孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

トルコ  大統領制への国民投票で不信感を増幅させる欧州とトルコ 国内には強い“スルタン”を待望する声も

2017-04-26 23:17:16 | 中東情勢

(国民投票結果を喜ぶエルドアン大統領支持者ら【4月17日 Newsweek】)

トルコがペシュメルガを空爆 複雑なトルコ・クルド関係
トルコは3月末、シリア北部の「イスラム国(IS)」及びクルド人勢力(YPG)の排除を目的とした軍事作戦「ユーフラテスの盾」を終了したと発表していますが、同作戦終了後としては初めてのクルド人勢力への越境爆撃を再び実施しています。

****トルコ軍、イラクとシリアで越境空爆 「テロ準備」主張****
トルコ軍は25日、イラク北部とシリア北西部の地域を越境して空爆した。少数民族クルド人の分離独立を求める「クルディスタン労働者党」(PKK)によるトルコ国内のテロが、この地域で準備されていると主張している。

在英のNGO「シリア人権監視団」によると、この空爆により、シリア側で少なくとも18人が死亡した。AP通信などは、イラク側でも5人が死亡したと報じている。
 
トルコ軍によると、空爆は25日午前2時ごろ、イラク北部シンジャル山とシリア北西部の付近で実施された。この一帯が、テロリストや武器、爆薬などをトルコ国内に流入させるために使われているとしている。
 
同監視団によると、この空爆で、トルコがPKKの兄弟組織と認定しているクルド人武装組織「人民防衛隊」(YPG)のメンバー18人が死亡した。

シリア内戦で、米軍などの支援を受けるYPGは、同国北部で過激派組織「イスラム国」(IS)を打倒する作戦の主力になっているが、トルコは強く反発している。

また、AP通信などによると、イラク北部のクルディスタン地域政府の治安部隊ペシュメルガのメンバー5人もこの空爆で死亡した。
 
トルコでは11日に南東部ディヤルバクルで、地下に掘られたトンネルに仕掛けた爆薬で警察署を狙ったテロがあり、警察官を含めた3人が死亡した。このテロではPKKが犯行声明を出している。【4月25日 朝日】
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トルコ・エルドアン政権がシリア北部で勢力を拡大するクルド人勢力YPGをIS以上に敵視していること、そのYPGはアメリカのIS掃討作戦の主力を担っており、トルコとYPGの確執がアメリカに難しい調整を迫っていること(今のところはトルコの反対にもかかわらず、アメリカはYPGによるIS掃討を継続しています)などは、以前から取り上げている話です。

今回の空爆で興味深いのは、イラク北部のクルド自治政府(クルディスタン地域政府)の軍事部門ペシュメルガが攻撃対象となったことです。

同じクルド人勢力ではありますが、イラク北部のクルド自治政府はPKKよりはトルコ政府と良好な関係にあって、クルド側からトルコへの原油の輸出や、イラク北部でISと戦うペシュメルガに対するトルコによる教育訓練や後方支援も行われています。

詳細はわかりませんが、ペシュメルガの一部に、トルコが主張するようなPKKにつながるような動きがあったということでしょうか。組織的には疎遠とはいっても、同じクルド人勢力ですから、それも不思議ではありませんが。

“クルド自治政府は今回の空爆について「受け入れられない」と反発している”【4月25日 時事】とのことですが、ただ、これ以上トルコ政府との間でもめたくもないし、また、ペシュメルガとPKKの関係を認める訳にもいかないし・・・ということで、今回攻撃は“誤爆”であったという線で処理しようとしています。

実際“誤爆”だったのか、先述のようにペシュメルガとPKKの間に関与があったのか・・・そこらわかりませんが、トルコとクルド人勢力の複雑な関係を示す一例として興味がもたれるところです。

