パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

おじさん、おじいさん!

2022年09月30日 11時04分32秒 | 徒然なるままに

月に一度病院に行っている
血液サラサラの薬と尿酸値を下げる薬
そしてコレステロールを下げる薬をもらうためだ

お変わりありませんか?
あまり変わったことはないが、変わったと言えば変わったこともある
腰が痛いのが一向に良くならないのだ

癖になっているぎっくり腰というよりは脊椎間狭窄症のようで
2年ほど前は、これが大暴れして足が痺れたり
風呂に入るにも一苦労したり、、歩くには松葉杖が必要だったり
とにかく、この先どうなるのだろう、、と不安になったものだ

病院は年寄りが多い
自分もその一人なのだが、自分をカウントしていないことに気づく

それにしても、風貌も姿勢も印象もとても個人差が多い
だが自分がどう見られているかはわからない

月木の近所の子どもたちとの校門までの付添では、Aちゃんが時々ふざけて
「おじさん、、、おじいさん」
と呼びかける
実際のところ「おじいさん」そのものかもしれないが
おじいさんになっても、こんな(幼稚な)精神状態か、、、
と情けなくなったりする(ま、いいか!)

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選曲はどうだったのか

2022年09月29日 09時40分57秒 | あれこれ考えること

安倍さんの国葬に使われた音楽のセットリストを見た
何にでも文句をつけたい!と言われてしまうかもしれないが
それは素晴らしい選曲ではなかった

一言で言えばイージーリスニング
少しだけ知られた静かな音楽で、ただしコンセプトによる統一感のある選曲とは言い難い
それは選んだ人の教養すらも疑われる気さえした

ドビュッシーの月の光、ベートーヴェンの悲愴から第2楽章
ドヴォルザークの新世界の第二楽章、ショパンの別れの曲
マスネのタイスの瞑想曲、ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ
マスカーニのカヴァレニア・ルスティカーナ、グルックの精霊の踊り
あとビゼーのアルルの女からメヌエット、モーツアルトのレクイエムからラクリモーサなどなど
音楽の内容よりもタイトルとか知名度で選ばれている感じだ

選曲と言えば、10年ほど前に叔父の家族葬が行われた時
使用する音楽を任されたことがあった
悩んだ末、2.3枚のCDを持って行ったが
音楽を流す直前になって選んだのがモーツアルトのクラリネット五重奏曲だった
静謐な冒頭が流れたその時、甥が「あっ」と声を挙げた
それはその時の雰囲気に奇跡に近いほど合致していたからと思う
純粋で余計なものはなく、直感に訴える音楽
今でもこの選曲は間違いなかったと思う

バーバーの弦楽のためのアダージョ、バッハのG線上のアリア
フォーレのエレジー、レクイエムから楽園にて
ベートーヴェンの15番の弦楽四重奏曲から第3楽章
32番のピアノソナタ第2楽章
そしてモーツアルトのクラリネット5重奏曲
これらの曲の一つでも選ばれていたら、と思う

結局は趣味の問題!の一言で片付けられそうだが
それだけでは終わらない何かがあると思うのは
思い込みが激しすぎるだろうか


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歴史の一日としての「国葬」のあった日

2022年09月28日 09時04分13秒 | あれこれ考えること

歴史の一日としては昨日は国葬があった
政府は国葬ではなくて国葬儀と口にしたがっていたが
それは内閣府設置法に則った国の儀式として行うとの
理由付けのためだろう

昨日はずっと国葬のテレビ番組が多いと想像された
だから、この国葬に反対の自分はテレビを見ないでいた
反対の理由は、法的根拠が希薄だとか、お金がかかるからだけではない

そもそも安倍氏が国葬に値する人物かどうかに疑問を覚えるからだ
彼の実績は最長の総理大臣職を勤めたという点と
経済の復活、幅広い外交での成果と言われるが
経済は貧富の差が激しくなっているし
統計不正も明らかになり、経済の数字自体が怪しくなっている
外交は目に見えるものは少なく、韓国・中国との関係は戦後最悪となっている
そして死の原因となった旧統一教会とは祖父の時代からで
その関係は実は本丸のような印象さえある

自分は反安倍さんを表す「アベガー」に類する立場にいるが
この国葬を経ることにより、後に安倍さんの冷静な評価ができるのかがとても疑問だ

町山智浩さんのツイッターにはこのようなツイートがある

今から十年後。
「安倍さんって立派な総理大臣だったよね
「なんで?」
「国葬されるほどだったよ」
「なんで?」
「さあ? でも国葬されたから偉かったんじゃない?」

