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Bravo! オペラ & クラシック音楽

オペラとクラシック音楽に関する肩の凝らない芸術的な鑑賞の記録

【お勧めコンサート】終了/Orchestra AfiA 10/15(土)・紀尾井ホール/イリーナ・メジューエワ再登場!

2016年08月26日 23時00分00秒 | お勧めコンサート&オペラ
 当ブログ「Bravo! オペラ&クラシック音楽」の筆者が特別にお勧めするコンサートをご紹介するページです。年間150回くらいのクラシック音楽のコンサートとオペラを聴いていますが、その経験の中から、もっと多くの人に聴いていただきたいと思うコンサートおよび演奏家を選んで、紹介していこうと思います。そういう主旨ですので、このページは広告ではありません。
 今回は、最近すっかりお気に入りになってしまった Orchestra AfiA の次回公演をご紹介します。
 Orchestra AfiAの演奏は、息の合った緊密で揺るぎないアンサンブルと楽器本来の音色が濁りなく発せられるクリアなサウンドが魅力。それが芸術監督の村中大祐さんの手にかかると、旋律が活き活きと歌い、豊潤な響きとなって、生命力の溢れる瑞々しい音楽になるのです。そこからは、村中さんもオーケストラのメンバーの皆さんも音楽が大好きで、演奏する喜びが伝わって来ます。そのようなOrchestra AfiAの演奏を、是非とも聴いていただきたいと思います。

Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.11
“Die Geburt der Tragödie”「Reの悲劇」
それは隠された愛、そして希望の始まり・・・


***** 本公演は終了しました。 *****


2016年10月15日(土)18:00開演
紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6-5)
指 揮:村中大祐
ピアノ:イリーナ・メジューエワ*
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:渡辺美穂
【曲目】
ブラームス:悲劇的序曲 ニ短調 作品81
ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15*
シューマン:交響曲 第4番 ニ長調 作品120
【チケット】
S席=9,000円 A席=8,000円 B席=7,000円 学生席=3,000円(ゲネプロ観覧=5,000円)

詳しい情報とチケットのお申し込みは、AfiA Office へ。
WEB http://afia.info または TEL 080-3347-8118

コンサートの詳細は下記のチラシをご覧ください(クリックすると拡大表示されます)。
 

【過去の公演について ~ご参考までに】
 Orchestra AfiAの過去のコンサートの様子は、コチラをご参照ください。
 ●2015年5月12日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.10
 ●2015年12月11日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.8
 ●2016年2月18日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.9

【Orchestra AfiAとは?】
 指揮者の村中大祐さんがご自身の音楽を表現するために2013年に設立したオーケストラ。母体となったのは2006年から活動していた「横浜オペラ未来プロジェクト」の横浜OMPオーケストラで、世界に通用するオペラを上演することを目指していたものです。その後再編成され、アフィア“AfiA”(Accademia filarmonica international Association)所属のオーケストラとして2013年に再始動しました。以来、「自然と音楽」をテーマにしたコンサートを年3回のペースで開催しています。
 室内オーケストラの規模で編成され、メンバーは、ソリストやフリーの演奏家とN響や東京フィルなどのプロ・オーケストラのトップ奏者などで構成されています。コンサートマスターには、三浦章宏さん(東京フィル コンサートマスター)、ロベルト・バラルディさん(伊・ヴェネチア・フェニーチェ歌劇場 コンサートマスター)、渡辺美穂さん(元東京フィル 第2ヴァイオリン・フォアシュピーラー、元大阪フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター)らの実力派が名を連ねています。

【ここが聴き所!!】
①タイトルに掲げられている「Reの悲劇」の通り、今回演奏される3曲はすべてニ短調で書かれています。ニ短調という調性が持つ「悲劇的」な匂い。ブラームスのピアノ協奏曲第1番は、クララ・シューマンらの助言を得ながら1857年に完成しましたが、その前年に恩人であるロベルト・シューマンが亡くなっていて、未亡人となったクララへの秘められた恋情や苦悩が垣間見える作品です。とくに第2楽章はシューマンの死後に新たに書き直されたとされていて、美しく抒情的な緩徐楽章ですが、ロマンティックな旋律の陰に悲劇的な匂いが漂っています。一方、シューマンの交響曲第4番は1841年の作で、妻クララの誕生日に贈られましたが評判はあまり良くなく、出版されないまま改訂されることになります。初稿版を高く評価していたブラームスは、シューマンの死後にこれを出版させますが、そのことを巡ってクララと仲違いしてしまうのです。何やら、シューマンとクララ、そしてブラームスの人間関係の陰に隠された愛と葛藤が秘められていると考えると、音楽の聞こえ方が違って来そうです。

