行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

新成人へ、学んで豊かな人生を

2019-01-14 18:49:43 | 災害
希望と期待を膨らませながら成人式に臨んだ新成人へ人生の先輩としてお祝いの言葉の代わりに雑文を進呈したい。これからの人生で紆余曲折いろいろなことが君たちに降り懸かるだろう。その場面場面で怒り、悲しみ、悩み、そして笑うこともあるだろう。大切なのは自分にとって1回きりの人生だと思い、全てを肥やしにして人生を追求してもらいたい。
 
昨今の時代は大変な時代で、この数年様変わりしてしまった。特に政治面に於いて、嘘をつきまくる大統領や独裁者を目指す指導者が続出、自分の権力のためなら人権や報道記者を抹殺しようとしている。我が国でもモリカケの真相もわからず、忖度による官僚の国民を欺く行為など、信じられないことが多すぎる。
ネット社会で、いわゆるフェイクニュースがあふれる中、真実を追求することは難しくなっているが、思考停止だけは避けて、各種マスコミの報道を比較検討することが最低限必要な世の中となってきた。これからはニューヨークタイムスとかBBC、Asia Times Online など外国のメディアもスマホでチェックしてもらいたい。
家庭の事情で大学に進めない人もいるが、幸いなことに学ぼうと思えばネットもテレビ放送もあるので大学に行かなくてもかなり高度の教育が受けられる。職についても、自分の思いと違う仕事であれば、学び転職もできる。以前中国の奥地で優秀な通訳に会ったが、NHKの海外向け日本語講座を何年か聴いて学び、日本には行ってないと言っていた。
 
私の友人で、自動車総連会長、連合副会長まで勤め上げ、60歳にして一念発起、法科大学院に入り、弁護士になった加藤祐治さんがいるが、歳取ってからの勉強は辛かったことだろう。それに比べれば新成人の将来ははるかに長い時間軸がある。学ぶ姿勢さえあれば怖いものなしだ。
 
トランプ大統領で米国の政治に不信感をいだくが、次期大統領選挙で、民主党のエリザベス・ウォーレンさんが注目されている。消費者運動を支えてきた弁護士で経歴に庶民性があるからだ。彼女の最初の仕事はウエートレスで、19歳で結婚し、22歳で出産。子育てをしながら法科大学院に通った。自宅の居間で弁護士業を営んだ後、大学教授に転じ、ハーバード大で破産法の専門家として知られるようになった。現在はマサチューセッツ州からの上院議員だ。米国は貧富の差が激しいとされてるが、主婦でも学ぶ環境があり、彼女はもしかしたら大統領になるかもしれない。
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