笑顔浴

優しい時間

2月28日はラスト

2019年02月28日 | Weblog

Iさんから贈っていただいた「お疲れ様」カード

 

 やんちゃな学生達が、保健の先生を新学期早々に

 追いつめたという ふとどき千万な出来事が起きて

 突然、私に巡って来た<先生>のお仕事。

 「私で、いいのですか?」と、登校したのが昨日のようです。   

 

 「平成」を三等分すると、最期の10年間に

 保健(解剖生理)の非常勤講師を勤めました。 

 授業の準備に追われましたが とても面白かったです。

 事故や病気で休講しなかったことは、密かな自慢です。

 この春で退く選択をしました。

 

 「私が気持ちよく授業できたのは、皆さんのおかげです、ありがとう!」

  と、授業の終わりに挨拶すると

 「先生、お世話になりました」と返事が返って来て、

  むむ、グっとくる!

  君達は2年間で ずいぶん成長するなあ~!

  どうぞ、優しい大人になってください。

  深く傷ついたら 学校に戻って来て相談したらいいよ。

  3月12日は、卒業おめでとう!

 

  私も、新しい門出です。

 


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バレンタインデー2019

2019年02月14日 | Weblog

 

 

今年のバレンタインデーは木曜日でした。

この日に授業が重なると、

プリントワークの時間に

一口チョコをプレゼントすることにしています。

毎年ということではありません。

 

小さなバスケットにチョコを並べて「おひとつどうぞ!」と配って回ります

1年生の時に、感覚器系で<味覚の順応>を体験させるために飴を配って以来です。

女の子達は、ニコニコして「ありがとう!」でにぎやかになりました。

男の子達も、「アザース!」と手を伸ばします。

「今、喰っていいスか?」

「先生、ホワイトデーを期待しとって!」には

「ご丁寧なお気持ちを、ありがとう!」と応えました。

 

 まじまじと私の顔を見て

「先生って、・・良い人なんですね」って評価してもらえたり

 無口なA君が、廊下で追い越したとき

 「先生、チョコありがとう」と小さく声をかけてくれたので 

 一口チョコの威力は、おそるべし。

 

昼休みにも、

「保健の先生がチョコくれた~!と学生から聞きました」と

担任の先生からも、お礼を言われて

チョコっといい一日になりました!

 

 

 

 

 


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H30年度ラジオ特別番組「自殺防止を考える」

2019年02月11日 | Weblog

 

平成30年度愛媛県地域自殺対策強化事業

ラジオ特別番組「自殺防止を考える」

~子供たちの生きるっていいなを育む0次予防~

只今、ご意見 体験談を募集中です。

FAX 089-989-0722

<子供の頃の思い出>

*自分はダメな人間だと思っていたけれど、こんな私でもいいんだ

*私は大切にされている

<子供にこうやって伝えた体験談>

*君は大事な存在だよ

(2月24日12:00締め切り)

 

オンエアは、3月(毎週)火曜日

南海放送<ニュースな時間>の中の 18:00-18:10です。

ラジコなら、パソコンでいつでも聞けます。

どうしたら自殺を減らせるか

どうか10分間だけ、

一緒に考える時間にしてください。

 

対応策は無限に存在すると思うので

私達が懸命に考えて、よっしゃ!っと行動したら

どんなに些細な思いやりであっても

すべて正解だと想えます。

 

できることならば この私も、

立派な大人だと尊敬されたいのですが

子供たち、お見通しですもんね。

せめて、

人に助けてもらう姿を見せてあげたら

独りで解決しなくてもいいのか!

助けてくれる人が居るのか!

を、伝えられます。

 

相談して努力する大人の姿を 子供たちは真似ます。

親切な行動は、周囲の大人から学びます。

大人の皆さん、

立派である必要はありません。

今日も、優しい心を忘れないでください。

 


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「家庭」と「家族」

2019年02月04日 | Weblog

 

レフトルストイ著「アンナカレーニナ」の

冒頭部分を引用する先生が何人もおられて

調べてみたら、日本語訳した人も何人もおられました。

 

海外の絵本でも 歌でも 小説でも エッセイでも 

言葉を食材のように調理する その技の巧みさで

作品の出来栄えが違うのは当然で、

翻訳家としての名声も、

その味わいの深さなのだと想像しています。

 

 

◆1964年 原卓也訳 (中央公論社)

 「幸福な家庭は、みな同じように似ているが

  不幸な家庭は、不幸なさまも それぞれ違うものだ」

 

◆2008年 望月哲男訳 (光文社古典新訳文庫)

「幸せな家族は、どれも みな同じようにみえるが

 不幸な家族には、それぞれの不幸の形がある」

 

「アンナカレーニナ」は

ロシア高官の妻だったアンナが

恋をして多くを得て、同時に多くを喪失し

最期は列車に飛び込んでしまう。

夫も、恋人も不幸な結末に向かう一方で

思い通りにならない人生に対して

堅実な男女が結ばれて幸せになる物語

(ざっとした要約ですいません)

 

これまでの翻訳者が<家庭>と訳してきたのに、

望月氏が<家族>という言葉に変えたのは

個人主義が浸透した現代人向けの選択だったのかなあと想像します。

時代によって刻々と変化する部分があっても

根っこは変りようがないもの

<家庭>って どんなもんや

<家族>って どんな関係や

 

どんな悩みであっても、そこに

関係性の葛藤が潜んでいるのを

実感する今日この頃です

 

 


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戦前の日々

2019年02月02日 | Weblog

 

<とろけるきなこ>で安倍川餅

 

今日は冷えますね。

大林宣彦氏の「最後の講義」NHKを拝聴しました。

もう80代になられていることに驚きました。

いつまでも、若さを感じる作品が多くて!

「余命3ヵ月の癌の告知を受けたけれど、現在も生きており、

<最期の講義>は、僕にぴったりだ」と、お話が始まりました。

会場は大林監督のお話を聴講したい若者の熱気を感じました。

 

 

3時間に及ぶ講義の中で

フィロソフィー(哲学)というキーワードが何度も使われました。

映画を通して何を伝えるかが、重要であり

表現者は、ゆるキャラになってはならぬと若者達に

語り掛けておられました。

濃いキャラを貫き、受け入れてもらえなくても

100年後に評価される映画作りを受け継いで欲しい・・・

黒澤 明監督の続きを大林監督が受け継いだように。

 

「花筐」公式ホームページより

「自分の命さえ自由にならない太平洋戦争勃発前夜を生きる若者たちを主軸に、

心が火傷するような凄まじき青春群像劇を、圧倒的な映像力で描く。

原作は三島由紀夫がこの一冊を読み小説家を志したという、檀一雄の純文学「花筐」

『この空の花』『野のなななのか』に続く本作は、

余命宣告を受けながら完成させた大林宣彦的 “戦争三部作”の締めを飾る魂の集大成である。

 

7歳で終戦を迎え、戦争が美化されることに危機感を感じてきた大林氏。

2017年の映画「花筐」を<シネマゲルニカ>にしたいと語りました。

そして、

戦後生まれの私達が 今の平和が永遠に続くと思い込んで暮していますが

「あなたがたは、戦前を生きているんだよ」と、仰いました。

次の大戦も、かつてそうだったように ある日のニュース速報で知るのでしょうか。

私は 今日をどう生きればよいのか、

大林監督は 問いを投げかけて、去ってゆかれました。

 

 

 


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