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読書感想「アイネクライネナハトムジーク」伊坂幸太郎

2017年10月25日 09時51分57秒 | 乱読本感想
アイネクライネナハトムジーク
伊坂幸太郎
幻冬舎 2017年8月4日


★5
2017年10月25日 09:50
伊坂作品はほぼ、タイトルだけ見て買う。
「アイネクライネナハトムジーク」って、かの有名なあのクラシック音楽のタイトルのようだけど、
伊坂幸太郎ならひょっとして・・・アイネさん、クライネさん、ナハトムジークさん、3人の殺し屋!?
宇宙人!?
AI(人工知能)!?
何でも有り~~の人だもんね、と、目次を見て、『むふっ』っと笑ってしまった。
アイネクライネ
ライトヘビー
ドクメンタ
ルックスライク
メイクアップ
ナハトムジーク
アイネクライネナハトムジークがみごとに分割され、そのあいだにあるカタカナも英語!?なのか?
目次からして期待を裏切らない。

さて、これは1つの長編なのだろうか?
それとも6つの短編?
ちょこっと表紙を見れば解ることもあえて無視して読んでいく。

アイネクライネに登場したボクサーがライトヘビーにも出ている。
ボクサー繋がりの話なのか?
緩く繋がるのか、強く繋がるのか、そういうことを考えて読むのが楽しい。
読み進むと、あれっ!?この名前、前にも登場してた!
あれっ!?あの親子!あの友達!・・・神経細胞の樹状突起のように広がり繋がっていく人間関係。
それは時間も超えて広がっていく。
珍しくサスペンス要素がないが、意外な人たちが繋がりワクワク。
優しい人間関係が広がっていくなかで、伊坂幸太郎特有の言い回し、登場人物のキャラに『むふっ』とする。
織田真一とか斉藤さん、個人的に一番ウケたのはラウンドボーイのあの動作、『うへへっ』
どこかの伊坂作品にまたちょこっと登場して欲しい。
彼の人生を見てみたい。

”あとがき”で、これらの作品の成り立ちを知った。
最初は短編として作られたようだが、やっぱり1つの長編小説だよなぁ~と思っている。
それにしても、”斉藤さん”一応最初から斉藤和義さんをイメージして読んでいたけれど、まさかの本物!(いや、厳密に言えば本物じゃない)で嬉しくなった。

※『むふっ』『うへへっ』は私の心の笑い声。
他の作家さんの作品ではこういう笑いはしないけど、伊坂作品ではけっこうする笑いです。




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