笑い話ではなく、こんなのはいかにもありそうな話だ
一度神格化されれば、ノータッチとなって
本来ならばきちんと検証されるべきことが有耶無耶なままにされそうだ


アベノマスクも、森友学園も、加計学園も、桜を見る会も
反対のためのネタ探しではなく、冷静に考えると納得できないことが多い

また別の若者のツイッターには
SMAPの番組にでて親しみやすい人だったとの理由で
国葬にしても良いのでは、、との投稿があった
これに近い投稿は他にも色々あるが
人は誰でも厳しい判断をしなければならない時以外は「いい人」なのが普通だ
ナチスのゲーリングは家族とか周りの人には良い父親、優しい気遣いの人だったそうだ
アイヒマンも普通の家庭人だった
人の評価は、その仕事の成果で判断されるべきだと思う
特に政治の分野は結果が全てで、後の時代の人には国葬された事実とは離れて
冷静に彼の実績を評価してほしい

今の時代は、どこでも分断が起きている
アメリカもフランスもイタリアも
ジョン・レノンの「イマジン」は全く想像上の概念になっている
それは地政学的に無理なものだったのかもしれないが
どこか、みんなそう思うと良いな!という希望が
まだ信じられたときに作られた気がする

ということで、自分は歴史の一日の国葬には反対で
これをはっきり表現して記録として残しておくのは
後の時代のために(?)意味あることだと思う

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昨日の朝のこと

2022年09月27日 09時22分34秒 | 徒然なるままに

いつもありそうで、忘れ去られてしまう会話が
実は幸福な時間なのだと感じる瞬間がある

月・木の小学校校門までの近所の子の付添ウォーキング
男の子は段々無口になっていき、女の子も大きくなると
今までみたいに無邪気に話すことはなくなりつつある

昨日のこと、ルーティンの質問
「Tくん、忘れ物ない?」
「大丈夫!」(本当かな?)

「Mちゃんのランドセルがパンパン」(一番下の女の子が指摘する)
「ホントだ、重いね(手で重さを測ってみる)
 何が入っているのかな?」
「あれとこれとタブレットと、、、」
「タブレット家に持って帰っていいの?」
「うん」

「Aちゃんたちは文字入力どうやってるのかな?
 ひらがな?ローマ字入力?」
「ローマ字って?」
(そうか。まだ小さい子はローマ字入力じゃないんだ
 これから覚えるのも大変だな)
「僕、ローマ字知ってる」
少し自慢げにいつもは無口な子(Kくん)が口を挟む

「youtubeをタブレットで見ていいの?」
「youtubeはスマホで見る
 夏休みにyoutubeばっかり見てたらママに怒られた」
「見るのはお父さんかお母さんのスマホ?」
「ううん、自分の」
「子供用のスマホかな?」
「違うよ」
「私もスマホ持ってる」
世の中はこんなふうなんだ、と驚きを覚える

「やって涼しくなってよかったね
 Aちゃんは夏と冬とどっちが好き?」
「冬!」
「クリスマスがあるからでしょう!」
「あたり、それと冬はベッドに入るととても気持ちいいから」

時々会話が成立しない場合もあるが、こんなふうに
退屈せずに校門まで歩いていける

「あっ、忘れた」
「忘れ物ない?」と聞いたのにTくんが突然声をあげる
あと少しで小学校と言う場所になって思い出した
彼は引き返して忘れ物を取りに行く 

みんなが学校について、自分も家に戻るその途中
忘れ物を取りに行ったTくんに出会う
「何忘れたの?」
「タブレット」
(あれだけ道中でタブレットの話をしてたのに)

こんな光景はもしかしたら一週間前と同じかもしれない
そして簡単に忘れられてしまう出来事なのだろう
でも、すごく大事な時間のような気もする
(少なくとも、自分は幸福感を感じられるから)

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解体の儀と般若心経

2022年09月26日 09時21分14秒 | 徒然なるままに

昨日(9月25日)懸案だった近所のお稲荷さんの拝殿の解体のための
お祓い(解体の儀)をおこなった

屋根に木が生えているし、雨漏りはするし、床は腐って傾いているし
結局のところ誰かがある種の決断をしないといつまでも悩みのタネのままなので
今年度の稲荷様の管理役の自分が何回か会議を行って解体の決断をした

天気が心配だったが、自分は肝心な時はいつも晴れている晴れ男の自覚がある
8月の地蔵盆も怪しい天気だったが、儀式のときは雨に降られずに済んだ

関係者が扉を開けて空気を入れ替えて、拝殿内の掃除をして
儀式に必要な祭壇をつくる
床がふわふわしているので、一番安定している窓際の面に設置して
外から儀式を行うようにした

