わたしは上空で青い空に出会えるはずだった。
あぁ。
ない。
こうしたことははじめてだ。
青い空にあえない。
なんて厚い雲が、日本を覆ってるんだ。
とうとう青い空に会えなかった。
それは
カムジャンケジャン
生きた渡り蟹を生きたままで醤油につけ
バリバリと殻を歯で割りながら中の身を吸うのだ。
目を瞑ればまた食べたくなる。
韓国でトウガラシのない料理はホッとする。
身を食べたあとに韓国のひとがご飯を殻の中によそってくれる。
人間でこんなに気品のある目をしたひとはあまりみたことがないや。
なにを見つめてるのだろう?
こんなにひざをすり減らしてでも頑張ってる。
励まされるじゃないか。