心のままに

おもいを言葉に

「死について考える」という

2020-04-08 22:48:04 | 日記

 

  「死について考える」という 遠藤周作の本が

  私の本棚から 四冊も出てきた

  おそらく昔 本屋に立ち寄り 

  この本を目にするたびに 買い求めたのだ

  死というものに 深い関心があったために

  しかし その本を読むことなく そのまま 

  本棚の奥深くに 押し込んだのだ

  そうして 四冊も溜まったのだろう

 

  しかし今 この本をじっくりと読む

  作家としての キリスト教徒としての 

  遠藤周作の真摯な姿が 見えてくる

  人はこの世に 何のために 何を求めて生きるのか

  心弱く 頼りない一個の人間として 

  神を求めながら 光を求めながら生きる 

  遠藤周作の真摯な姿が 見えてくる

 

  そして 死というもの

  それは 誰も逃れることのできない 人生の最も大きな問題

  遠藤周作は言う

  人は死んでも 魂は滅びることなく存在し続けると

  それは 現代の科学では到底 解明できないけれど

  数多くの信頼するに足る 学術的な臨死体験の調査が

  それを 証明しているという

  

  我々の魂が 永遠なるものであるのなら

  我々が この世にこうして生きていることは 偶然ではなく

  悠久の大地に 途絶えることなく流れるガンジス川のように

  我々の魂は 永遠なる世界の中に 生き続けているのだ

  人智を超えた 大いなる宇宙の摂理の中に

  魂の豊かさを求めながら

 

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