二日目の夜は、日本人駐在員との会食。現地で合流したもう一人の日本人出張者、現地韓国人職員もいっしょです。
駐「この前、取引先に教えてもらったいい店があるんですよ。鰻の店ですが」
犬「鰻ですか。昨日、ヌタウナギを食べたばかりですが…」
駐「そうでしたか。じゃ別の店にしましょうか」
犬「いえ、ミンムルチャンオとコムチャンオはぜんぜん違いますから。
行ってみると、私も駐在時代に行ったことのある、プクチャンドン(北倉洞)のお店でした。
鰻は、たぶん日本の植民地時代に韓国でも食べ始めるようになったんでしょう。
今回の二泊三日の出張は、初日の夜が中華料理、二日目が日本料理で、純粋な韓国料理は昼御飯で食べたテンジャンチゲ(味噌鍋)だけでした。
鰻には日本風(だけど微妙に違う)タレ焼きと、塩焼き、コチュジャン焼きがあり、すべて頼みました。塩焼きをごま油+塩につけ、サンチュやケンニプ(エゴマの葉)に巻いて食べるのが美味。酒は焼酎が合うようです。
「ニュースがあるんだよ」
駐在員がにこにこ顔で切り出します。
犬「いいニュースみたいですね」
駐「うん、実は結婚したんだ」
犬「えっ!! 相手は日本人ですか」
駐「韓国人」
犬「!!!」
この駐在員、今年59歳で、3年ほどまえに赴任してきたとき、すでに日本の奥さんとは離婚していました。二人の娘さんはもう社会人。着任当初から、
「だれかいい人がいないか」
と婚活に励んでいるようでしたが、冗談だと思っていました。
犬「どのぐらいつきあったんですか」
駐「1年半。ソゲティングでね」
犬「ソゲティング!」
ソゲティング(소개팅)とは、日本語言えば合コンのようなもの。紹介(ソゲ)とミーティングの合成語だと思います。よく聞いてみると、友達からの紹介というよりは、斡旋所のようなところで紹介してもらったようです。
「相手は何歳?」
「13歳下。あっちもバツイチで、25歳の息子がいるって」
「コミュニケーションは何語で?」
「そりゃ日本語だよ。ぼくは韓国語できないから」
なんでも、日本の大学を出て、仕事もして、15年ぐらい日本にいたらしく、日本語はペラペラらしい。
「いい人を見つけましたね!」
「この歳で韓国で独り暮らしはきついからね。今度韓国に来たとき、紹介するよ」
いつもなら、二次会は世宗文化会館裏の雑居ビル地下のスナックに行くところですが、今回はそうした事情があるので、一次会でお開きに。
幸せな家庭になることをお祈りします。
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