キク科 ツワブキ属 ツワブキ
本州の福島県以南の本州から四国、九州に分布する多年草です、海岸近くの林の縁で見られます。
冬でも葉が枯れず、秋から冬にかけて花がさきます。
地下から長い葉柄をのばして葉がつきます、葉は大形の円形から多角形で、葉柄側が切れ込みます。
葉は濃い緑色で厚くつやがあります。葉につやがあるので「艶蕗」から「ツワブキ」とよばれるようになったそうです。
秋の終わりころから花茎がのびます、高さは30センチから60センチ、途中で枝分かれして数個の花がさきます。
花は黄色の花弁を持つ舌状花が周りを囲み、中心に筒状花が集まっています。
中心の筒状花は、筒状の花弁の先が5枚に割れます、花が開くとまず雄しべ5本が花粉を出します。
花粉を出し終わると雄性期が終わり、雌しべの花柱が花の外にのびてきて、先が2枚に割れて反り返ります、これが雌性期です。
下の写真で、「イチモンジセセリ」のとまっている花は縁側の筒状花が開いて花粉を出しています。
右下側の花は、中心が雄性期で、周りは花柱がのびて雌性期になろうとしています。
筒状花は、縁のほうから花が順に開いてゆきます。
花が終わると、「タンポポ」のように綿毛のついた種子がつくられて、風に乗って飛んでゆきます。