海男、日本百名山に挑戦! Vol.2

百名山に限らず、四季毎の登山、山スキー、沢登り、子連れ登山、キャンプなど。最近は、ファミリーアウトドア。

秋深し島々谷~徳本峠~霞沢岳【登山記録】Vol.2~ 絶景広がる霞沢

2010年10月29日 | 登山
2010年10月23日~24日 
島々宿 ~ 二俣 ~ 岩魚小屋 ~ 徳本峠(テント泊) ~ 霞沢岳(ピストン) ~ 上高地
テーマ:紅葉、テント泊縦走、日本百名山にしたかった?
天候: 晴れのち曇り 
(Written by moko)


今週も紅葉を追いかけて、どこを狙おうか悩みました。
いくつかの候補の中から、昨年から何度か行き先に挙がっていた霞沢岳に行ってきました!
歴史ある島々谷ルートの紅葉は予想どおり素晴らしく、穂高の眺望も上高地の色合いも
どんぴしゃな山行となりました!

<<一日目記事はこちら<<



◆基本情報
 ・ルート一日目:島々宿 ~ 二俣 ~ 岩魚止小屋 ~ 徳本(とくごう)峠泊
 ・ルート二日目:徳本峠 ~ ジャンクションピーク ~ K1ピーク ~ K2ピーク ~ 霞沢岳 ~ 徳本峠 ~ 上高地
 ・総距離一日目:16キロ(公式表示)
     二日目:約16キロ
 ・標高差一日目:約1,600m
     二日目:+約900m、ー約1,600m




◆二日目詳細


本日は霞沢岳ピストンの後、上高地へ下山する予定ですが、
CT9時間半ということなので、なるべく早立ちをしたいところ。
4時前起きで、4時半出発という予定を立てて寝ましたが、
起きるとすでに4時半。あーまた寝坊です。。

朝食を取って、まだ暗い中5時半に出発します。

まずは最初のターゲット、ジャンクションピーク目指して
黙々と登ります。

北側には穂高連峰の影が。
なんだか荘厳です。




東の空が明るくなってきました。
遠くは、八ヶ岳連峰でしょう。




50分ほどでジャンクションピークに到着。
南アルプスの向こうにかすかに富士山の頭が出ています。




こちらは島々谷方面。
本日曇りがちのお天気ですが、とりあえず眺望はありそうです。




ここから山頂までまだ3時間。
先を急ぎます。

木の切れ間から、あ、おっきな山見えました!
もしかして、アレ?霞沢?!

遠い。。




ここからはひたすら登ったり下りたり登ったり下りたり。
考えてみれば、山頂の一番近くのテント場から片道4時間って、
北アルプスでは他にない遠さですよね。
なんとなく三伏峠と塩見の関係を思い出しました。




突如眺望が開け、霞沢の展望が広がります。




夏場はここがお花畑になるようです。




ジャンクションピークより、アップダウンを繰り返すこと1時間。
お、あれがK1ピークですね?!
ようやくここまで来ました!




この辺りまで来ると穂高の眺望が出て来ます!




梓川の流れも見えます。




しかし、最後の登りがなかなか手強い。




結構な斜度がありますので、雨上がりや、凍結しているときなどは
大変そうです。




K1ピークはすぐそこ!!




8時過ぎ、K1ピーク到着!
なんとも素晴らしい眺望!!

まずは穂高連峰。




岳沢ズーム。
おおぉ。




真横にはどっしり構える笠ヶ岳。




そして右斜めには、焼岳と白山連峰。





とにかく大展望です。
しばらくいると、男性が一人後から登ってきました。
「すばらしいですね~」
「ほんとすばらしいですね~」

互いに素晴らしいを連発してしまいます。


では、今度はK2ピークへ向かいます。




霞沢方面。
ここをずーっと下っていけばいずれ沢渡に着くようですね。




K2につくと、焼岳の雄姿。
こんなに美しい焼岳は初めて見た気がします。




淡~い黄緑色はクマザサでしょうか?
なんとなく浮世絵のような世界観。




しばらく歩いて、霞沢岳に到着!




