Responseは「応答」と訳されることがありますが、私たちの分野では実によく使う用語です。
応答は、必ず「作用」(Action)があって生じるものです。
ピアノで言えば、鍵盤を叩くことが作用であり、その結果、応答として音が出てきます。もちろん作用の仕方によって、応答の性質も異なります。
コンクリート構造物の場合も、最も分かりやすいのは地震動という作用により、構造物が応答します。微小な振動で収まることもあれば、崩壊してしまうこともあります。応答の仕方・性質が、「性能」です。性能が、私たちの求めるレベル以上となるように、設計し、構造物を造り、維持管理をしていくわけです。
作用と応答の間にある物体の「品質」が、応答の仕方・性質、すなわち性能を支配するわけです。品質が低ければ、性能も低下します。人間の品質が低下すれば、応答、性能も低下するわけです。だから、日常の努力が必要なのです。
さて、応答は日常生活にももちろん溢れています。
例えば会議で、いろいろな情報が出てきますが、理解をすることも大事ですが、理解をした上で例えば会議が良い着地点に向かうように適切な発言をしなくてはならない。そのように応答できることは、理解できるだけのレベルよりかなり上の話です。自分が発言したら、また会議の議論は深くなるので、さらに高いレベルで応答する必要がある。
今朝の会議は、6/10(土)午後の、都市科学部設立の記念シンポジウムの企画に関するものでした。どんな経緯かは知りませんが、私が都市基盤学科から代表として選ばれています。
私が30歳で赴任したときは、会議の内容を理解するので精一杯。それから13年半が経過し、今は、私の参加する会議においては、適切に応答できるようになっています。だから呼ばれているのでしょうけど。
4月に入って以降、会議に限らず、無数の作用が日常的にあるわけですが、なるべく適切に応答するように心がけています。
ちなみに、ResponseのAbilityが、Responsibility ですね。日本語では責任と訳されますが、責任とはそういうことなのだろうと思います。
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