映画的・絵画的・音楽的

映画を見た後にネタバレOKで映画を、展覧会を見たら絵画を、など様々のことについて気楽に話しましょう。

少年メリケンサック

2009年04月01日 | 邦画(09年)
 「少年メリケンサック」を渋谷TOEIで見ました。

 とくに宮崎あおいのファンでもありませんし、パンク音楽に理解と興味と知識を持ち合わせているわけではありませんが、クドカンがどのような展開をさせるのだろうかという興味もあって見てきたところ、最近の日本のコメディー映画としては出色で、実に面白い映画だなと思いました。
 特に、中年パンク・ロック・バンドのプレーヤーを演じる4人の役者の演技には驚きました。なかでも、佐藤浩市は、真面目そのものの映画「誰も守ってくれない」を見たばかりですから、何でもこなせる幅の広い凄い俳優だなと感心いたしました。

 また、塚本晋也監督の「鉄男」以来注目してきている田口トモロヲも、以前パンク・バンドをやっていたから当然のことながら、実に興味深いキャラクターを演じています(佐藤浩市がベース・ギターを一生懸命に弾いていたり、滅茶苦茶な歌詞を歌っているのが田口トモロヲだから全部許してしまいます!)。

 マア、おじさんたちが、青春時代に戻ってロック・バンドを組んで演奏するというのが今流行っているようで、そうした時流に乗った作品なのでしょうし、またドラムスのヤングが、ありきたりの説教染みたことを言ってメンバーの奮起を促して再び演奏活動をするといったストーリーもお馴染みのものでしょう。

 とはいえ、宮崎あおいの可愛らしさにも救われて、全体として心底笑える映画になっていると思いました。


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