②ブラームスのピアノ協奏曲第1番でソリストとして呼ばれたイリーナ・メジューエワさんは、Orchestra AfiAとは2度目の共演になりますので、息の合った演奏を聴かせてくれることでしょう。この曲はよく「ピアノ付き交響曲」と呼ばれるように管弦楽の部分が重厚でシンフォニックに書かれていますので、そこを活かすようにオーケストラが比較的大きな編成で演奏することが多いのです。今回はもちろん小編成のままで演奏されますので、Orchestra AfiA特有の引き締まったシャープなアンサンブルと、メジューエワさんの上品で華麗な独奏ピアノとの駆け引きは、この曲からまったく新しいイメージを生み出すかもしれません。聴き応え十分だと思います。

③村中さんが得意とするドイツ・ロマン派の音楽の中で、今回のメインとなるのはシューマンの交響曲第4番。悲劇的な匂いを漂わせつつも、躍動的で生命力に溢れ、また抒情性も浪漫性もたっぷりの名曲です。Orchestra AfiAの引き締まったアンサンブルと質感の高い音色、そしてしなやかに旋律を歌わせ、オーケストラと瑞々しく音楽を創り出していく村中さんの指揮。第2楽章にはヴァイオリンのソロもありますから、コンサートマスターの渡辺美穂さんの独奏にも注目しましょう。Orchestra AfiAは、どんなに「悲劇的」な曲であっても、演奏する楽しさを目一杯伝えてくれると思います。

5月12日(木)・紀尾井ホールへ是非とも足をお運び下さい!!
新しい発見が必ずあると思います!!


***** 本公演は終了しました。 *****


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【お勧めコンサート】終了/Orchestra AfiA 5/12(木)・紀尾井ホール/グローリア・カンパナー登場!

2016年04月04日 23時00分00秒 | お勧めコンサート&オペラ
 当ブログ「Bravo! オペラ&クラシック音楽」の筆者が特別にお勧めするコンサートをご紹介するページです。年間150回くらいのクラシック音楽のコンサートとオペラを聴いていますが、その経験の中から、もっと多くの人に聴いていただきたいと思うコンサートおよび演奏家を選んで、紹介していこうと思います。そういう主旨ですので、このページは広告ではありません。
 今回は、2016年2月18日に素晴らしい演奏を聴かせていただいた Orchestra AfiA の次回公演をご紹介します。
 Orchestra AfiAの演奏は、息の合った緊密で揺るぎないアンサンブルと楽器本来の音色が濁りなく発せられるクリアなサウンドが魅力。それが芸術監督の村中大祐さんの手にかかると、旋律が活き活きと歌い、豊潤な響きとなって、生命力の溢れる瑞々しい音楽になるのです。そこからは、村中さんもオーケストラのメンバーの皆さんも音楽が大好きで、演奏する喜びが伝わって来ます。そのようなOrchestra AfiAの演奏を、是非とも聴いていただきたいと思います。

Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.10
“Quo Vadis”「時の彼方へ」


***** 本公演は終了しました。 *****


2016年5月12日(木)19:00開演(18:30開場)
紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6-5)
指 揮:村中大祐
ピアノ:グローリア・カンパナー*
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:渡辺美穂
【曲目】
メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90「イタリア」
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品40*
メンデルスゾーン:交響曲 第5番ニ長調 作品107「宗教改革」
【チケット】
S席=8,000円 A席=7,000円 B席=6,000円 学生席=3,000円

詳しい情報とチケットのお申し込みは、AfiA Office へ。
WEB http://afia.info または TEL 080-3347-8118

コンサートの詳細は下記のチラシをご覧ください(クリックすると拡大表示されます)。
 

【過去の公演について ~ご参考までに】
 Orchestra AfiAの過去のコンサートの様子は、コチラをご参照ください。
 ●2015年12月11日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.8
 ●2016年2月18日「自然と音楽」演奏会シリーズ Vol.9

【Orchestra AfiAとは?】
 指揮者の村中大祐さんがご自身の音楽を表現するために2013年に設立したオーケストラ。母体となったのは2006年から活動していた「横浜オペラ未来プロジェクト」の横浜OMPオーケストラで、世界に通用するオペラを上演することを目指していたものです。その後再編成され、アフィア“AfiA”(Accademia filarmonica international Association)所属のオーケストラとして2013年に再始動しました。以来、「自然と音楽」をテーマにしたコンサートを年3回のペースで開催しています。
 室内オーケストラの規模で編成され、メンバーは、ソリストやフリーの演奏家とN響や東京フィルなどのプロ・オーケストラのトップ奏者などで構成されています。コンサートマスターには、三浦章宏さん(東京フィル コンサートマスター)、ロベルト・バラルディさん(伊・ヴェネチア・フェニーチェ歌劇場 コンサートマスター)、渡辺美穂さん(元東京フィル 第2ヴァイオリン・フォアシュピーラー、元大阪フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター)らの実力派が名を連ねています。