南方には乗鞍岳、そして御岳。




笠ヶ岳と西穂~焼岳をつなぐ稜線。




個人的にとても思い入れの深い西穂高。
10年程前、会社の先輩に連れられて初めて登ったアルプスの山。
その時は結局独標まででしたが、あの日の感動がなければ
今の自分はなかったなだろうなと思います。




尾根の向こうには双六方面も見えてました。




いや~、心底感動しました、この景色。
最近少し北アルプスの景色に目が慣れてしまっていましたが、
いつもとは違う角度から北ア南部を堪能できるこの山頂、とっておきの場所ですね。


去りがたいですが、30分ほど留まり、
帰ります。





帰り道は、思ったよりも短く感じました。
それでも山頂からジャンクションピークまで約2時間。

12時徳本峠着目指してすたこら下ります。
途中、スタジオシャンクションからの穂高の眺め、再び。




梓川の上流と常念山脈も見えてます。




こちらが昨日歩いてきた島々谷。
改めて眺めても、見事な紅葉です。




予定どおり12時、徳本峠着。
お昼を食べてのんびりテント撤収し、1時半、いざ出発。
とても良いところだったので、またぜひ来ようと思います!




あとはもう下るだけ。
徳本峠入り口への道は非常によく整備されていてました。




明神岳を見ながらの下山!!

昔の人たちは、穂高に登るために、徳本峠へ向けて島々から登り
徳本から明神へ向けて下り、そこからまた穂高に登り返したのかと思うと、、
なんだか感慨深くなります。




このド迫力。




山麓の色づき具合には息をのむほどです。




西穂のぎざぎざ。
よくあんなところを歩いたものです。




標高を下げると、紅葉の真っ最中。




この下り、写真を撮りすぎてすっかりペースダウンでした。
(明神岳の写真だけで数十枚?!)




徳本峠、ようやく行ってくることができました。
人も少なく、本当にいいところでした。




予想どおり、ここまで来ると一気に人がたくさん出てきました。


明神館。
江戸時代この辺りに徳吾の小屋があったとか。




見上げるも美しい。











いつもなら上高地の人混みはさっさと抜けるのですが、
あまりの紅葉の美しさに、ちょっと寄り道。




梓川沿いから岳沢の紅葉。




いつか上高地でのんびりキャンプなんてこともしてみたいのですが、
やっぱりここに来たら山に登りたくなっちゃうんだろうなぁ。。




上高地の紅葉は最盛期でした。





焼岳と梓川。
今回すっかり焼岳ファンになりました。
いつかまた紅葉の時期に訪れてみたいと思います。




15時、無事バスターミナル到着。
あまりの人の多さに、そそくさとタクシーに乗り込むと、
車が動き出したたとたん、雨が降り出し、そのままザーザー降りになりました。

この冷たい雨で上高地の素晴らしい紅葉は終わりを告げ、
今頃はもう冬が始まっているのではないでしょうか。


今回のルートは、本年無雪期登山締めくくり(か?)にもってこいの素晴らしい山行となりました。
霞沢、行きたい行きたいと思いながら、なんとなく後回しになってしまっていた皆さん、
来年はぜひ行ってみて下さい!感動の景色が待っていますよ!!


◆霞沢岳◆




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*2010年山行記録一覧はこちら

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぽっか)
2010-10-29 16:17:21
上高地の紅葉、きれいですねえ。
後半のatsuさんの佇まいもダンディです。
(ダンディという言葉を久しぶりに使いました。)

霞沢岳は私もずっと いつかいつかと思っていながら長い行程なもんで一泊じゃきついなあ・・と思って迷ってました。

2日とも16キロかああ・・。すげえ。
あいかわらずタフなお2人です!
返信する
ぽっかさん、こんばんは! (moko510)
2010-10-29 23:03:14
当初、上高地は人が多いだろうから嫌だなぁとしか考えず、期待していなかったのですが、まー、紅葉の見事なこと!!

河童橋は大人気でしたが、キャンプ場近辺の梓川沿いなどは人も皆無でしたので、むしろ私たちも観光気分であの景色を堪能させてもらいました。

atsuさんがダンディ、、、 たぶんそれは、紅葉マジックですね。笑

霞沢への距離は確かに長いですが、峠からの軽身ピストンなので、距離/時間のわりには大丈夫でした。あれが重荷担いでだとしたら大変なことになりますが。。
返信する
Unknown (しょもも)
2010-10-30 12:57:33
霞沢岳からの眺め、いいですねぇ~。
特に焼岳がいいです。
いつもと違う角度から、来年見たくなりましたよ♪

アルプスは紅葉が終わって雪の季節ですね。
次回は雪の上を歩くのかな?
返信する
しょももさん、こんばんは! (moko510)
2010-10-30 19:04:21
いやー、霞沢からの眺望、本当に感動しました。実際、わたくしは、穂高よりもむしろ焼岳の美し姿にすっかりやられました。会った皆さんもほんとの山好きの方たちばかりでしたよ。

ぜひぜひ、来年! 

