ただし、天然ガスや原油といった他の化石燃料の資源量が石炭より少なく、また価格安定性などの点から石炭より不利。
従って、将来を見据えると石炭ガス化による水素製造は極めて重要な技術で、あるといえるでつ。

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ニューアコードなり~

2020-06-19 07:10:29 | 
アメリカではカムリと同じく2017年に投入されたでつがようやく日本でも投入されたでつなぁ~
待ちに待ったというかだけど、どこのディーラにも飾ってないでつ。




一度見てみたいとこなんだけど…
ということで…
スペックでつなぁ~

全長 4900㎜
全幅 1860㎜
全高 1450㎜
車両重量 1560㎏

エンジンは…




エンジン L4・DOHC
総排気量 1993cc
最高出力 107kW(145PS)/6200rpm
最大トルク 175Nm(17.8㎏m)/3500rpm
モーター 交流同期電動機
最高出力 135kW(184PS)/5000-6000rpm
最大トルク 315Nm(32.1㎏m)/0-2000rpm

その他は…

最小回転半径 5.7m
燃料消費率 22.8㎞/L(WLTCモード)
車両本体価格 465.0万円(消費税込み価格)

フジトモちゃんのインスピでつは…
スポーツ性と色気をまとうスタイリングと実用的なパッケージング
ハイブリッド仕様のみ 1グレード展開

大御所 岡崎さんのインスピは…
セダンの本質的魅力を堪能できるセダン
アクセルを速く、深く踏み込んだときの力感不足

まずは、サイズが大きいのと価格でつなぁ~
ホンダは、アコードを日本で売る気があるのかちと疑問になるでつなぁ~

カムリは全ディーラで扱ったし、ディーラに飾ってたし、CMとかも結構力入れてたでつ。
セダン復興ということでサイズと価格は別として、やることはやった感じだったけど…

アコードはなんかひっそりとしてるでつなぁ~
せっかくいい車なんだけど、もったいない感じがするでつなぁ~
最近のホンダの迷走を象徴してる感じがするでつ。

フラッグシップカーであるし、カムリと並んで日本を代表するセダンではあるんだけど
日本では雲梯の差があるでつ。

日本市場を考慮して、かつてのホンダにあった不良なやんちゃなアコードにしてほしいでつなぁ~

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日産セダン黄金期を支えた一翼「セフィーロ」なり~

2020-06-18 07:10:29 | 
タケスィのファースト・マイカーが「セフィーロ」




食う寝る遊ぶのキャッチコピーで陽水さんが「お元気ですか」というCMだったかなぁ~
R32スカイライン、ローレルと三兄弟だったでつ。

こりは、マークⅡ三兄弟に対抗するために開発されたでつなぁ~
個性のないマークⅡ三兄弟に対して、個性豊かなニッサンの三兄弟という感じでつなぁ~

この頃のニッサンは魅力あるクルマが多かったし、ニッサンのが技術は上というのもあって
ニッサンの三兄弟を徹底的に検討したでつなぁ~

スカイラインが欲しかったけど4ドアセダンのカッコが…
ローレルが候補だったけど、頭上空間が狭い…
セフィーロを見に行くと意外といいし、空間も広かったので、「セフィーロ」に決定

グレードで悩んだのは、ツインカムかハイキャスにするかだったけど、やっぱりエンジンのパワーより
操縦性を選んだでつ。
こりは正解だったでつ。

色はやっぱりCMでの印象が良かったブルーでつなぁ~

ただローンで買うからツインカム+ハイキャスでもよかったと後で気付いたでつ
この頃のニッサンは足回りに力入ってたでつなぁ~

とういことでそのセフィーロの歴史を振り返ると…

1988年に初代が登場して以降、2003年にティアナへとバトンチェンジするまで、3世代にわたって日産のラージセダンとして君臨。
セフィーロは、そのスタイリッシュなデザインには、今でも道ですれ違うと、「はっ」とさせられ。
90年代の日産セダン黄金期の一翼を担った、「セフィーロ」でつ。

