パンセ(みたいなものを目指して)

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完敗(アジア杯 イラク戦)

2024年01月20日 09時00分17秒 | サッカー

ランキングではなく、勝ったほうが強かった!
という当たり前の事実を再確認せされらたような昨日のアジアカップのイラク戦
明らかに勝ちに値するのはイラクの方だと試合途中から思わざるを得なかった

強さは戦術面、スキル面、体力面、経験、そして気持ちの面が一体となって
現れた結果だが、昨日のイラクは気合が違っていた
それが端的に現れたのがPKかと思われたシーン
一旦主審はPKを選択したが、VARで確認するとイラク選手の足が先に
ボールに触れていてノーファウルとなった

その他にも必死になって右サイドからのセンタリングを防いだシーンがあった
それは執念とも言えるプレーだった
イラク選手は後半、足のつった選手が多くいた
大歓声に煽られて普段の力以上の走りをしたためと思われる

イラクの戦い方は案外シンプルだった
大きく蹴って身長・体重を活かして競り合って、そこでこぼれたボールを奪う
美しくはないが現実的な戦い方で、最初の方は日本の選手は競り負けて後手を踏んでいた

昨日のイラクの戦い方を見て、次の日本の対戦相手はイラクのような戦い方を
選択するだろうと予想する
特に韓国と当たることになったら、韓国はフィジカル的な強さを活かして
美しくはなくても現実的な戦い方をすると思うし、自分が韓国の監督だったら
そのような作戦をとる

日本の選手は失点して焦ってたようだ
前半左サイドで浅野が抜け出した時、彼はシュートを選択したが
あれは右に走っていた伊東にセンタリングすれば得点の可能性は高かっただろう

サッカーは選手同士の相性とか組み合わせとか、監督の好みで戦い方は変わる
個人的には左サイドが南野、トップが浅野では機能するのか不安だったが
前半は彼らの出番は殆どなかった
南野は左サイドを縦に抜いていくタイプではないし
浅野はブロックを作って守っている戦いに長けた選手ではない
現在は力のある選手が多く、誰が出てもそれなりの活躍ができると言われているが
本質的な部分での個性とか選手間の相性は馬鹿にできないと思う

負け試合は犯人探しがされることが多い
選手、監督、プレーの質と選択、気持ちの強さ
それらは厳しく採点される
それらは厳しくても仕方ないことだ
イタリア、スペイン、イングランドなどの主要リーグでは
勝てば天国負ければ地獄のような扱いと評価がなされる
結局、プロの世界とはそう言うものなのだろう

昨日はワールドカップでドイツ・スペインに向った日本の戦いをイラクが行った
と言っていいかもしれない
ランキングではなく「勝ったほうが強かった!」としてふんどしを締め直すことが必要

一試合目は2失点、2試合目も2失点、狂ってしまったリズムとか流れだが
この事態を監督・選手はどう立て直すか、試合結果よりその過程の方が面白いかもしれない



コメント
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