アルプスは今頃どれだけ雪が降っているのでしょうか?とりあえず、ちょい雪を妄想して、忘れられていた別の記事を書いてみました。笑
返信する
すてき・・・ (mimi)
2010-10-31 09:56:26
こういうディープな山行 いいですね~。
今度また機会があれば連れてってください。
お二人についていきますっ


上高地も もう二十年近く行ってません。紅葉が美しいですね。


atsuさんがダンディなのは 帽子の効果・・・?
返信する
mimiさん、こんにちは (moko510)
2010-10-31 21:53:21
先週はまさに、すてき・・・な山行でした!どれも甲乙つけがたいのは事実ですが、かなり心に残るルートでしたよ。

上高地は私たちもいつもなるべく避けていたのですが、今回は改めて紅葉のすばらしさに感動しました。普段は山にはいかない家族たちもつれて小梨キャンプ場(帝国ホテルではない・・)でゆっくり一晩なんてもいいなーと思ったりしてます。

ちなみに、帽子効果、でしょうかね?笑
私はあの帽子を点の記のイメージより「富山日報」と呼んでいます。
返信する
はじめまして (たつの)
2010-11-01 00:14:03
同じ日に同じルートで登っている記録があったので読んでたら、なんと!ブックマークに入れてもらっているではありませんか!

申し遅れましたが「山登りのページ」の「おとしご」のたつのと申します。

テン場の中で一番うるさかったテント?にいました。2つあったエスパースの南側のテントです。遅くまでやかましく、ご迷惑をお掛けしました・・・。

霞沢岳はどこですれ違いましたかね?ボクらは8時過ぎに徳本峠のテン場を出てますが・・・。
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たつのさん、初めまして! (moko510)
2010-11-01 00:43:38
コメントありがとうございます!
なんと!あの日、同じテン場にいらしたとは!我々はエスバースから登山道をはさんで南側にテント張っておりました。
ブログの話や山スキーのお話が聞こえてきたので、ベテランの方だな~とはおもっていたのですが。。
翌日は確か、K1ピークへの登りの取り付き辺りでそのテントの男性二人とすれ違ったような記憶があります。

しかも、今気づきましたが、9月の同日に笹山~広河原を歩いていたようでして、たつのさんの記事の「広河原岳には5人もいました」の写真に我々が写っておりました。笑

またどこかでお会いできるかもしれませんね。その際は改めてご挨拶させて頂きます。引き続き色々と勉強させてさせてください。よろしくお願いします。
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あらららら・・・ (たつの)
2010-11-01 13:17:30
とっても失礼な表現でお二人のことを書いてしまってますね・・・。
あとで直してオキマス。

広河内岳の記憶はしっかり残ってます。
ダイレクト尾根のことを尋ねられて、「ネットで調べた」と答えてましたよね。

霞沢岳の方はすれ違った記憶はあるけど、なんとなく・・・です。
いつもボケーッと歩いてマスので。
スカスカのデカイザックを背負った男2人だったら、それは確実にボクたちでしょう。

認識したうえで、どこかでお会いできるの楽しみにしてます!
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たつのさん、こんばんは! (moko510)
2010-11-02 01:39:19
再びありがとうございます!
ブログのことは、失礼でもなんでもありませんので、まったくお気になさらず!!私たちの方がよっぽど他の人たちに無礼なことをしてきている気がします
!!

確かに広河内岳の上で、他の登山者の方に聞かれて、そのような話をしていました。そのときまさにそこにいらしたんですね。

霞沢の下りですれ違った男性お二人は、はい、スカスカのデカザックだったと思いますので、まさに、たつのさんかと。笑 

ちなみに9月の南嶺も、この霞沢も私にとっては今夏(?)一、二を争う感動の山行でした。その場に両方居合わせていたとは!それもこれも山がもたらしてくれる不思議なご縁ですかね!  
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