高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

イヌツゲ

2007-12-09 00:07:32 | 樹木
またまた役に立たない“お犬”さまの登場である。
こんなに役に立たないことの代名詞に使って、犬公方綱吉公の時代には大丈夫だったのか心配になる。
ツゲ(黄楊)に似ているが 、材質が劣るからということに由来するというが、ツゲはツゲ科でイヌツゲはモチノキ科である。そして漢字も黄楊に対し犬柘植、さらにツゲをホンツゲと持ち上げるまでに差別されてきた。

ツゲの葉は全縁で、イヌツゲは葉の先にわずかに細かい鋸歯があるというが、見分けは簡単ではない。花期はツゲは早春に淡黄色の花を葉腋に数個が固まって咲かせ、イヌツゲは梅雨期に白い花を葉腋から花序をのばして咲かせる。

差別ついでに。いつもプラスチックの櫛であるが、ホンツゲの櫛を使ってみたい。
ところで我が家のイヌツゲは、今まで咲いたこともなく雌雄の区別すらできない。

 

犬柘植/モチノキ科/モチノキ属。
山地に自生するモチノキ科の常緑低木。生け垣や庭木として植えられる。
葉は長楕円形で革質で小さな鋸歯があり互生する。初夏に白い花が密集してつき、秋に球形の実は熟して黒色となる。雌雄異株。
名前の由来:ツゲ(黄楊)に似ているが 、材質が劣るからということでこの名が付いた。
花期:6~7月。
(多摩丘陵、寅太の庭)
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
イヌは可哀想! (信徳)
2007-12-09 09:31:02
 植物の世界では「イヌ」は役立たずものですね。可哀想に!人間の世界では人間に一番近くて愛され続けているのに。「モチ」「モッコク」「モクセイ」のサンモクそして「マツ」と共に庭木として君臨してきた「ツゲ」ですが最近は様相が一変して来ているようですね。
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やられましたね! (hanatetsu)
2007-12-09 20:43:15
明日はイヌツゲと思っていたのですが…。
こんな奇麗な画像を見せつけられたのでは…。
ほとぼりが冷めてからそっと載せたいと思います。
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本家を見たい (デコウォーカ)
2007-12-09 22:24:55
イヌツゲは香貫山にも沢山ありますが、本家のツゲは見た事が無いのです。一度、実物を見てみたいと思っています。
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ねこ年はない (寅太)
2007-12-10 09:41:40
信徳さん、おはようございます。
犬は十二支ではちゃんと仲間に入っていますから、猫よりもマシだと思います。
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花も実もないイヌツゲ (寅太)
2007-12-10 09:43:42
hanatetsuさん、おはようございます。
イヌツゲの実はいがいに少ないと思います。
我が家でももちろん花も実も付いたことはありません。
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みものとじつぶつ (寅太)
2007-12-10 09:49:45
デコウォーカさん、おはようございます。
香貫山のイヌツゲは実がなりますか。
これを見てイヌツゲの実物(みもの)を見て、実物(じつぶつ)とはいきませんか。
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なるほど! (デコウォーカ)
2007-12-10 22:17:20
香貫山のイヌツゲには実が沢山とは言えませんが付いています。今年もシッカリと見ました。と言う事は、イヌツゲの実物(ミモノ)を見たので、ご本家(ツゲ)の実物(ジツブツ)を見た事になる訳ですね。納得しました???(笑)
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