冬型の気圧配置が続き、東京からも富士山が連日見えているが、富士の象徴とも言うべき、頂きには雪がない。寒波が列島に次々来ているわりには雪がないのは、降水が無いかららしい。師走のこの時期まで、丸坊主の富士山も珍しく思えるが、これも時間の問題、関東地方にも数日後に雨予報が出ている。
さて、富士山と絡めて列車を撮影出来るポイントは、まずは三島を思い出してしまう。現在は、地形も変わり撮影は出来ないとのことだが、昔はよくよく行ったもの。もちろんちょうどこの時期、空気が澄み渡る冬場から春先までに集中して行っていた。まだ当時は、ブルートレインが最盛期だったから、ここでは格好の被写体だったが、富士を絡めるとなると、一度や二度行ったのでは満足できなかったのだ。夜明けから快晴で綺麗に見える富士山でも、時間とともに雲が湧き、全景を見渡せることが厳しくなることがほとんどとなる。おかげで撮影コマ数だけは随分と増えたが、満足のいく画像は限られてしまうのだ。掲載写真は、早朝から朝霧が立ち込め、どうなるかと思ったが、日の出とともに一気に晴れ渡った思い出の一日。すでにゴハチからEF65へとスイッチされてしまった急行「銀河」だが、今こうして改めると懐かしく感じてしまう。
1983-03-22 104ㇾ EF651131 急行「銀河」 東海道本線:三島-函南