「日産版三兄弟」としてデビュー
初代 A31型セフィーロ(1988年-1994年)でつ。
 
1980年代のバブル期、トヨタが同じプラットフォームで、マークII、クレスタ、チェイサーの3兄弟で、一世を風靡していたなか、
このブームに遅れまいと、日産が1988年9月にデビューさせたのが初代「セフィーロ」。

プロジェクターヘッドライトは、当時最先端のアイテムだったでつ。
 
当時、日産の2枚看板であった「スカイライン」「ローレル」と共用する後輪駆動のシャシーをもち、「日産版の3兄弟」としてデビュー。
今では考えらないが、メインターゲットは30代前半の「ヤング」層。
カッコいい大人に憧れた若者たちが、カッコいいセダンに夢中になる、そんな時代。

スポーティな「スカイライン」、ラグジュアリーな「ローレル」に対し、先進的でスタイリッシュな「セフィーロ」。
当時の最新式プロジェクターヘッドライト、シャープなフロントマスク、伸びやかなサイドビューなど、今見ても、
なかなかにカッコいいと思えるスタイリングで登場。

「セフィーロ・コーディネーション」と呼ぶ、ユーザーがエンジンやミッション、サスペンション、内装素材や内装色、外装色など、
好きなようにカスタマイズして購入できる、という、自由度のある販売方式は、当時としては画期的。

2代目 A32型セフィーロ(1994年-2000年)は、まりや様のマイ・スイート・ホームがCMソングとして使われたでつなぁ~
 
2代目セフィーロでは、ラージFFセダンとして国内外で販売されていたマキシマと統合されたことにより、FFとなったでつ。
ラグジュアリー志向の「エクシモ」と、スポーティ志向の「Sツーリング」の2シリーズ構成。
新開発のV型6気筒エンジンを搭載、4速ATもしくは5速MTが用意されたでつ。




ボディサイズが大きくなったことで、室内が飛躍的に広くなった2代目セフィーロ。
先代セフィーロのイメージにあったスタイリッシュなボディスタイルから、汎用で大柄な、オーソドックスなセダンスタイルに
なったことで、後席の居住性や走行の安定感が大きく増したでつ。

2代目セフィーロは、「アッパーミドルサルーン」として、セドリックやグロリアまで高級車志向ではない、それでいて
ローレルやスカイラインよりはややサイズが大きく程よい価格、という、ちょうどいい立ち位置を見つけ、販売も成功。

だけど、FRでなくなってしまったことは、セフィーロファンにとっては残念だったけど、V6エンジンは魅力だったでつなぁ~

3代目 A33型セフィーロ(1998年-2003年)があったのは忘れてたでつなぁ~
この3代目もまた、北米を中心に世界中で販売されるアッパーミドルサルーンとして販売。
キャッチコピーは「イルカに乗ろう」。



ヘッドライトの波打つような形状など、イルカをモチーフとした造形を入れてて、フレンドリーな印象。
波型のヘッドライトが3代目セフィーロの特徴。
 
ボディサイズは相変わらず大柄で、2001年のマイナーチェンジでインフィニティI30と同じ前後バンパーとしたことで
全長が4920mmと、フラッグシップのシーマに近い長さまで拡大したでつ。

3世代にわたるセフィーロを振り返ってみると何か新しいことをやってくれる期待感があったモデルだったでつなぁ~
でも、初代の印象が色濃く残っている方が多いでつ。
初代セフィーロは、いまだに人々をときめかせるのには、いくつか理由があるでつ。

・ユーザーが自分の好きなように選択できるカスタマイズ性
・「スポーティ」や「ラグジュアリー」といった公式にとらわれない新しさ
・何か新しいことをやってくれるという期待感

2代目・3代目では、世代を追うごとに快適性や広さといった機能が高まりコストパフォーマンスに優れたクルマへと成長。
ビジネス的には成功を収めるようになったが、代わりに、初代セフィーロが持っていた特殊性はなかったでつ。
「商品の魅力を磨いてさらに売れるようにする」のは、どんな商売にせよ当たり前。

