高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ヒメライラック

2006-04-30 17:59:47 | 樹木
庭のムラサキハシドイ(紫丁香花:別名ライラック)の花は終わったが、これに似た小型の品種が、少し遅れて花を咲かせる。ヒメライラックと呼ばれれば可愛らしいが、別名チャボハシドイ(矮鶏丁香花)と呼ばれると、花の印象がなくなってしまう。


(小さな花がびっしりと付く)

姫ライラック/モクセイ科/ハシドイ属。
中国やヨーロッパ原産の落葉低木。別名チャボハシドイ(矮鶏丁香花)、ミニライラック。
樹高は1m以下で、円形ないしは卵形の小さな葉を付け、小さな紅紫色の花を咲かせる。
名前の由来:小型のライラックからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(多摩丘陵)
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ベニバナトチノキ

2006-04-29 13:30:15 | 樹木
公園の入口にかなり大きな木が2本あるが、今まで注目したことはなかった。円錐花序に紅色の花をたくさん付け、遠くからもかなり目立つ存在であった。


(遠くからでも紅色の円錐花序が目立つ)

紅花栃の木/トチノキ科/トチノキ属。
公園や街路樹で見られると落葉高木。
葉は大形の掌状複葉で対生し、枝先に円錐花序を直立する。セイヨウトチノキ(西洋栃の木)とアカバナトチノキ(赤花栃の木) を交配した園芸種。日本へは大正末年頃渡来した。
名前の由来:トチノキの仲間で紅色の花を付けることからこの名が付いた。
花期:5~6月。
(神奈川県立津久井湖城山公園)
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シンワスレナグサ

2006-04-28 20:58:57 | 山野草
東京薬科大学植物園の中に、水生植物を育てている池がある。やや個体数や雑草がふえたということで、先生自らが池に入り、余分の植物を池の外に取り出していた。ミズバショウ(水芭蕉)、ミツガシワ(三槲、三柏)などに混ざり、その中にワスレナグサのような植物があった。「ワスレナグサですか?」の問いに、先生は「これはシンワスレナグサ」と、答えが返ってきた。
漢字表記では新勿忘草と思い、自宅に帰って調べたが、ワスレナグサは、広義にはムラサキ科ワスレナグサ属の総称で、狭義にはワスレナグサ属の一種のシンワスレナグサ(真勿忘草)のことを言うのだそうである。学名のMyosotis scorpioidesのscorpioidesはサソリで、蕾の花穂がさそり型花序とのことで、画像にはさそり型花序がはっきり残っていた。
中世ドイツの悲恋物語は、ある騎士がドナウ川の水辺に咲くこの花を、恋人のために摘もうと岸に降りたが、誤って川に落ちてしまった。騎士は最後の力をふりしぼり、花を岸に投げ、「私を忘れないで」と叫んだ最後の言葉が、花の名になったのである。
「新」ではなく、「真」 には冷や汗がでてくるが、いままでのワスレナグサ(勿忘草)は何だったのであろうか。世の中に出回っているワスレナグサは、ほとんどが園芸品種なので、今後さそり型花序に出会うことがあるのだろうか。


(蕾の時にはさそり型花序が特徴)

 
(新勿忘草ではなく、真勿忘草)

真勿忘草/ムラサキ科/ワスレナグサ属。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治頃に日本に渡来した。
葉は長楕円形もしくは倒披針形で、花は多数でさそり型花序をなして次々に咲く。
名前の由来:ワスレナグサと呼ばれるノハラワスレナグサやエゾムラサキではなく、真のワスレナグサなのでこの名が付いた。
花期4~6月。
(東京薬科大学植物園)
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ミミガタナンテンショウ

2006-04-28 18:48:10 | 山野草
最初に見た時はマムシソウとおもったが、耳たぶが張り出している。これはミミガタテンナンショウの特徴である。


(とうもろこしのような雌花の実)

耳形天南星/サトイモ科/テンナンショウ属。
山野の林の縁や藪かげにに生える多年草。
性転換するという不思議な植物で、小さい時は雄花、球根が太り草姿が大きくなると雌花が咲く。実が太り球根の養分が取られ痩せると翌年はふたたび雄花となる。
名前の由来:仏炎包の口辺部が耳たぶのように張り出していることからこの名が付いた。
花期4~5月。(津久井町)
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シバザクラの群生

2006-04-27 14:56:06 | 
秩父羊山公園のシバザクラ。

 

(番外編)
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シマツルボ

2006-04-27 11:20:39 | 山野草

縞蔓穂草/ユリ科/シマツルボ属。
アフリカ南部の草丈10~15cmの球根多年草。別名シラー・ツンベルギー。
葉は冬に枯れ春になると芽吹き、ピンク色で総状花序の花を葉より低い位置に多数付ける。
名前の由来:ツルボの仲間で葉に縞模様があることからこの名が付いた。
花期4~5月。
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ヒメウツギ

2006-04-26 11:22:26 | 樹木

 

姫空木/ユキノシタ科/ウツギ属。
山地の岩上などに生える落葉低木。
名前の由来:ウツギより葉や花が小さいのでこの名が付いた。
花期:4~5月。
(寅太の庭)
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ミツバツチグリ

2006-04-26 05:50:52 | 山野草


(葉が3枚で黄色の花を付けるミツバツチグリ)

 

三葉土栗/バラ科/キジムシロ属。
日当たりのよい丘陵地などに生える多年草。
葉は3枚の小葉からなり、小葉の形は長楕円形-卵形で縁には鋸歯があり、葉柄の基部には托葉が付く。
名前の由来:地下に太い根茎をクリの実に例え、葉が三出複葉なのでこの名が付いた。
花期:4~5月。
(高尾山)
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タガネソウ

2006-04-25 05:54:21 | 山野草
葉が鏨(タガネ)に似ているのでこの名があるが、鏨は金属や岩石を加工するための工具の一種である。金属やコンクリートを鏨とハンマーで加工する作業を「はつり」という。


(死語に近いタガネの名が付いたタガネソウ)


(葉が鏨に似ているタガネソウ)

鏨草/カヤツリグサ科/スゲ属。
山地の林内に生える多年草。
葉は披針形で幅1~3cmで無毛またはまばらに毛がある花茎は根生葉と離れて出る。苞は有鞘、鞘部が長い。
名前の由来:葉が刃物の鏨(タガネ)に似ていることからこの名が付いた。
花期:5~6月。
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ウスベニニリンソウ

2006-04-24 18:12:42 | 山野草
ニリンソウ(二輪草)の花弁状の萼片が、やや紅色となるのがウスベニニリンソウ(薄紅二輪草)である。
「高尾山花と木の図鑑」でも、高尾山で発見された植物に分類している。


(萼片がここまで紅色ならウスベニニリンソウでしょう)

 
(高尾山にはかなり生えている)

薄紅二輪草/キンポウゲ科/イチリンソウ属。
山野の湿ったところに生える多年草。
名前の由来:ニリンソウの仲間で、花弁状の萼片がやや紅色となることからこの名が付いた
花期:4~5月。
(高尾山)
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