23回コンピュータ選手権で優勝は逃しましたが同率成績の5勝2敗で好成績を収めたponanzaが5月6日から将棋倶楽部24に参戦しているようです。
昨日観戦しようとしましたが観戦者が4千人を超えて観戦できませんでしたので、棋譜を並べてみました。
昨日まで43勝2敗です。相手はみんな3000点前後の猛者ばかりですので、これまたいまさらながらすごいことです。最高R点を目指しているようです。
さてこの2敗は、いずれもshogigokiさんに負けたものですが 最初の負けは、入玉模様になり例のコンピュータ独特の変調手連発の負けでしたが、もう一局の負けも不可解といえば不可解なのでご紹介します。
先手▲shogigok(3222)iさん 後手△ponanza(3295)
えっ△2八歩利かさないでいきなり△4五角!
これは、なにかあるのかと見ていると 以下▲2四飛△6七角成▲同金△8八飛成▲2一飛成(次図)と進みます。
これも全く定跡通りであきらかに先手良しの変化です。
さらに△8九竜▲6九歩△5五桂▲6八金△6七銀▲5八金左 (次図)
この最後の▲5八金左が定跡手でこれにて先手良しというのがいままでの定跡の本に載っている変化です。
ここでいい手がないとこの変化に飛び込んだponanzaが不可解です。
ここから△8八竜▲2二角△5八銀成▲同金△2二金▲3一竜△6二王▲2二竜△5二金打▲6八金打 (次図)
と進みました。
うーん ponanzaマジックはなく こうなってははっきり先手優勢です。 ここからは、△9九竜よりなく▲4一銀以下先手がいっきに勝ちきりました。
不可解な敗戦ですが、これでponanzaもすっかり反省し この形は、学習したでしょうね。(この辺の定跡が入っていなかったのが不思議といえば不思議なんですが)
ponanzaは、最高R点を更新できるのでしょうか。しそうな勢いですよね。
まだしも、19手目~▲24飛△23歩▲28飛△38歩▲同飛△27角成という江戸時代から研究されてる定跡のほうが、マシだと思います。局面自体はおそらく先手有利なのですが、強いソフトなら、おそらくプロにも勝てると思います。
普通にやると勝ってしまうので、いろいろ実験してデータを取っているのかもしれません。
もしそうならいろいろ試して欲しいですね。
相横歩取りとか△4五角とか
5月10日に3敗目しましたがこれも切れ負けで、将棋自体は、ponanza良しでしたから。 これだけの猛者がいろいろやっていても勝てないですね。
1局アヒル戦法を試した猛者もいました。善戦しましたが敗れました。