キク科 ベニバナボロギク属 ベニバナボロギク
アフリカ原産の1年草、戦後福岡県で発見され徐々に北上し、現在では関東地方以西の本州から四国、九州に分布を広げています。
林の縁や草地など少し湿った場所で見られます。
高さは30センチから1メートルに立ち上がります、時には群生する場合もあります。
茎はあまり分岐せず、上部で花枝となって分かれます。
葉は互生、先のとがった細長い卵型で荒く鋸歯があります、下部の葉は深くさける場合もあります。
茎の上部で花柄が分かれて数個の花がさきます。
花は細い筒状花のみで、緑色の総苞に包まれています。
白色の花ですが先端部が紅色になり、花が下向きにさくのも特徴です。
手前に見える総苞片の先が丸いのはつぼみです。
下向きの花は、雌しべの花柱が飛び出して先が割れています。
花が終わると総苞は上向きになります、中の種子が熟すと総苞が開いて冠毛のついた種子があらわれます。
冠毛がタンポポのようにきれいに並ばないので「ボロギク」とよばれ、花の先端が紅色なので「ベニバナボロギク」の名前になったそうです。