だけど、ビジネス的には成功しなかった初代セフィーロが、いまだに「いいクルマだった」と語りつがれる背景には、
やはり「売れるクルマ」と「ファンの心に残るクルマ」とはイコールではなく、初代セフィーロは、ファンをわくわくさせる
目新しさや個性が特別光っていたことでつ。

人間は、感情を揺さぶられると、長い間記憶に残るでつ。

2003年にはローレルとも統合し、新世代のFF-Lプラットフォームを採用したティアナへと切り替わったでつが、
セフィーロは確実に、日産の一時代を支えた、名車だったでつなぁ~

こういう車を作れた昭和の時代のエンジニアはすごいでつなぁ~
今の時代では、セフィーロのような個性豊かなワクワクさせてくれる車が出てこないなぁ~

そいとセフィーロもアメリカ市場へシフトされて3ナンバー化されたのが大きいかなぁ~
技術で世界一をめざしていたニッサンの代表車でつ。
足回りがしっかりしてれば、走りは面白いというのを教えてくれた車でつなぁ~

MFゴーストのエンジンパワーを上げるより足回りを充実させる方が、公道は早く走れることを
証明してるのはセフィーロでつ

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東名高速でつなぁ~

2020-06-17 07:10:29 | 走り屋
東名高速も最近は、新東名とかあってちと複雑になってるでつなぁ~
そいと…




3車線化されてるでつなぁ~
こりだと…
飛ばせるでつなぁ~

だけど…
3車線でそりほど混まない感じだけど…
高速バスは、中央道を経由するでつなぁ~

日本の高速道路網も充実してきたでつなぁ~

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次世代水平対向エンジン②

2020-06-15 07:10:29 | エンジン
このエンジンはシボレー・コルベットとシボレー・カマロに搭載。
クランクシャフト直上にバルブ駆動用のカムシャフトがあるでつ。

クランクシャフトからチェーンで回転をもらってこのカムシャフトが回るでつ。
これにプッシュロッドが接している。プッシュロッドの反対側はロッカーアームに接しているでつ。
プッシュロッドが押し上げられるとロッカーアームが動き、バルブを押し下げてバルブ開の状態になるでつ。

1本のカムシャフトで両バンクの吸気/排気バルブすべてを動かす仕組みでつが、カム山とバルブ動作の関係は
SOHC、DOHCと変わらないでつ。

ご覧のようにバルブは吸気/排気ともに1つ。
V8エンジンでバルブ16個。
気筒当たり4バルブではなく2バルブ。

シリンダーボア径は現行ガソリンエンジンとしては最大級の103.25mm。ビッグボア。
これに対しストロークは92.0mmのショートストローク。
1気筒当たり765.25ccだから日本の軽自動車なら1気筒だけでも規定排気量をオーバーしてしまうでつ。

100mmを超えるボアでも点火火炎をシリンダー壁面まで到達させ、現代流の素早い燃焼を行なっている点はさすが。
エンジン性能を示す指標のひとつであるBMEP(Brake Mean Effective Pressure=正味平均有効圧)は筒内直噴仕様のLT4で17.97bar、
筒内直噴とポート噴射を併用するLT5で19.8bar。

欲張ってはいないし、欲張る必要もないでつ。

これだけの排気量でバンク角90°のV8エンジンを作るとなると、DOHCではシリンダーヘッドが大きくなり過ぎるでつ。
GMには総排気量4.2LのDOHC仕様V8 があるでつが、ボア径は標準的な2L級エンジンと同じ86.0mmだ。LT4/LT5より約17mm小さい。
シリンダー直径がLT4/LT5より17mm小さいから、シリンダーヘッドをDOHCにしてもキャディラックCT-6のエンジンルームには収まるでつ。

2Lと2.5LでスタートしたC型エンジンは、排気量を2.7Lに増やしたC27A型を加える。初代レジェンドへの搭載は、
マイナーチェンジの1987年。
このエンジンを横置きに搭載。

