こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第7章・・空色の種を探す旅・・・私とルナと一緒に空色の種を探すのどかな旅に出ませんか~♪

雛人形を出しながら・・・徒然・・・

2015-02-07 22:12:47 | こまちの里から

アメリカン・ブルーです。



今年も、立春の声と共にルナの雛人形を飾りました。
人形にだけはこだわりがあって、
必ず季節に風を通してやりたいと思っています。


特に、受験生を抱えるお宅・・・・
ご病人がいらっしゃるご家庭・・・
気持ちがそちらへ向いて人形どころではない時こそ、
部屋の中へ、ちょっとで良いので、出してあげてほしいと思っています。


昨年は、山形の雛街道・・・・何ヶ所回ったことでしょう。
いにしえの雛人形から見える時代と人々の暮らしが、
現代までを様々に語って、着物の柄ひとつにも心惹かれました。


あれから1年が過ぎたのかと思うと、
月日の流れの速さに記憶の方が付いてゆかないこの頃を深く感じます。



  



先日、30年前に勤務していた元上司からお手紙を頂きました。
今年に入って、5年間苦しんだ病気の「卒業」告知をされたそうで、
その喜びと、私たち夫婦へのエール・・・何かあったらいつでも声をかけてほしいという内容でした。
当時、30代後半で関西から東北へと転勤でやってきたバリバリの上司は、
新しい空気をいっぱいに拡散して、無口な東北人を圧倒する日々でした。


今は横浜に居を構えるその方ですが、
「私のこれからの楽しみは、二月上旬の鎌倉のお寺に咲く福寿草、白梅、紅梅・・・
その次に一番うれしい花見です。
桜を見ていると生きていることが嬉しくなります。」
そう締めくくられておりました。


決して当時は、花を愛でるような方ではありませんでしたが、
「今日で卒業です。」と病院から伝えられた日、
TVの雪景色に私達を想って書いてくださったそのお手紙に、
語りつくせない「生きる」日々を感じました。


少しこの内容をかみしめてから、
こちらでも福寿草を見つけたころに私もお返事を書きたいと思っています。


我が夫の抱えるような病気に「卒業」と言う言葉はないものと思っておりましたが、
医学の進歩で「卒業」が可能になってきたのだと、
多くの方々への希望が託されたと思いたいです。




    春遠からじ・・・・





コメント (22)
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