独裁化への批判で、国民投票は予想以上に“苦戦”】
そのトルコでは、今月16日に、注目された大統領権限拡大のための憲法改正案に対する国民投票が実施され、投票前の“接戦ながら賛成がわずかにリード”という世論調査を驚くほど忠実に反映した賛成51.41%、反対48.59%という結果となり、賛成が過半数を超えたために改正がほぼ決定しています。

大統領の新たな行政権限を定めた条項は、2019年に実施予定の大統領選以降に有効となり、議院内閣制から大統領が強い権限を持つ大統領制へ移行します。

エルドアン大統領の強力(強引?)な主導もあって、賛成多数はある程度予想されていたところではありますが、予想以上に苦戦したという評価もあります。

“苦戦”したのは、現在でも強権的との批判があるエルドアン大統領にさらに権限が集中することで、“独裁化”への強い警戒感が存在するためでもあります。特に、イスタンブールなど都市部では、そうした警戒からの反対票が多かったようです。

****民主化の先、独裁リスク トルコ大統領に権力集中****
・・・・エルドアン氏の政治家としての経歴は、国是である厳格な政教分離に基づく世俗主義を担う軍や司法機関との闘いの連続だった。

トルコでは親イスラムの政治勢力が台頭するたび、軍が介入し、民主的に選ばれた政権を交代させたり、親イスラム政党を解党に追い込んだりしてきた。
 
エルドアン氏らが設立した親イスラム政党・公正発展党(AKP)は2002年の総選挙で大勝して政権に就くと、高い経済成長率を実現。低所得者層向けの福祉政策やインフラ整備の充実をはかり、国民の支持をつかんだ。そうした国民の支持を背景に、AKPは軍の影響力をそぐことに取り組み、法改正を進めた。
 
だが、今回AKPが作成した憲法改正案は、議院内閣制を廃し、大統領に行政権を集中する制度設計で、「民主主義の基盤である三権分立を崩壊させ、独裁につながる」と批判される。
 
AKPがそうした批判を乗り越え、国民投票で賛成過半数を獲得した背景には、相次ぐテロ、そして昨夏の軍の一部によるクーデター未遂で、国民が「強い指導者」を欲した事情がある。エルドアン氏がクーデターを失敗に終わらせると、支持率は40%台から60%台に急上昇した。
 
その一方で、エルドアン氏とAKPは批判勢力を徹底的に封じ込めた。クーデターへの関与を疑われて10万人以上が拘束され、大量の軍人や公務員が職を追われた。メディアも100社以上が閉鎖を命じられ、200人以上の記者が逮捕された。締め付けは社会全体を萎縮させた。
 
エルドアン氏やAKPは国民投票のキャンペーンで「改憲に反対するのはテロリスト」とレッテルを貼り、メディアは反対派のキャンペーンをほとんど取り上げなかった。そもそも反対の論陣を張るはずの文化人や知識人の多くは拘束され、批判的なメディアは閉鎖されていた。【4月18日 朝日】
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今回の大統領制への移行は、三権分立とチェック・アンド・バランスよりも、政権転覆を企てる(軍部を含めた)外部勢力への対応のために大統領に権力を集中することを重視した措置と理解できます。

エルドアン大統領による、クーデター未遂事件後の反対派一掃の大規模粛清は現在も続いています。

****1千人を一斉拘束 トルコのクーデター未遂事件****
トルコで昨年7月に発生したクーデター未遂事件に関連し、治安当局は26日、米国に亡命中のイスラム教指導者ギュレン師を信奉する団体と関係のあるとみられる1009人を一斉に拘束した。拘束者の大部分は警察官という。政府はギュレン師をクーデターの「首謀者」とみている。
 
ソイル内相が地元メディアに明らかにした。報道によると、拘束命令の対象は3200人以上にのぼるという。クーデター未遂事件の後に非常事態宣言が出され、現在も続いている。

欧州評議会の報告書によれば、約4万人が拘束され、約15万人の公務員や軍人、裁判官、教師などが職を追われている。【4月26日 朝日】
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実際に7月のクーデター未遂事件に関わったか否かではなく、政権に批判的なギュレン派やクルド人勢力、野党勢力などとの関係が疑われる者はすべて排除するという様相を見せています。