【ここが聴き所!!】
①今回は、村中さんが得意とするメンデルスゾーンの交響曲を2曲まとめて演奏するという豪華なプログラム。今年は村中さんの師匠であるペーター・マークの没後15年に当たるので、彼の得意としていたメンデルスゾーンを採り上げることで「ペーター・マークに捧げる演奏会」にするとのことです。Orchestra AfiAの緻密で引き締まったアンサンブルと、しなやかに旋律を歌わせる表現力で、ドイツ・ロマン派の天才メンデルスゾーンの神髄に迫る演奏が聴けそうです。交響曲第4番「イタリア」は躍動的なリズムが特徴的な名曲ですが、1833年、メンデルスゾーンが24歳の時に完成しました。一方第5番「宗教改革」はそれより前の1830年に作曲され2年後に初演されています。

②2つの交響曲に挟まるカタチで演奏されるシューマンの「ピアノ協奏曲 イ短調」でソロを受け持つのは、アルゲリッチの後継とまで言われる若き実力者、グローリア・カンパナーさん。世界各国で賞賛される若き天才ピアニストの登場です。村中さんが国際招聘指揮者となっているイギリス室内管弦楽団で、2015年にロンドン・デビュー。その時に共演したのもシューマンのピアノ協奏曲だったのです。
 カンパナーさんは1986年、イタリアのヴェネツィア生まれ。4歳の時ピアノを始め、12歳でヴェネツィア交響楽団と共演デビュー、バデレフスキ国際コンクール、イブラ・グランド・プライズ、第11回モロッコ国際ピアノコンクールなど国内外コンクールで優勝ほか受賞歴が多数あり、ソリスト、室内楽奏者として世界各地の音楽祭などで活躍しています。シューマン、ラフマニノフのデビューCDが2013年EMIよりリリース。イヴリー・ギトリス、アナ・チュマチェンコ、ミハイル・クーゲル、セルゲイ・クリロフなどと共演。中国、ブラジルでのリサイタルツアー、スイス・イタリア語放送管弦楽団、RAI国立交響楽団、クレモナ四重奏団、アンナ・ティフ(ヴァイオリン)との共演など、更なる活躍が期待されているライジング・スターです。
 シューマンのピアノ協奏曲は、「これぞロマン派!!」といいたくなるくらいのロマンティックな曲ですね。カンパナーさんがどのような歌心で聴かせてくれるか本当に楽しみです。

5月12日(木)・紀尾井ホールへ是非とも足をお運び下さい!!
新しい発見が必ずあると思います!!


***** 本公演は終了しました。 *****



【今後のコンサート・スケジュール】
◆Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.11」
 Die Geburt der Tragodie「レの悲劇」

2016年10月11日(土)19:00開演(18:30開場)
紀尾井ホール
指 揮:村中大祐
ピアノ:イリーナ・メジューエワ*
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:渡辺美穂
【曲目】
ブラームス:悲劇的序曲 ニ短調 作品81
ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番ニ短調 作品15*
シューマン:交響曲 第4番 ニ短調 作品120

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【お勧めコンサート】終了/Orchestra AfiA 2/18(木)・紀尾井ホール/アレーナ・バエーヴァ登場!

2016年01月20日 23時00分00秒 | お勧めコンサート&オペラ
 当ブログ「Bravo! オペラ&クラシック音楽」の筆者が特別にお勧めするコンサートをご紹介するページです。年間150回くらいのクラシック音楽のコンサートとオペラを聴いていますが、その経験の中から、もっと多くの人に聴いていただきたいと思うコンサートおよび演奏家を選んで、紹介していこうと思います。そういう主旨ですので、このページは広告ではありません。
 今回は、2015年12月11日に初めて聴かせていただいた Orchestra AfiA の次回公演をご紹介します。
 Orchestra AfiAの演奏は、息の合った緊密で揺るぎないアンサンブルと楽器本来の音色が濁りなく発せられるクリアなサウンドが魅力。それが芸術監督の村中大祐さんの手にかかると、旋律が活き活きと歌い、豊潤な響きとなって、生命力の溢れる瑞々しい音楽になるのです。そこからは、村中さんもオーケストラのメンバーの皆さんも音楽が大好きで、演奏する喜びが伝わって来ます。そのようなOrchestra AfiAの演奏を、是非とも聴いていただきたいと思います。

Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.9
“Frühlingstraum”「想春歌」


***** 本公演は終了しました。 *****


2016年2月18日(木)19:00開演(18:30開場)
紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6-5)
指 揮:村中大祐
ヴァイオリン:アレーナ・バエーヴァ
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:依田真宣(東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター)
【曲目】
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」作品26
バーバー:ヴァイオリン協奏曲 作品14
シューベルト:交響曲 第9番 ハ長調 D.944「ザ・グレート」
【チケット】
S席=8,000円 A席=7,000円 B席=6,000円 学生席=3,000円

詳しい情報とチケットのお申し込みは、AfiA Office へ。
WEB http://afifa.info または TEL 080-3347-8118

コンサートの詳細は下記のチラシをご覧ください(クリックすると拡大表示されます)。


【Orchestra AfiAとは?】
指揮者の村中大祐さんがご自身の音楽を表現するために2013年に設立したオーケストラ。母体となったのは2006年から活動していた「横浜オペラ未来プロジェクト」の横浜OMPオーケストラで、世界に通用するオペラを上演することを目指していたものです。その後再編成され、アフィア“AfiA”(Accademia filarmonica international Association)所属のオーケストラとして2013年に再始動しました。以来、「自然と音楽」をテーマにしたコンサートを年3回のペースで開催しています。
 室内オーケストラの規模で編成され、メンバーは、ソリストやフリーの演奏家とN響や東京フィルなどのプロ・オーケストラのトップ奏者などで構成されています。コンサートマスターには、三浦章宏さん(東京フィル コンサートマスター)、ロベルト・バラルディさん(伊・ヴェネチア・フェニーチェ歌劇場 コンサートマスター)、渡辺美穂さん(元東京フィル 第2ヴァイオリン・フォアシュピーラー、元大阪フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター)らの実力派が名を連ねています。

【ここが聴き所!!】
①序曲「フィンガルの洞窟」は、村中さんが得意とするメンデルスゾーン。Orchestra AfiAの緻密でキレの良いアンサンブルで、スコットランドの波立つ海とゴツゴツした岩肌の景色が目に浮かびそう。

②バーバーの「ヴァイオリン協奏曲」でソロを受け持つのは、ロシア出身のアレーナ・バエーヴァさん。日本ではまだあまり馴染みのない名前ですが、2007年に開催された第3回仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で優勝していて、その時のCDも発売されています。ただしAlena Baevaの読みが、CDではアリョーナ・バーエワとなっています(検索する際は要注意)。村中さんが国際招聘指揮者となっているイギリス室内管弦楽団で、彼女と共演したことがあるというご縁で招聘されました。ヨーロッパで活躍の場を広げている成長株です。コルンゴルトとともに20世紀前半を代表するバーバーのヴァイオリン協奏曲は、ロマン派の香りを濃厚に残しつつ現代へとつながる要素も併せ持つ傑作。第1楽章と第2楽章の抒情的な表現力と第3楽章の無窮動的な音楽の技巧性をバエーヴァさんがどのように演奏するか。これは聴きものです。

③シューベルトの交響曲「ザ・グレート」は60分に及ぶ大曲。シューベルトらしい歌謡的な旋律はとても美しいですが、同じような音型の繰り返しも多く、とにかく長く感じがち。緊張感の乏しい演奏だと、聴く方には冗長に聞こえてしまいます。村中さんとOrchestra AfiAがどれだけ集中して、この曲に生命力を吹き込むことができるでしょううか。オーケストラを歌わせることにこだわる村中さんの指揮と、小編成オーケストラならではの美しいアンサンブル、そしてダイナミズムを高める瞬発力に期待が持てそうです。

***** 本公演は終了しました。 *****


【今後のコンサート・スケジュール】
◆Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.10」
 Quo Vadis「時の彼方へ」

2016年5月21日(木)19:00開演(18:30開場)
紀尾井ホール
指 揮:村中大祐
ピアノ:グローリア・カンパナー*
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:渡辺美穂
【曲目】
メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品40*
メンデルスゾーン:交響曲 第5番ニ長調 作品107

◆Orchestra AfiA「自然と音楽シリーズ Vol.11」
 Die Geburt der Tragodie「レの悲劇」

2016年10月11日(土)19:00開演(18:30開場)
紀尾井ホール
指 揮:村中大祐
ピアノ:イリーナ・メジューエワ*
管弦楽:Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)
コンサートマスター:渡辺美穂
【曲目】
ブラームス:悲劇的序曲 ニ短調 作品81
*ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番ニ短調 作品15*
*シューマン:交響曲 第4番 ニ短調 作品120

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