杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

一度死んでみた

2020年12月30日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2020年3月20日公開 93分 G

父親のことが大嫌い、いまだ反抗期を引きずっている女子大生の七瀬(広瀬すず)。売れないデスメタルバンドのボーカルをしている彼女は、ライブで「一度死んでくれ!」と父・計(堤真一)への不満をシャウトするのが日常だった。そんなある日、計が本当に死んでしまったとの知らせが。実は計が経営する製薬会社で発明された「2日間だけ死んじゃう薬」を飲んだためで、計は仮死状態にあるのだった。ところが、計を亡き者にしようとするライバル会社の陰謀で、計は本当に火葬されてしまいそうに…!大嫌いだったはずの父の、絶体絶命のピンチに直面した七瀬は、存在感が無さすぎてゴーストと呼ばれている計の秘書・松岡(吉沢亮)とともに、父を救うため立ち上がることに!火葬までのタイムリミットは2日間。はたして七瀬は無事、父を生き返らせることができるのか!?(公式HPより)

 

大嫌いな父親に「死んでくれ!」と毒づく女子大生と本当に死んでしまった父親が巻き起こす騒動を描いたドタバタコメディです。

何かと口うるさく干渉してくるだけじゃなく、仕事優先で母の死にも立ち会わなかった父への反発から、日々「一度死んでくれ!」と毒づいていた七瀬。娘に自分の跡を継いで欲しいと願う父の気持ちを小気味よいほどに裏切る彼女はでも薬学生なんだよね~~

若返りの薬ロミオを狙うライバル製薬会社が送り込んだスパイ社員をあぶり出すため、経営コンサルタントの渡部(小澤征悦)の提案に乗り、ロミオ開発の中で研究員の藤井・通称じーさん(松田翔太)により偶然生み出された「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲んだ計。ところが渡部こそが会社乗っ取り計画のためにライバル会社社長の田辺(嶋田久作)が送り込んだスパイだったという 偶然その場に居合わせた影の薄い「ゴースト」君は、七瀬とともに乗っ取り阻止と計を無事生き返らせるミッションに挑むというお話です。

幽体となった計は、死神(リリー・フランキー)に連れられ三途の川を渡りかけますが、亡き妻百合子(木村多江)に止められます。まぁこの奥さんってば、生前もポジティブで明るくて、夫を理解している出来た妻なんですわ

普通は幽体(お化け)となった計の姿は生きている人間には見えないのだけれど、匂いで七瀬だけには見えるという設定 臭いといってやたら消臭剤を父親に吹き付けるのはその前振りなのね

田辺の指示を受けて一刻も早く計を火葬しようと動く渡部と、何とか遅らせようとする七瀬たちの攻防がコミカルに展開します。

葬儀場や棺桶を全て押さえるとか、ありえね~~し 

ホテル支配人(妻夫木聡)をライブ会場と偽って欺いて葬儀会場にするという奇策を打ち出しますが、あと一歩のところで火葬されてしまい万事休す!なんですが、何と生き返った計は棺桶の中で宇宙服を着用し生還しちゃうんですね。数千度の高温に耐えられるんかぃ!!

(まぁコメディですからいちいち目くじら立てることもないってことで

じーさんが、若返りの薬の治験を繰り返すうち本当に若返っていたというオチがついて、会社乗っ取りはあえなく失敗に終わります。

計が仕事に没頭していたのは、病気の妻を助けるための新薬を作ろうとしていたこと、亡き妻へラインを送って七瀬のことを報告していたことなどがわかり、口下手な父親の愛情に気付いた七瀬との仲も修復されるという結末でした。

もちろん、一緒にこの危機を乗り越える中で育まれた松岡とのもね。あのキスシーンは昔の映画への変形オマージュかしらん

他にも、ボーイ役でほんの1シーンだけの登場の佐藤健や、坊主役の竹中直人、警備員役の城田優、掃除のおばさん役の原日出子、でんでん、加藤諒などが出ていて楽しめました。

それにしても広瀬すずのパンチの効いたデスメタル女子ぶりが凄かった!可愛いけど


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