「大統領制」自体は多くの国家が採用している制度ではありますが、こうした反対派の存在を許さないエルドアン大統領にさらに権限を集中させることへの不安・懸念がトルコ国内外に根強く存在します。

国民投票における「不正」疑惑 選挙委は異議申し立てを却下
国民投票に関しても、反対派の選挙前の活動が厳しく制約され、政権に有利な形で行われたという問題のほか、怪しげな不正行為があったとの指摘もありました。

****<トルコ国民投票>「不正動画」ネットで拡散 深まる不信感****
トルコで16日に実施された大統領権限拡大のための憲法改正案に対する国民投票で、予備の投票用紙に「不正に公印を押す男性」だとする動画がインターネット上で拡散され、注目を集めている。

最大都市イスタンブールなどでは「不正」を批判する若者らがデモ抗議。全欧安保協力機構(OSCE)などで作る選挙監視団は、反対派に関する「公平な報道がなされなかった」と指摘し、トルコ政府が猛反発するなど投票をめぐり不信感が深まっている。
 
動画は約30秒で、真偽は不明。男性の一人が次々と押印し、「とっとと終わらせて、行こう」との男性の声が入り、撮影者らしい女性の言葉が続く。「議長、私、あなたを撮っていますよ。あなたは押印のない投票用紙にスタンプを押して、有効(な投票用紙)にしようとしている。犯罪ですよ」。だが男性は黙って押印を続ける。
 
地元メディアによると、動画は首都アンカラの投票所で撮影された可能性が高い。投票所には各党の支持者が「監視役」として派遣される。女性の言う「議長」とは、そのトップとみられるという。
 
16日昼ごろにインターネットに投稿され、数十万回は視聴された。最大野党・共和人民党(CHP)は18日、公印を勝手に使い「有効」な投票用紙が作られたとして、高等選挙委員会に国民投票そのものの無効を訴えた。

ロイター通信によると、OSCE監視団メンバーの一人は、最大250万票が不正操作された疑いがあると指摘する。「押印」に絡むものが含まれるかは不明。(中略)

イスタンブールや首都アンカラ、イズミルなど大都市では、16日夜以降、数百人から1000人規模のデモが相次ぎ、一部は治安当局と衝突。イスタンブール中心部でカフェを営むサンジャクさん(38)もデモに参加した。「メディアで取り上げられるのは賛成派の意見ばかりで、反対派の声はほとんど聞かれなかった」と怒る。
 
トルコ政府は、政府に批判的なメディア幹部らを「テロリスト」などとして逮捕。今回の国民投票でも、反対派の主張はほとんど報じられず、欧州連合(EU)はトルコ政府に「透明性ある(事実関係の)調査」を求めた。エルドアン大統領は17日、「投票は西側諸国より民主的だった」と強く反論した。
 
一方、イスタンブールで最も保守的な地域の一つとされるファティ地区の商店街には「賛成票を投じた人は全品2割引き」などの「祝勝」ポスターが目についた。少数民族クルド系で服装店を営むムラト・ギュネシュさん(36)も賛成票を投じた。「若者がデモをやれるぐらい自由な社会ということだ」と語る。
 
治安当局は、政府に批判的なクルド系政党党首や国会議員を「テロリスト」として逮捕しているが、「理由がある。今の政権は交通機関をたくさん作り、生活を便利にしてくれた。クルド系政党は批判ばかりで、何もしてくれない」。
 
別の会社役員、ムスタファ・スナさん(68)は「デモをやっても結果は変わらないし、変えるべきではない。動画は偽造だ。政府がやることは正しい」と語った。【4月19日 毎日】
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動画の真贋はわかりませんが、仮に不正があったとしても、そうした批判にひるむようなエルドアン大統領ではありません。

