当ブログ「Bravo! オペラ&クラシック音楽」の筆者が特別にお勧めするコンサートをご紹介するページです。年間150回くらいのクラシック音楽のコンサートとオペラを聴いていますが、その経験の中から、もっと多くの人に聴いていただきたいと思うコンサートおよび演奏家を選んで、紹介していこうと思います。そういう主旨ですので、このページは広告ではありません。
今回は、最近すっかりお気に入りになってしまった Orchestra AfiA の次回公演をご紹介します。
Orchestra AfiAの演奏は、息の合った緊密で揺るぎないアンサンブルと楽器本来の音色が濁りなく発せられるクリアなサウンドが魅力。それが芸術監督の村中大祐さんの手にかかると、旋律が活き活きと歌い、豊潤な響きとなって、生命力の溢れる瑞々しい音楽になるのです。そこからは、村中さんもオーケストラのメンバーの皆さんも音楽が大好きで、演奏する喜びが伝わって来ます。そのようなOrchestra AfiAの演奏を、是非とも聴いていただきたいと思います。
Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.11
“Die Geburt der Tragödie”「Reの悲劇」
それは隠された愛、そして希望の始まり・・・
2016年10月15日(土)18:00開演
紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6-5)
指 揮:村中大祐
ピアノ:イリーナ・メジューエワ*
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:渡辺美穂
【曲目】
ブラームス:悲劇的序曲 ニ短調 作品81
ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15*
シューマン:交響曲 第4番 ニ長調 作品120
【チケット】
S席=9,000円 A席=8,000円 B席=7,000円 学生席=3,000円(ゲネプロ観覧=5,000円)
詳しい情報とチケットのお申し込みは、AfiA Office へ。
WEB http://afia.info または TEL 080-3347-8118
コンサートの詳細は下記のチラシをご覧ください(クリックすると拡大表示されます)。

【過去の公演について ~ご参考までに】
Orchestra AfiAの過去のコンサートの様子は、コチラをご参照ください。
●2015年5月12日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.10
●2015年12月11日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.8
●2016年2月18日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.9
【Orchestra AfiAとは?】
指揮者の村中大祐さんがご自身の音楽を表現するために2013年に設立したオーケストラ。母体となったのは2006年から活動していた「横浜オペラ未来プロジェクト」の横浜OMPオーケストラで、世界に通用するオペラを上演することを目指していたものです。その後再編成され、アフィア“AfiA”(Accademia filarmonica international Association)所属のオーケストラとして2013年に再始動しました。以来、「自然と音楽」をテーマにしたコンサートを年3回のペースで開催しています。
室内オーケストラの規模で編成され、メンバーは、ソリストやフリーの演奏家とN響や東京フィルなどのプロ・オーケストラのトップ奏者などで構成されています。コンサートマスターには、三浦章宏さん(東京フィル コンサートマスター)、ロベルト・バラルディさん(伊・ヴェネチア・フェニーチェ歌劇場 コンサートマスター)、渡辺美穂さん(元東京フィル 第2ヴァイオリン・フォアシュピーラー、元大阪フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター)らの実力派が名を連ねています。
【ここが聴き所!!】
①タイトルに掲げられている「Reの悲劇」の通り、今回演奏される3曲はすべてニ短調で書かれています。ニ短調という調性が持つ「悲劇的」な匂い。ブラームスのピアノ協奏曲第1番は、クララ・シューマンらの助言を得ながら1857年に完成しましたが、その前年に恩人であるロベルト・シューマンが亡くなっていて、未亡人となったクララへの秘められた恋情や苦悩が垣間見える作品です。とくに第2楽章はシューマンの死後に新たに書き直されたとされていて、美しく抒情的な緩徐楽章ですが、ロマンティックな旋律の陰に悲劇的な匂いが漂っています。一方、シューマンの交響曲第4番は1841年の作で、妻クララの誕生日に贈られましたが評判はあまり良くなく、出版されないまま改訂されることになります。初稿版を高く評価していたブラームスは、シューマンの死後にこれを出版させますが、そのことを巡ってクララと仲違いしてしまうのです。何やら、シューマンとクララ、そしてブラームスの人間関係の陰に隠された愛と葛藤が秘められていると考えると、音楽の聞こえ方が違って来そうです。

