犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ギャンブル依存症

2024-03-24 15:27:21 | 日々の暮らし(2021.2~)

 違法なスポーツ賭博でドジャースを解雇された水原一平氏が、「自分はギャンブル依存症だ」と告白したという報道がありました。

 土曜日の夜に行った飲み屋でも、その話題になりました。

 そこのアルバイトに、大学で心理学を専攻している学生がいます。彼は将来、心理カウンセラーを目指していて、心理士の国家資格もとるつもりらしい。

「ギャンブル依存症って、どういう心理状態なんだろうね。不労所得が得たいのかな。働かないで大金を儲けようっていう…」

「いえ、賭け事のスリルに快感を感じるんだと思います」

「病気だから、薬を飲めば治るの?」

「そう簡単なものじゃないみたいです。依存症の施設では、グループ討議などで、自分の体験や考え方をさらけ出して、反省し、二度とくり返さないようにしています」


 ギャンブルをすると、ドーパミンという快楽物質が分泌され、快感を感じようになります。一方、脳からは、衝動行動を理性的に抑えるセロトニンという神経伝達物質もあります。両者のバランスが崩れ、快楽を求める欲望が、それを押さえようとする意思を上回るようになると、ギャンブルにのめり込むことになるんだそうです。

 私の次女の夫の、父方のおじいさんが、かつてアルコール依存症でしたが、施設に入所後、依存症を克服。地域の「禁酒協会(?)」の会長になって、禁酒運動をしていたと聞いたことがあります。おじいさんは、現在も90歳を越えてお元気です。

 私の父も、アルコール依存症と診断され、隔離病棟に強制入院させられたことがありましたが、克服することはできず、40代で胃癌を発症、50歳を目前にして亡くなりました。

 〇〇依存症の克服は、相当に困難なことのようです。

 パチンコや競馬などにはまる人によくあるのは、始めて間もないころ、ビギナーズラックで大勝ちし、そのときの快感が忘れられなくて、負けが込んできても「夢をもう一度」で、ずるずると続けてしまうというパターンだと聞いたことがあります。

 私の以前の職場で、単身で旅行していたケニアで賭博詐欺に引っ掛かり、数十万円をまきあげられたという失敗談を聞いたことがあります。いかさまポーカーだったのでしょう、最初に大勝ちさせてもらって、徐々に掛け金が多くなり、最後の大勝負で負けて、クレジットカードで払わされたそうです。そのころの『地球の歩き方』に同様の被害経験が複数載っていましたから、日本人がよくカモになっていたのかもしれません。

 水原一平氏の場合、現金払いではなく、カード払いでやっていたのがいけなかったんじゃないでしょうか。負けが込むうちに、損を取り返すために、確率の低いものに大金を賭けて負け続ける。気づいてみれば、何億円も負けていた…。

 真偽不明ながら、水原氏は、学歴詐称とか、カジノのディーラーの学校に通ったことがあるとも報道され、どんな人物なのかよくわかりません。

 ただ、これまで献身的に大谷翔平選手に尽くしてきた姿が伝えられており、それを見ると「根っからの悪人」ではないように思います。

「ギャンブル依存症」ならば、専門のカウンセリングを受けて克服し、大谷選手のため、家族のためにも、なんとか立ち直ってほしいです。


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