回覧で解体の儀のお知らせはしたが、集まったのは関係者と組長が二人
久しぶりの天気の良い日曜日だから、仕方ない

地元の住職に頼んで行ったが、めったに経験できることではないので
そこにいる人達は言われたことをするだけ
「般若心経を3回唱えます」
と参列者に般若心経が書かれた小冊子が渡される
毎朝の仏様のお参りで般若心経は覚えているので
自分はなくても大丈夫だった

般若心経は自分のペースでないとなかなか難しい
ゆっくりだと覚えているはずのお経が
今お経のどのところに来ているかがあやふやになる
昨日は自分らが家でやっているよりも数段ゆっくりしていたので
同じものを唱えているのか不安になった

解体の儀は、建物のお葬式なのかもしれない
お葬式に使われるドラのようなものが鳴った時、ふとそう思った

今までの感謝の念を込め建物を塩水でお清めを行ったりして
儀式は30分ほどで済んだ
これからは雨の翌日はバケツに溜まった水とか
ビニールシートの床に広がっている水のかき出しをしないで済む
少しなにかから開放された気分だ

さてこれからの問題は解体費用の集金
だが、「案ずるより産むが易し」のことわざがあるように
地域の方々は協力的で、各世帯の負担分は早めに集められそうな雰囲気だ

それにしても、一つ一つ片付いて、正直なところホッとした感じ

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リニューアルオープン

2022年09月23日 16時52分46秒 | 徒然なるままに

家から約400メートル
Aコープが一月ほどリニューアルのため休業していた
やっと近所のお年寄りが待ちかねたリニューアルオープンした

きっとポイントが3倍だねとか、大きなチラシが入るねとかとか
前日は好き勝手な想像をした

オープンは九時半
とりあえず、時間前に向かった
店の近くになると車の渋滞が続いている
近くの踏切のせいではない
どの車も駐車場に向かって、その入口には駐車場係が雨の中
大きく腕を振っている(雨の中たいへんだ)

甘かったか
ある程度の混雑は予想していたが、アップル製品を購入客のように
列をなして待っている
開店祝いの生花はすでに先頭の人たちに渡されているようだ
(この習慣は愛知県だけだとか?)

結局、駐車場は遠いところになった(エラい人は店頭で降ろした)
傘を二人分もって、列最後に並ぶ
これだけいると、エラい人を探すだけでも手間がかかりそう

が、思いのほか容易に見つけることができた
買い物かごには既に野菜類が入っている
いつもの様にあっちに行ったり、こっちに来たりの不規則な動きだ
ただ、動く度に誰かとぶつかりそうになる(特に買い物かご同士が)

玉ねぎはこちらのほうが安いよ!
と客同士が情報交換をしている
買い物かごに入れた玉ねぎは、特売品の方と交換される

もうなんだかわからない
ザワザワして祭りのようで、何を買ったら良いのか、、
エラい人はとりあえず、レジに並んで、、と言う

レジは5台ある
きっとセルフレジがあるよ、、と想像したが
年寄りの多いこの地区では採用されなかったようだ

南側の2つと北側の一つがクレジット決済ができるレジで
館内放送は何度もそれを繰り返していた
こんなに混んでいるといちいち財布から小銭を出したりするよりは
クレジットの便利さを実感するが、今日は現金払いで

こんな日はレジの係の人が大変だ
目の回るような忙しさ
そんな言葉が頭に浮かぶ
右から左へものを運んでいるだけのように思うだろう
いつも思うが、レジの人は立ったまま仕事をしているが
座ってできないものなのだろうか
(確かヨーロッパの店ではレジ係は座っていた)

店は今風の什器とか色使いで、野菜類は新鮮に見え
年寄でも買い物が楽しく思えるだろう

ということで、とりあえず覗いたリニューアルオープンは
追い立てられるように店をでた
要した時間はたったあれだけのことに小一時間

明日は解体の儀の供物を買わねばならない
明日も混むのだろうか

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ロシアとオーストリアの風景を連想する音楽

2022年09月22日 10時30分58秒 | 音楽

最近、苦手になっているのが感傷的(感情過多)な音楽
チャイコフスキーとかショパンとかマーラーとかは
本当に聴かなくなっている

ところが昨日、不意にチャイコフスキーの1番の交響曲の
第二楽章だけ取り出して聴いた
ロシアの風景を想像させるような綿々とした音楽で印象に残る楽章だ

チャイコフスキー 交響曲第1番ト短調作品13《冬の日の幻想》 第2楽章 カラヤン

悪くない、、自分も少し変わったのかなと思いつつ
でも、これだけしつこくされると、、、どうも逃げたくなる気もしてくる
これってロシアの原風景の音楽だな、、思う

それと比べると、チャイコフスキーとかほど知名度はない
大好きなブルックナーの2番の交響曲の第2楽章は
オーストリアの原風景のような音楽(だと思う)

