昨晩は、四百人一局集を寝る前に読みました。
作品と同時にアンケートに興味を持ってみていました。 私と同じ苗字の人(詰将棋作家)が、山本民雄さんの作品は、素晴らしい特に 初手▲9九飛から始まる11手詰みは、古今東西 宇宙一素晴らしいと絶賛していました。
そうなると気になるので、山本さんの作品を調べて見ました。 初手▲9九飛からの11手詰みはありませんでしたが3手目に▲9九飛の遠打ちの名手の作品がありました。 たぶんこれでしょう。
実は、この作品はあまりにも有名な作品で、私も昔見たことがあります。
あらためて鑑賞してみましょう。
▲2七角△同馬▲9九飛(次図)
▲2七角に△同とは、▲5九飛△3八王▲3九銀△2九王▲2八銀△1八王▲1九銀という銀を右側に動かして詰みますので▲2七角には△同馬の一手。
そこで名手 ▲9九飛がでます。(上図)
このあと△3八王▲5七銀△3七王▲4八銀△3八王▲3七銀△同王▲9七飛・・・まで次図
なぜ▲9九飛でないといけないとかというと例えば▲7九飛だと▲5七銀と王手を掛けたときに△7八歩と中合いされて▲同飛寄だと最後の飛車浮が自分の飛車が邪魔になって詰まない。(▲6九でも同様に△6八歩の中合い)
▲9九飛に8九の地点に中合いしたいが歩、香車、桂馬は、いき所ない駒のため禁じ手なので角、金、銀の合いになるのでこれは取って簡単に詰み。
11手ながらすごく構想の決まった詰将棋ですね。 これは、詰将棋探検隊という書籍で最初にみました。宇宙一かはどうか知りませんが名局ですね。
いきなり9九飛から始めるのは面白くないと見て、一発2七角の導入を入れたのでしょう。
9九飛は一度見ると忘れられないほどの衝撃です。