きょうを生きて living in a moment アドラムの洞窟

できることに集中すると美しさが生まれる。

その美しさを感じて息を吸おう。

親のこころを喜ばせる

2016-11-23 05:07:43 | 日記
これがいま生きていて


わたしがいちばん嬉しいことだ。


父親が脳梗塞で倒れて


この3年間 この突然の責任に


もがくような毎日だった。


全てがわたしにとってまた両親にとって


新しい事態で難しい決定の連続だった。


父母と分かれて暮らさせるよう選択したことが


いちばん辛かった。






これが2人を生かしはじめた。



母親はわたしがゆくと伝えると


首を長く着替えて待っていてくれる。



そして両親とプチ旅行に出かける。


秋を身体全体で感じ、可能な限り美味しいものを


食べる。


老人ホームではご飯をすべて残し


10kg痩せた母親が



食べる。


食べる。


食べる。


中華料理を食べたあと


たい焼きをたべ


コメダ珈琲のソフトクリームを食べ


さらにはマーケットでみかけたお稲荷さんを


丸ごとかじりついた。


絶望的な毎日の連続だった88歳から90歳





別れ際に母親が初めて言ってくれた。



人生は楽しまなきゃ。



と90歳にして



そして


人生は明るい と



わたしは嬉しかった。



いま両親と一緒に行動する時間が


わたしにとりいちばん素晴らしい贈り物の


時間だ。


一緒に生き


一緒に自然を感じ


一緒に食べる。


たとえしたことは翌日すべて忘れたとしても


楽しかった感覚だけが


残ってゆく。