ブルックナー交響曲第2番第2楽章 名古屋ブルックナー管弦楽団

どちらが優れているか?
は意味のない比較かもしれない
ただ、どちらが好きか?
はメロディに酔うチャイコフスキーよりも
響きに酔うブルックナーのほうが好きだな


ブルックナーは、毎年嫌いな作曲家の一番に挙げられるらしい
なんで、この良さがわからないのかな、、、不思議



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羨ましい人(スコアを見て音が聞こえる人)

2022年09月21日 09時19分59秒 | 音楽

「ないものねだり」をしてしまう
いい車とか高いお酒とかブランド品の服とか(海外旅行は少し羨ましく思うが)
そうしたものには、あまり振り回されることはなく
それなりの機能さえ果たしていれば、特に渇望感を感じることはない

ところが、本当に羨ましく思うのが以前にもここでアップしたが
宇宙の始まりとかビッグバンを数式で理解できるひとだ
計算式から宇宙の始まりは、0.00何秒のインフレーションからとか
星の寿命を計算できたりする人は、素人には魔術師のようにさえ見える

彼らは、まだ確定しない問題に対し各自が想像力を駆使してあれこれ
仮定を生み出すのだろうが、それは苦しくてたまらないのと同時に
面白くてたまらない行為なのだろうと思う
その面白さを感じることのできる人を、本当に嫉妬を覚えるほど羨ましい

もう一つ、羨ましい能力をもった人々がいる
それは音楽のフルスコアを観て、頭の中にその音が鳴り響く能力を持った人だ
多くの人がするように、自分も交響曲のフルスコアを購入して
レコードを聴きながら眺めたことがある
耳で聞く音楽と、目で見る音楽は少しばかり印象が違う
耳だけで聴くと、何回も聴くうちにフレーズは主題の変形されたもの
と気づくことがあるが、それを楽譜の記述と照らし合わせると
楽譜にされたものはものすごく知的な理性的な行為と思えてしまう

音楽は感情に響くものも一面はあるが
指揮者という人々は知的な行為としての作曲を眺めて、その曲の秘密を知ろうとする

意外と眺めやすい(音にしやすい)スコアもある
第一ヴァイオリンのパートを見ていれば大外れすることなく音楽を追っていける音楽で
モーツァルトだとかブラームスは、少し慣れると音楽がなっていなくても
スコアを見て頭の中で思い出すことができる

ところが、案外難しいのがベートーヴェンとブルックナーで
肝心なパートが第一ヴァイオリン主体ばかりでないので(金管とか)
今なっている音はどこかな?と探さねばならない

大好きなブルックナーの交響曲8番
この曲のスコアを見ると、作品が時間をかけて作曲された大仕事だったことがわかる
モーツァルトの直感に満ちた無駄のない作曲行為としてのスコアもすごいと思うが
ブルックナーの考えに考え抜いた音楽も、楽譜を見てすごいと思う

写真の楽譜のチェロのフレーズが、この楽章の需要な主題で
管楽器でもチェロのときとは違ったイメージで再現される
この旋律は、年齢を重ねるに従って心に染み入ってくる
それは何かを考えたり思い出したりで、感情の発露としての音楽とは違う
(だが臨時記号も多く難しい旋律に見える)

この旋律の変形が作曲技術の見せ所なのだろうが
残念ながらそれを味わう能力は自分にはない
それが残念に思う



上の楽譜の写真は、この曲の最後の部分
一楽章、二楽章、三楽章と四楽章の主要テーマが、同時に鳴っていると説明される
壮大なフィナーレの部分だ
耳では二楽章の旋律とか一楽章のモチーフなどはわかるが
楽譜としてどのように書かれていて、それがどのように耳に聞こえるように
鳴っていいるかは悔しいがわからない

この楽譜を読み込んで、作曲の秘密とか凄さを感じることのできる人
音が鳴っていなくても、楽譜を見れば頭の中で音がする人
本当にそういう人が羨ましい

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白馬岳の思い出

2022年09月19日 10時38分34秒 | 徒然なるままに

最近、山のYoutubeばかり見ている
お気に入りは安涼奈さんや、かほさんの登山チャンネル
飽きずに見られるのは、この二人の人間性がごく自然でおおらかに
感じられるからで、結局大事なのはキャラクターという事実に落ち着く