****選挙委、異議申し立て却下=トルコ国民投票****
トルコの高等選挙委員会は19日、憲法改正への賛否を問う16日の国民投票をめぐり、同委に対して行われた投票無効の申し立てを却下した。トルコのメディアなどが伝えた。委員会メンバー11人のうち10人が無効に反対したという。
 
改憲反対派の中道左派野党・共和人民党やクルド系政党・国民民主主義党は、高等選挙委が投票開始後に公式スタンプの押されていない票も有効とすると規則を変更したことなどを問題視し、投票無効を訴えて異議申し立てをしていた。【4月20日 時事】
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増幅された欧州とトルコの不信感
上記【毎日】にもあるように、全欧安保協力機構(OSCE)などで作る選挙監視団が117日、公平な選挙報道がされなかったなどとして「欧州評議会の基準を満たしていない」と批判し、それを受けてEUは公正な選挙がされなかった疑いがあるとして、トルコ政府に「透明性ある調査」を求めています。

こうした欧州からの批判に、エルドアン大統領は選挙前からの欧州批判をさらに強めています。

****<トルコ>監視団「最大250万票操作」 大統領は反論**** 
トルコのエルドアン大統領は17日、首都アンカラでの演説で、欧州批判を展開した。
16日の国民投票に対する欧州側の「不正があった」との批判に対し「身の程を知れ」などと激しく反論。欧州連合(EU)加盟交渉の打ち切りも辞さない構えを示した。(中略)

さらにEU加盟交渉が進まない現状に不満をあらわにし、「EUは我々を玄関先で待たせてきた」と非難。交渉継続の是非を問う国民投票の実施も示唆した。加えてEUが加盟条件としている「死刑制度廃止」についても言及。

トルコは2002年に廃止したが、「復活させる法案が提案されれば承認する。復活の是非を問う国民投票を実施してもいい」と語った。制度が復活すれば、トルコのEU加盟は事実上消滅することになる。
 
トルコと欧州は国民投票前から対立してきた。トルコの閣僚らが欧州在住のトルコ人有権者に向けに「賛成」の支持拡大を図る集会を開こうとしたところ、ドイツやオランダなどの当局が拒否。エルドアン氏が「ナチスの残党」「ファシストの振る舞い」などと各国を非難し、欧州が反発していた。【4月18日 毎日】
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欧州側のトルコ不信も強く、欧州評議会の議員会議は25日、トルコの民主主義の状態について「深刻な懸念」を示し、監視を強化する決議を採択しました。

当然にエルドアン大統領は「決議は完全に政治的なもの」と激しく反発しています。その上で、停滞するEU加盟交渉の打ち切りを問う国民投票を実施する可能性について改めて言及しています。

****EU加盟交渉難航は宗教が一因、断念もあり得る=トルコ大統領****
トルコのエルドアン大統領は25日、ロイターの取材に応じ、トルコの欧州連合(EU)加盟交渉が長引いている背景にはイスラム教への嫌悪感があるとし、加盟を断念する用意もあると語った。

欧州評議会議員会議はこれに先立ち、昨年のクーデター未遂を受けてトルコ政府が反政府勢力を弾圧している状況を巡り、トルコを人権問題の監視対象とした。エルドアン大統領はこの決定を「完全に政治的だ」と批判した。

トルコでは大統領権限を強化する憲法改正の是非を問う国民投票が今月行われ、賛成が過半数を占めた。国民投票の前には、ドイツとオランダがトルコ閣僚による自国での改憲支持集会の開催を阻止したのに対し、エルドアン大統領が両国をナチスになぞらえて批判するなど、トルコとEU加盟国の関係は一段と悪化している。

エルドアン大統領はインタビューで、破壊されたモスクの写真などを見せながら、「欧州では、イスラム嫌いの度合いが極めて深刻になっている。EUはトルコに対する門戸を閉ざしつつあるが、トルコは誰に対しても門戸を閉じようとしていない」と発言。

