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「地のはてから(上)」感想

2016年12月08日 09時54分48秒 | 乱読本感想
「地のはてから(上)」
乃南 アサ
講談社 2013年3月16日

2014年12月24日 18:47
★3
しょっぱなから大正年間の文章。
全てルビが振ってあるけれどちょっと逃げそうになった。
「北海道移住手引草」に書かれた政府発の甘い文字に乗せられて北海道の最も西に移住した人たち。
主人公”とわ”の物語は生活に困窮した両親の移住から始まる。
子供を守り育てる為だけに生きるとわの母親。
生活苦から奉公に出されるとわ。
物語ではあるけれど、物語のようにこの先にとってつけたような幸せは待っていないだろうなと思わせる展開。
奉公先でけなげに生きるとわが愛おしい。

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