Bravo! オペラ & クラシック音楽

オペラとクラシック音楽に関する肩の凝らない芸術的な鑑賞の記録

【お勧めコンサート】終了/Orchestra AfiA 2/18(木)・紀尾井ホール/アレーナ・バエーヴァ登場!

2016年01月20日 23時00分00秒 | お勧めコンサート&オペラ
 当ブログ「Bravo! オペラ&クラシック音楽」の筆者が特別にお勧めするコンサートをご紹介するページです。年間150回くらいのクラシック音楽のコンサートとオペラを聴いていますが、その経験の中から、もっと多くの人に聴いていただきたいと思うコンサートおよび演奏家を選んで、紹介していこうと思います。そういう主旨ですので、このページは広告ではありません。
 今回は、2015年12月11日に初めて聴かせていただいた Orchestra AfiA の次回公演をご紹介します。
 Orchestra AfiAの演奏は、息の合った緊密で揺るぎないアンサンブルと楽器本来の音色が濁りなく発せられるクリアなサウンドが魅力。それが芸術監督の村中大祐さんの手にかかると、旋律が活き活きと歌い、豊潤な響きとなって、生命力の溢れる瑞々しい音楽になるのです。そこからは、村中さんもオーケストラのメンバーの皆さんも音楽が大好きで、演奏する喜びが伝わって来ます。そのようなOrchestra AfiAの演奏を、是非とも聴いていただきたいと思います。

Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.9
“Frühlingstraum”「想春歌」


***** 本公演は終了しました。 *****


2016年2月18日(木)19:00開演(18:30開場)
紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6-5)
指 揮:村中大祐
ヴァイオリン:アレーナ・バエーヴァ
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:依田真宣(東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター)
【曲目】
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」作品26
バーバー:ヴァイオリン協奏曲 作品14
シューベルト:交響曲 第9番 ハ長調 D.944「ザ・グレート」
【チケット】
S席=8,000円 A席=7,000円 B席=6,000円 学生席=3,000円

詳しい情報とチケットのお申し込みは、AfiA Office へ。
WEB http://afifa.info または TEL 080-3347-8118

コンサートの詳細は下記のチラシをご覧ください(クリックすると拡大表示されます)。


【Orchestra AfiAとは?】
指揮者の村中大祐さんがご自身の音楽を表現するために2013年に設立したオーケストラ。母体となったのは2006年から活動していた「横浜オペラ未来プロジェクト」の横浜OMPオーケストラで、世界に通用するオペラを上演することを目指していたものです。その後再編成され、アフィア“AfiA”(Accademia filarmonica international Association)所属のオーケストラとして2013年に再始動しました。以来、「自然と音楽」をテーマにしたコンサートを年3回のペースで開催しています。
 室内オーケストラの規模で編成され、メンバーは、ソリストやフリーの演奏家とN響や東京フィルなどのプロ・オーケストラのトップ奏者などで構成されています。コンサートマスターには、三浦章宏さん(東京フィル コンサートマスター)、ロベルト・バラルディさん(伊・ヴェネチア・フェニーチェ歌劇場 コンサートマスター)、渡辺美穂さん(元東京フィル 第2ヴァイオリン・フォアシュピーラー、元大阪フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター)らの実力派が名を連ねています。

【ここが聴き所!!】
①序曲「フィンガルの洞窟」は、村中さんが得意とするメンデルスゾーン。Orchestra AfiAの緻密でキレの良いアンサンブルで、スコットランドの波立つ海とゴツゴツした岩肌の景色が目に浮かびそう。

②バーバーの「ヴァイオリン協奏曲」でソロを受け持つのは、ロシア出身のアレーナ・バエーヴァさん。日本ではまだあまり馴染みのない名前ですが、2007年に開催された第3回仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で優勝していて、その時のCDも発売されています。ただしAlena Baevaの読みが、CDではアリョーナ・バーエワとなっています(検索する際は要注意)。村中さんが国際招聘指揮者となっているイギリス室内管弦楽団で、彼女と共演したことがあるというご縁で招聘されました。ヨーロッパで活躍の場を広げている成長株です。コルンゴルトとともに20世紀前半を代表するバーバーのヴァイオリン協奏曲は、ロマン派の香りを濃厚に残しつつ現代へとつながる要素も併せ持つ傑作。第1楽章と第2楽章の抒情的な表現力と第3楽章の無窮動的な音楽の技巧性をバエーヴァさんがどのように演奏するか。これは聴きものです。

③シューベルトの交響曲「ザ・グレート」は60分に及ぶ大曲。シューベルトらしい歌謡的な旋律はとても美しいですが、同じような音型の繰り返しも多く、とにかく長く感じがち。緊張感の乏しい演奏だと、聴く方には冗長に聞こえてしまいます。村中さんとOrchestra AfiAがどれだけ集中して、この曲に生命力を吹き込むことができるでしょううか。オーケストラを歌わせることにこだわる村中さんの指揮と、小編成オーケストラならではの美しいアンサンブル、そしてダイナミズムを高める瞬発力に期待が持てそうです。

***** 本公演は終了しました。 *****


【今後のコンサート・スケジュール】
◆Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.10」
 Quo Vadis「時の彼方へ」

2016年5月21日(木)19:00開演(18:30開場)
紀尾井ホール
指 揮:村中大祐
ピアノ:グローリア・カンパナー*
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:渡辺美穂
【曲目】
メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品40*
メンデルスゾーン:交響曲 第5番ニ長調 作品107

◆Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.11」
 Die Geburt der Tragodie「レの悲劇」

2016年10月11日(土)19:00開演(18:30開場)
紀尾井ホール
指 揮:村中大祐
ピアノ:イリーナ・メジューエワ*
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:渡辺美穂
【曲目】
ブラームス:悲劇的序曲 ニ短調 作品81
*ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番ニ短調 作品15*
*シューマン:交響曲 第4番 ニ短調 作品120

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