それにしても、行ける時に行っとかないと二度と行けないとつくづく思う
写真には撮っていないが、今でも記憶に残るすごい光景は
槍ヶ岳から観た笠ヶ岳方面のモルゲンロートと
西鎌尾根の泣きそうになってしまった静寂な光景

今は腰が痛くて行けなくなくなってしまったので
昔の写真を眺めては思い出に浸っている



写真は、お盆に登った白馬岳の有名な大雪渓だ
借り物のアイゼンでゆっくりゆっくり登る
大雪渓の登山はサッと過ぎていく冷たい風が心地よい

この年の二週間ほど前の上高地から涸沢、そして北穂から奥穂への縦走は
登山を始めた頃で、早く歩いたりゆっくり歩いたりして
追い抜いたり追い抜かれたりして、死にそうに苦しかった
その時覚えたのが、焦らずにゆっくりゆっくり同じペースで歩くことで
白馬はその反省が生きて、信じられないくらい苦労しなかった
(どんな山も一旦はしんどいと思う時があるが)
2週間前の登山に身体が慣れていたせいもあるかもしれない

この白馬登山の記憶は、別の大きな事件とセットになっている
夜行にのるために家を出る時、テレビでは飛行機の墜落のニュースをやっていた
例の日航ジャンボ墜落だ
親戚に飛行機を頻繁に使う人がいて、心配になって電話をかけて安全を確かめたのだった

電車が早朝、白馬駅に着く頃、電車の中では「飛行機の搭乗者の中に坂本九さんがいた」
と話す声が聞こえた

そして白馬の小屋についた時は、奇跡的に数人助かった人がいたとのニュースが
人々の口からザワザワと伝わってきた
白馬の思い出は、どうしてもこの山以外の記憶が一緒になっている

でも山の記憶も全然ないわけはない

頂上から見えたのは、佐渡とかイカ釣り船の明かりで
新潟はこんなに近いのか!と、地図を見ればわかることを実感したのだった

山は良いなあ、、
自分は田舎育ちだし、海沿いではないので原風景は圧倒的に山だ
中学校から自転車で帰る時は、正面に本宮山をみていたので
どうしてもなだらかな三角錐の山が好きになる(常念岳とか)

もう一度登って観たい光景は、蝶ヶ岳から眺める槍穂高連邦のゴツい景色
ビールを飲みながら、ぼーっと何時間も座っていられそうな気がする


 

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明智小五郎事件簿

2022年09月18日 09時15分50秒 | 

シャーロック・ホームズ、エルキュール・ポアロ、フレンチ警部、ブラウン神父、
ドルリー・レーン、ファイロ・ヴァンス、モース警部、
日本では金田一耕助、神津恭介(最近流行りの人物が入っていないのは情けないが)
これらはミステリーの主人公だ

自分が子供の頃、少年探偵団とか明智小五郎の名はラジオで耳にした
名前だけは知ってるがどんな人物だったのだろう?
と気になって、図書館から借りてきたのが、この本だ

短編で比較的読みやすい
タイトルもしばしば聞いたことのあるので興味はそそられる

最近の自分の読み方の傾向で、やたらと気になるのが文体
地の文(語り手)の語りが単なる物事の経過報告ではつまらなくて
どこか中身が詰まった印象が感じられないと物足りない
(書き手の全人格的な知恵とか知識量が感じられないとつまらない)

ここ一月ほど、大きな文字の老人向けのミステリーを図書館から借りているが
読み飛ばせるのは良いが、なんとなく登場人物のキャラクターは
誰でも置き換え可能のような個性のない、ただストーリーの登場人物に
過ぎないようなところが妙に気になってしまう

この明智小五郎シリーズは、その意味では少し驚いた
文字が1ページにしっかり埋まっている
そしてその多くの文字の情報は、書き手の知識の絶対量の多さを
感じさせられて、心地よい

明智小五郎のキャラクターを明らかにする彼の部屋が心に残った
彼の部屋は、本好きなら憧れてしまうような、本でいっぱいの部屋だ
部屋の至るところに本が積みっぱなしになっている
寝るところはあるのか?と思うほどで
少しは整理すればいいのに、、
と思う人は少なくないと思うが、自分なんかは、その気持わかる!と言ったところだ

この本好きのキャラクターというだけで、ちょいと好感を覚えたが
ワーグナーが大好きで妄想に追い立てられて活躍するイギリスの警部のことを
つい思い出してしまった(確かモース警部)

物語は起承転結のストーリーだけでなく、登場人物のキャラクターも
大事だなとアタリマエのことを思うこの頃



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