Bravo! オペラ & クラシック音楽

オペラとクラシック音楽に関する肩の凝らない芸術的な鑑賞の記録

2/11(月・祝)クルレンティス&ムジカ・エテルナ/話題の初来日にコパチンスカヤが加わりチャイコフスキーの概念を覆すパフォーマンス

2019年02月11日 23時00分00秒 | クラシックコンサート
テオドール・クルレンティス&ムジカ・エテルナ
Theodore Currentzis & musicaAeterna


2019年2月11日(月・祝)15:00〜 すみだトリフォニーホール S席 1階 4列 23番 15,200円
指揮:テオドール・クルレンティス
ヴァイオリン:パトリツィア・コパチンスカヤ*
管弦楽:ムジカ・エテルナ
【曲目】
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35*
《アンコール》
 ミヨー:ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための組曲 作品157bより 第2曲*
     (ムジカエテルナ首席クラリネット奏者とデュオで)
 リゲティ:バラードとダンス(2つのヴァイオリンのための編曲)より「アンダンテ」*
     (ムジカエテルナ・コンサートマスターとデュオで)
 ホルヘ・サンチェス=チョン:クリン(1996) 〜コパチンスカヤに捧げる*
チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
《アンコール》
 チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」

 話題のテオドール・クルレンティスさんが率いるムジカ・エテルナというオーケストラの初来日公演。普通の規模のオーケストラがチェロ以外は何故か立って演奏するという。パトリツィア・コパチンスカヤさんがソリストとして共演する前半のチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」では、オーケストラは普通に腰掛けていたが、後半の交響曲では本当に立って演奏していた。すみだトリフォニーホールはステージが低い方だが、4列目で聴いていても普段とは違った音の出る位置のためか、音が頭の上を通っていく感じが強かった。
 前半の協奏曲では、コパチンスカヤさんのかなり独特な弾き方をどう評価するかであろう。中央ヨーロッパあたりの民族色たっぷりの歌わせ方は、ヴァイオリンというよりはフィドルのイメージ。それが超絶技巧的に巧いのである。会場ではウケていたが、まあ、予想していたこととはいえ、私としては・・・・。少なくとも、チャイコフスキー自身が望ん音楽ではないと思うので、この後聴くことはないであろう。
 後半の「交響曲 第4番」は、立って演奏するためか、金管の音の抜けが良く、派手なことこの上ない。現代的といえばその通りであって、古典的に曲を古典的に演奏するといった価値観とは真逆になる。演奏自体はかなり巧いといえる。後は聴く側の評価次第、好き嫌いで判断しても良いだろう。チャイコフスキーの曲をコンサートで聴いた後、「チャイコフスキーってやっぱりいいよね〜」という会話が会場で必ずのように聞かれるものだが、今日のコンサートはそのセリフが合っていないと感じた。キャーキャー絶叫するような女性のBravoも飛んでいたし、クラシック音楽界としてはこのような新しい風が吹くことも必要だし良いことだとは思うが、私はパスしたい。

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