犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

山陰便り~出雲大社

2024-05-07 23:11:20 | その他諸国便り

 出雲大社での挙式は、新郎は紋付き袴、新婦は白無垢で、純和風。

 新郎新婦がブライダルハウスで着付けをしている間、1歳3か月の孫娘を私たちが預かりました。この日に備えて東京で「予行演習」した甲斐あって、大泣きすることもありませんでした。

 挙式は午後。それに先だって、出雲大社のすぐ近くで、前の晩に食べ損ねた「出雲そば」を食べました。

 そこへスウェーデンのご両親が合流。

 お父さんはスーツに、明るいブルーのネクタイを締めていました。

 四女の夫から、

「スウェーデンは、白いネクタイはお葬式のときに締める」

と聞いていたので、その話題に振ると、お父さんは気にされて、

「それは知らなかった。どこかで白いネクタイを買えないか」

というのですね。

(外国人だし、別に構わないと思うけどなあ)

と思いつつ、新郎新婦が衣装を借りたブライダルハウスに問い合わせると、快く貸してくれました。

 娘の結婚式に出るのはこれで4回目。

 4人娘だから当然と思われるかもしれませんが、実は次女はモルジブで新婚旅行を兼ねて「二人だけの結婚式」をしたので、私たち夫婦は出ていません。

 そのかわり、長女が結婚式を二回したのですね(再婚したわけではありません)。

 一回目は岩手の盛岡八幡宮での神前結婚式

盛岡八幡宮の結婚式

 二回目はクレイジーな人前結婚式

クレイジーな結婚式

 三女は、今年の1月に、フィリピン山岳民族の伝統結婚式を挙げました。

フィリピン便り~伝統結婚式

 神前結婚式は、自分のものを含めてこれが三回目ですけれども、手順はすっかり忘れている。事前に神主さんから、新郎・新婦の父親が執り行う「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」の説明をしていただき、新郎のお父さんにも英語で伝えました。

 普通の神社は「2礼2拍手1礼」なのに、出雲大社は「2礼4拍手1礼」というのが特徴なんだそうです。

 厳粛な婚礼の儀式の間にも、四女の娘(1歳3か月)、長女の次男(生後半年)がぐずってあやされる場面があったのは、仕方のないところ。

 式の後、本殿の前で記念撮影。



スウェーデンのご両親にとって、神社も、神前結婚式も珍しい。

「あの太い縄はどんな意味があるんですか?」

「注連縄(しめなわ)ですね。意味…。」


 答えられないので、近くにいた神社の女性(巫女?)に聞きました。

「意味ですか…。ちょっと聞いて参りますね」

 後で聞いたところでは、注連縄は神々の世界と人間の世界を隔てる印だということでした。いろいろ聞かれても答えられないので、社務所で英語版のパンフレットをもらってきて、ご両親に渡しました。

 新郎新婦は、天井部分が跳ね上がる特別仕様のブライダルカーに乗って、ブライダルサロンで着替え。


トヨタクラウンブライダルカー。生産中止で、これ1台しか残っていないらしい

 私たちもそこで式服や着物を着換えます。その後は、披露宴会場のある松江にめいめいの車で移動しました。


6人の孫たちが勢揃い

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