Vバンクの間にぐるっと曲がりくねった長い吸気管を収容しているでつ。

C27Aのバルブトレイン。ご覧のようにシングルカムで直打/プッシュロッド+ロッカーアームで4弁を駆動。

2代目シティに搭載され1986年秋にデビューした1.2LのD12A型は、このようなバルブトレーン。
この形状をベースにD15BなどではSOHC-VTECへと発展。

現在なら細身のロングリーチ点火プラグを使えるからバルブ挟み角はもう少し狭くできるでつ。
V型エンジンの車両搭載性は、縦置きでも横置きでもほとんどの場合で横幅が問題になるでつ。

かつてホンダは、資本提携していたBL(ブリティッシュ・レイランド)とV6エンジンを共同開発し1985年に
初代レジェンド、翌'86年にはローバー800に搭載。

それがC型と呼ばれるV6エンジン。
Vバンクの内側(吸気側)にカムシャフトを置き、排気側はそこからプッシュロッドで真横に「押す」という変わった
バルブ駆動系を持ったSOHC4バルブ。

エンジンの横幅をできるだけ抑えるための発案。
エンジン横置きFFでも横幅を抑えることが重要。

ちなみに、いま思えばフィアット中央研究所と独・シェフラーが共同開発した
ユニエア・システム(フィアットが採用しマルチエアと呼んでいる)のルーツは、このホンダC型。

SOHC4バルブという方式はひとつの流行を作ったでつ。
まだバルブ挟み角が45°程度と大きかった時代は、吸気/排気バルブの間にカムシャフトを通し、点火プラグは斜めに差し込むことで
SOHCが成立。

カムシャフトが2本あることよりも吸気/排気バルブが2個ずつあることを重視する方式。
このジャンルでもホンダは意欲的だったでつ。

さて、将来のことを考えてみると…
水平対向エンジンの場合、シングルOHCで作ればDOHCよりはシリンダーヘッドを小型化できるでつ。

ただし現在のFA/FB型と同じバルブ挟み角の場合、吸気/排気バルブの間にカムシャフトを通すのは少々無理があるでつ。
バルブ挟み角を少し広げれば問題はなくなるでつ。
シングルOHCという方法も選択肢としては残るでつ。

そりよりバルブ挟み角を大きくしたら燃焼室表面積が増えてしまうでつ。
それにカムシャフト1本だと吸気/排気兼用であり、吸気バルブと排気バルブの開閉タイミングを別べつの可変にするのは
むつかしい。

選択肢としてSOHCにはメリットがないでつ。
エンジン横幅を少々削るということだけ達成できても意味がないでつ。

だからOHV。
カムシャフトをクランクシャフトのそばに置き、プッシュロッドとロッカーアームでバルブを動かすでつ。

バルブ1個あたりの動弁系重量は増えるでつ。
その分、わずかだがエネルギーロスがあるでつ。

だけど、吸気/排気それぞれにカム位相可変式のVVT機構を取り付けることができるでつ。
燃焼の「質」は現在のFA/FBと変わらないはず。
同時に、巻きばねを使わず板ばねを使うOHVなら、シリンダーヘッド高さ全体をさらに低くできるでつ。

MFiはこういう水平対向OHVエンジンを提案するでつ。

エンジン上側は吸気用カムシャフト。図には描いていないでつがエンジン真下に排気用カムシャフトを持つでつ。
そしてこの際、エンジンはドライサンプにするでつ。
排気用カムシャフトの場所は、ちょうどオイルパンの中。

それでも構わないでつが、エンジンブロック全体の剛性を考えて下側カムシャフト周辺をしっかり作り込んだうえで
ドライサンプ化を提案するでつ。
オンデマンドのオイルポンプを使い、必要なときに必要な場所にだけオイルを供給する方式。

ポルシェの水平対向6気筒エンジンもドライサンプ。

通常のウェットサンプの場合、運転中のエンジン内部はオイルミストで満たされるでつ。
クランクシャフトが掻き上げたオイルが四方八方に飛び散り、細かい霧状になって充満するでつ。
オイルを掻き上げるときの抵抗だけでなく、粘性のあるオイルミストもわずかだが内部抵抗になるでつ。

