黒川一郎さんの浪曼集という作品が入手できたので見ていましたが、やはりこの人は、趣向作が上手ですね。
棋歴は、長いのですが 詰将棋界に詳しくありませんけどこの黒川さんの名前は知っていました。
その中のひとつを目に付いたものを鑑賞します。 牙城という作品です。初形が面白いため紹介します。
うーんこんなのどっから手をつけるのといった感じですがまあ 歩を3連打して、▲8六桂と風穴を開けます。(1図)
ここからがちょっと工夫がいります。次の一手が見つけられるかが詰めれるかのポイントのようです。
▲9三金△同王▲8五桂△同香▲9二金△同王▲8四桂△同香 (2図)
▲8五金でなく▲9三金が好手。 そのあとの桂馬と連動して香車を吊り上げます。
ここで桂馬が品切れになったので同じ手は使えません。
今度は、金を2枚捨てます。▲8三金△同香▲8二金△同香 (3図)
見事に下の方に風穴があきました。
多分ここからならちょっと考えれば詰みます。 まあ念のため ▲8一角△同王▲7一飛成△同王▲5一飛△7二王▲6一飛成△7三王▲6二竜△7四王▲7五歩△同王
▲6六竜△7四王▲7五歩△7三王▲6二竜 まで37手詰 (詰め上り図)
手数が長いですが 今回最初から答えを見ましたが、もしかしたら詰ませられたかもしれないなあと感じた作品でした。
「日本を救うC層の研究」という本が発刊されました。「いたこニーチェ」より分かりやすいと思いますが、やっぱり少しクセはあります。C層とは「いたこニーチェ」でいうところの『上』かなと。是非ご一読を!
同調する点も多数ありますがと民主主義に変わる案がないのではないかという思いもあり なかなか踏ん切れていません。