「EU側が誠意をもって行動しない場合、われわれは出口を見つける必要がある。なぜ、これ以上待たなければならないのか。(トルコが欧州共同体に加盟する意思を示した1963年のアンカラ協定から)54年間協議を続けている」と語った。

大統領はまた、必要な場合は、英国のようにEU加盟の是非を問う国民投票を実施する可能性があると明らかにした。

今週はトルコのEU加盟にとって重要な会議が予定されている。26日にはEU議員による協議、28日には加盟国外相による協議が予定されている。

エルドアン大統領は、協議の行方を注視しているとし、トルコにはなお交渉を継続する意思があると表明。「EU側の要求に応じる用意があるが、トルコはまだ入り口に立たされたままだ」と語った。

大統領はさらに、「EUにはトルコのような異なる信仰を象徴する国が必要だが、EU加盟国はそれを認識していないようだ。彼らはイスラム教徒の国を(EUに)受け入れることがとても難しいと考えている」と述べた。【4月26日 ロイター】
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欧州側に、宗教的にも異質で、政治的にも西欧的価値観からますます遠ざかるトルコをEUに迎え入れる気がないのは事実でしょう。ただ、難民問題でトルコが防波堤になっている現実から、トルコと完全に決別することもできません。

気性が激しいエルドアン大統領が「トルコにはなお交渉を継続する意思がある」としていることの方が不思議なぐらいですが、トルコとしても欧州・EUと完全に決別できない経済的な事情もあるのでしょう。

国内には強い指導力を持った“スルタン”を求める声も
エルドアン大統領の“独裁化”への批判・懸念は多方面にありますが、トルコ国内おいて過半数の国民から支持されているのも事実です。

****現代のスルタン求めた トルコ・エルドアン氏、対欧州・低所得者対策に支持****
・・・・改憲反対派は独裁化を警告したが、多様な人々に支持されている。(中略)
 
国民投票で投票者の7割以上が賛成票を投じた中部コンヤ。同地のAKP支部に所属するキャーミル・キルジさん(25)は、「エルドアン氏は誰にも邪魔されずトルコを引っ張っていける。トルコは先進国と張り合える」と語る。
 
キルジさんは、オスマントルコ帝国(1299~1922)に学ぶべきだと訴える。「反イスラムの欧州はトルコを弱い国のままにしようとしている。トルコの大統領はスルタン(オスマントルコ時代の君主)のような強い指導力で対抗すべきだ」
 
トルコでは、05年に始まった欧州連合(EU)への加盟交渉が進展しないことへの不満、欧州への難民・移民流入問題でシリア難民を押しつけられた不満が鬱積(うっせき)している。欧州への対決姿勢を示すエルドアン氏は、そうした不満の受け皿になっている。
 
身近な生活環境の改善からエルドアン氏を支持する人も多い。同氏が生まれ育ったイスタンブール・カスムパシャ地区。地方から出稼ぎに来た貧困層が住み着いた同地区は、AKP政権前はゴミ回収車は来ず、通りはゴミだらけ。公立病院はいつも長蛇の列。だが、同氏が03年から11年間首相を務めたAKP政権下、ゴミ収集車は1日3回巡回するようになり、病院の列も短くなった。
 
長年同地区に住む運転手オルハン・ネシェさん(50)は「エルドアン氏のおかげで、私たち低所得者も人間としての価値を認められた」と感謝する。
 
世俗派を自認する人々にも、AKPの「成果」を肯定的に評価する人がいる。イスタンブールの高校で哲学を教えるディララ・アヤズさん(27)は「AKPは様々な社会階層、民族から支持され、トルコの政治は多元性を増した」。
 
AKPとエルドアン氏が支持される理由について、トルコのシンクタンク、経済外交政策センターのシナン・ユルゲン会長は「エルドアン氏に親近感を感じる人々の多くは、AKP政権前の世俗派政権では疎外されていると感じていた。疎外感を取り払った同氏に感謝している」と分析する。【4月24日 朝日】
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