この抵抗を抑え込みたいでつ。

こうした設計変更には当然、エンジン生産ラインの変更が必要になるでつ。
これは投資を伴うが、エンジン一新のチャンスはできるかぎり活かしたいとこ。
実際、スバルは過去にもエンジン設計と生産ライン設計をセットで進化させてきたでつ。

ここはスバルにとってお手の物。

GMのLT4/LT5について、少しだけ述べるでつ。

筒内直噴LT4は最高出力485kW@6,400rpm、最大トルク881Nm@3,600rpm。
直噴+ポート噴射のLT5は563kW@6,400rpm、969Nm@3,600rpm。
いずれもツイストローターのスーパーチャージャーを使い総排気量6,162ccでこのスペック。

LT4と同じ燃焼をスバルの水平対向2Lエンジンで模倣できるなら、最高出力は157kW、最大トルクは286Nmになるでつ。
スバルのFB20型は直噴NA(自然吸気)で最高出力113kW@6,000rpm、最大トルク196Nm@4,000rpm。
直噴&ポート噴射のFA20は152kW@7,000rpmと212Nm@6,400〜6,800rpm。

NA対過給ではNAは不利だが、FAはBMEP25,1barであり、いかにも日本らしい小排気量高「圧力」型エンジン。

かたやLT4はシボレー・コルベットZ06に搭載され、市街地〜郊外を普通にドライブするなら2,000rpm以上のエンジン回転は不要。
低速トルクは恐ろしく太い。

それだけ排気量があるなら当たり前だけど、低中速域での扱いやすさこそがアメリカンV8の真骨頂。
アクセルペダルを踏み込めば速いに決まっているでつ。

6LクラスでいうとダイムラーにM279というV12エンジンがあるでつが、これはボア径82.6mmのスモールボアSOHCであり、
GMのビッグボアV8とはキャラクターが違うでつ。

所詮はアメリカンエンジンなどと思わずに、このエンジンを載せたコルベットZ06の気持ちよさは天下一品。
飛ばして気持ちいいのではなく、軽く流していていて気持ちがいい。

OHVがローテクなのではないし2バルブがローテクなのでもないでつ。
高回転まで回らないのではなく、回す必要がないでつ。
いまのトレンドである「ダウンスピーディング」を、OHVエンジンは昔から実践していたでつ。

エンジンを高回転まで回さないで運転できれば機械損失は減るでつ。
実際、LT4は恐ろしく精度感のあるエンジンであり、1発ごとの燃焼音は低回転域でも澄んでいるでつ。

もちろんLT4/LT5が吸気バルブ1個で済んでいる理由はスーパーチャージャーによってエンジンに大量の時間当たり空気を
「吸わせている」からであって、次世代の水平対向OHVでは低回転域でも力のある4バルブNAを成立させなければならないでつ。

当然、スバルが公言しているようにリーンバーン(希薄燃焼)にも対応するでつ。

水平対向エンジンは奥が深いでつなぁ~

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アルキメデスの大戦6~10巻

2020-06-14 07:10:29 | ネイビーオタク
戦闘機開発で中島と三菱の三つ巴戦になったでつなぁ~
そして…
大和をめぐっての争いでつなぁ~




戦闘機開発では…
軍艦への着艦が面白いでつなぁ~
だけどゼロ戦のへとつながるのもいいてつなぁ~

そいとここからレシプロからジェットエンジンへと開発されていくのも興味深いとこ。
第二次世界大戦では、ジェットエンジンは間に合わなかったけど…
一番開発が進んでたのがドイツだったでつなぁ~

そいと大和の開発。
もしガスタービン機関の大和ならまた違った戦い方ができたのかなぁ~

この頃は、アメリカとドイツの工業力が抜けてたなぁ~ということでつなぁ~
でも戦争物はあまり好きじゃ~ないけど技術戦争なら、こりを平和利用しようと
する櫂中佐のコリからの展開が興味深いでつ。

アルキメデスの大戦は、技術開発が面白いでつ。

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