②ブラームスのピアノ協奏曲第1番でソリストとして呼ばれたイリーナ・メジューエワさんは、Orchestra AfiAとは2度目の共演になりますので、息の合った演奏を聴かせてくれることでしょう。この曲はよく「ピアノ付き交響曲」と呼ばれるように管弦楽の部分が重厚でシンフォニックに書かれていますので、そこを活かすようにオーケストラが比較的大きな編成で演奏することが多いのです。今回はもちろん小編成のままで演奏されますので、Orchestra AfiA特有の引き締まったシャープなアンサンブルと、メジューエワさんの上品で華麗な独奏ピアノとの駆け引きは、この曲からまったく新しいイメージを生み出すかもしれません。聴き応え十分だと思います。
③村中さんが得意とするドイツ・ロマン派の音楽の中で、今回のメインとなるのはシューマンの交響曲第4番。悲劇的な匂いを漂わせつつも、躍動的で生命力に溢れ、また抒情性も浪漫性もたっぷりの名曲です。Orchestra AfiAの引き締まったアンサンブルと質感の高い音色、そしてしなやかに旋律を歌わせ、オーケストラと瑞々しく音楽を創り出していく村中さんの指揮。第2楽章にはヴァイオリンのソロもありますから、コンサートマスターの渡辺美穂さんの独奏にも注目しましょう。Orchestra AfiAは、どんなに「悲劇的」な曲であっても、演奏する楽しさを目一杯伝えてくれると思います。
5月12日(木)・紀尾井ホールへ是非とも足をお運び下さい!!
新しい発見が必ずあると思います!!
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今回は、最近すっかりお気に入りになってしまった Orchestra AfiA の次回公演をご紹介します。
Orchestra AfiAの演奏は、息の合った緊密で揺るぎないアンサンブルと楽器本来の音色が濁りなく発せられるクリアなサウンドが魅力。それが芸術監督の村中大祐さんの手にかかると、旋律が活き活きと歌い、豊潤な響きとなって、生命力の溢れる瑞々しい音楽になるのです。そこからは、村中さんもオーケストラのメンバーの皆さんも音楽が大好きで、演奏する喜びが伝わって来ます。そのようなOrchestra AfiAの演奏を、是非とも聴いていただきたいと思います。
Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.11
“Die Geburt der Tragödie”「Reの悲劇」
それは隠された愛、そして希望の始まり・・・
***** 本公演は終了しました。 *****
2016年10月15日(土)18:00開演
紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6-5)
指 揮:村中大祐
ピアノ:イリーナ・メジューエワ*
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:渡辺美穂
【曲目】
ブラームス:悲劇的序曲 ニ短調 作品81
ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15*
シューマン:交響曲 第4番 ニ長調 作品120
【チケット】
S席=9,000円 A席=8,000円 B席=7,000円 学生席=3,000円(ゲネプロ観覧=5,000円)
詳しい情報とチケットのお申し込みは、AfiA Office へ。
WEB http://afia.info または TEL 080-3347-8118
コンサートの詳細は下記のチラシをご覧ください(クリックすると拡大表示されます)。


【過去の公演について ~ご参考までに】
Orchestra AfiAの過去のコンサートの様子は、コチラをご参照ください。
●2015年5月12日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.10
●2015年12月11日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.8
●2016年2月18日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.9
【Orchestra AfiAとは?】

指揮者の村中大祐さんがご自身の音楽を表現するために2013年に設立したオーケストラ。母体となったのは2006年から活動していた「横浜オペラ未来プロジェクト」の横浜OMPオーケストラで、世界に通用するオペラを上演することを目指していたものです。その後再編成され、アフィア“AfiA”(Accademia filarmonica international Association)所属のオーケストラとして2013年に再始動しました。以来、「自然と音楽」をテーマにしたコンサートを年3回のペースで開催しています。
室内オーケストラの規模で編成され、メンバーは、ソリストやフリーの演奏家とN響や東京フィルなどのプロ・オーケストラのトップ奏者などで構成されています。コンサートマスターには、三浦章宏さん(東京フィル コンサートマスター)、ロベルト・バラルディさん(伊・ヴェネチア・フェニーチェ歌劇場 コンサートマスター)、渡辺美穂さん(元東京フィル 第2ヴァイオリン・フォアシュピーラー、元大阪フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター)らの実力派が名を連ねています。
【ここが聴き所!!】
①タイトルに掲げられている「Reの悲劇」の通り、今回演奏される3曲はすべてニ短調で書かれています。ニ短調という調性が持つ「悲劇的」な匂い。ブラームスのピアノ協奏曲第1番は、クララ・シューマンらの助言を得ながら1857年に完成しましたが、その前年に恩人であるロベルト・シューマンが亡くなっていて、未亡人となったクララへの秘められた恋情や苦悩が垣間見える作品です。とくに第2楽章はシューマンの死後に新たに書き直されたとされていて、美しく抒情的な緩徐楽章ですが、ロマンティックな旋律の陰に悲劇的な匂いが漂っています。一方、シューマンの交響曲第4番は1841年の作で、妻クララの誕生日に贈られましたが評判はあまり良くなく、出版されないまま改訂されることになります。初稿版を高く評価していたブラームスは、シューマンの死後にこれを出版させますが、そのことを巡ってクララと仲違いしてしまうのです。何やら、シューマンとクララ、そしてブラームスの人間関係の陰に隠された愛と葛藤が秘められていると考えると、音楽の聞こえ方が違って来そうです。

②ブラームスのピアノ協奏曲第1番でソリストとして呼ばれたイリーナ・メジューエワさんは、Orchestra AfiAとは2度目の共演になりますので、息の合った演奏を聴かせてくれることでしょう。この曲はよく「ピアノ付き交響曲」と呼ばれるように管弦楽の部分が重厚でシンフォニックに書かれていますので、そこを活かすようにオーケストラが比較的大きな編成で演奏することが多いのです。今回はもちろん小編成のままで演奏されますので、Orchestra AfiA特有の引き締まったシャープなアンサンブルと、メジューエワさんの上品で華麗な独奏ピアノとの駆け引きは、この曲からまったく新しいイメージを生み出すかもしれません。聴き応え十分だと思います。
③村中さんが得意とするドイツ・ロマン派の音楽の中で、今回のメインとなるのはシューマンの交響曲第4番。悲劇的な匂いを漂わせつつも、躍動的で生命力に溢れ、また抒情性も浪漫性もたっぷりの名曲です。Orchestra AfiAの引き締まったアンサンブルと質感の高い音色、そしてしなやかに旋律を歌わせ、オーケストラと瑞々しく音楽を創り出していく村中さんの指揮。第2楽章にはヴァイオリンのソロもありますから、コンサートマスターの渡辺美穂さんの独奏にも注目しましょう。Orchestra AfiAは、どんなに「悲劇的」な曲であっても、演奏する楽しさを目一杯伝えてくれると思います。
5月12日(木)・紀尾井ホールへ是非とも足をお運び下さい!!
新しい発見が必ずあると思います!!
***** 本公演は終了しました。 *****
